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木山監督ってどんなひと?山形サポにきく14の質問

どうも、ゼロファジです。

今年は予想通り積極的な補強に動いているファジアーノ岡山。有力な選手がどんどん加入してきてさてどんなチームになるだろう?と非常に楽しみになってきました。

このチームを率いるのは新たに就任した木山隆之監督。
水戸・千葉・愛媛・山形とJ2クラブをいくつもPOに導いてきた監督ですので、J2民にはおなじみの指揮官ですね。

監督が変わるときになるのが「新監督はどういうひとなの?」ってことでしょう。

実は年末にオープンチャット『ファジアーノ岡山を語る部屋』に、自分の知り合いの山形サポさんに来ていただいて木山さんについて根掘り葉掘り教えてもらう会を催しました。その中で大変興味深い情報がいくつも聞けましたので今回はそれを記事化して公開いたします。木山監督の手腕やひととなりについて知るうえでヒントになれば幸いです。じゃ、スタート!

ゲスト:kasu@Y村一族に祈りの鉄槌を(@kasu_o_chang)


質問1 山形時代の木山さんのサッカーのスタイルってどんなものでしたか?

一言で言えば固く守ってカウンターが多かったです

質問2 木山さんが山形を率いた3年間でJ1昇格は見えたでしょうか?

木山体制3年目にプレーオフ決勝まで行けた時(徳島に敗れて入れ替え戦に行けませんでしたが)が唯一見えたと言えるでしょうか。それ以前はロマンを追い求めてズッコケたりもしてましたので、リアリスティックに戦い抜いた3年目は良いところまで行けました

質問3 木山さんの攻撃面の戦法はどんな感じですか?

答えになっているか分かりませんが、木山さんは相手毎(試合毎とイコールですが)に何処から攻めるか等の戦略を立てるのは上手かったと思いますが、じゃあその戦略をどういうふうに実行するかを落とし込むのは苦手だったように思います。ある程度選手任せと言うか。

質問4 木山監督は若手の育成にも定評があると伺ったのですが、山形の3年間でその辺りはどう感じられましたか?

汰木や坂元なんかは分かりやすい例だと思いますが、割と若手を登用する監督だと思います。あとは柳とか当時の小林成豪なんかもそうですね。なので若くても良い選手はどんどん試合で使ってくれると思いますので、その辺は期待できると思います

質問5 木山さんが山形の監督に就任してから、まずはどの部分を着手していましたか?


山形は元々守備のチームだったので、その流れで最初は守備をしっかり構築する所から始めてました。ちょっと質問の意図とは外れてしまいますが、実は木山さんはロマンを追い求めたい人だと思っていて。と言うのも、1年目の終盤から4-3-3を試した時期があったんです。そこで割と良い試合が出来て、その手応えのまま翌年のリーグ開幕を迎えたんですが、初戦で水戸にボコボコにされてから暫く勝てない時期が続いてしまい。元の3-4-2-1に戻してなんとか立て直したという事がありました。
なので、木山さんはロマンを追い求めたいけどリアリストとしてしか輝けない人みたいな感じだと思います。

質問6 前後の監督と比較して、木山監督はどんな印象でしたか?

今いる選手で戦えるチームを作るのは上手い監督だなぁという印象です。やりたいサッカーが先にあると言うよりは、今いる選手でどういうサッカーが出来るかを考えるタイプに思えます。その前の石崎監督はどちらかというとやりたいサッカーが先にある人だったので、その点では手堅いチーム作るのは上手いです。

質問7 J1昇格にもっとも近づいた体制3年目、その3年目に近づけた要因はどんなことなのかが気になります。

3年目にプレーオフまで行けたのは、最初から3-4-2-1の現実的な戦い方でやり通したからだと感じてます。勿論その時に在籍していた選手達の能力や成長による部分もありますが、一番はそこかなと思ってます

質問8 山形での3年間で感じた、木山サッカーのポイントとなるポジションってありますか?ボールを収める前線とか、中盤の司令塔やサイドアタッカーとか。

山形でメインだった3-4-2-1だと、前線の3人が生命線でした。特にシャドーのポジションは守備に攻撃にかなり負荷が高かったと思います。岡山でどういうサッカーをしようとするのかは分かりませんが、3-4-2-1で行くなら、ここに良い選手がいれば、戦えるチームになると思います

質問9 木山監督は試合中の修正が得意なのかどうか、教えていただけると幸いです。

試合中の修正は不得意だと思います。
ただ、ベガルタの時と、その後フリーだった時間、そしてガンバでコーチやってた期間にしっかりインプット出来てたとしたら、もしかしたら不得意ではなくなってるかもしれません

質問10  442と4231って山形さんで使ってましたか?

4-3-3崩れで4-2-3-1になったり、ダイヤモンドの4-4-2はあったと記憶してますが、ほとんどやってないと思います

質問11 木山さん時代の守備の手法について、プレッシングをかけにいくスタイルなのか、リトリートして構えるスタイルなのか、3421でも前プレに行っていたのか?このあたりお聞きしたいです

基本的にセットディフェンスでした。相手がミドルゾーンにボール運び込んだ辺りで、プレスでサイド追い込んで狩るといった感じです。ですので、自ずとサイドからカウンターが多くなり、急先鋒のシャドーに負荷が掛かっていたという

質問12 木山さんのインタビュー見ると、そんなに守備から入ってたつもりはないらしいんですけど、実際木山さんのサッカーは守備的って評価ですよね。リアリストなところがそういう印象になっているのでしょうか?

恐らく仰る通りだと思います。
先程も言いましたが、戦略を立てるのは上手いですけど、そこから一歩掘り下げて戦術を仕込むのは苦手なので、どうしても現実的な戦い方じゃないと結果が出せないんだと思います。カウンターとセットプレーなら、ある程度選手任せでも点取れる確率高いので。
ただ、やはり本人はそれこそ川崎の様に圧倒的なボール保持で攻め倒すサッカーを理想としている節はあるので、恐らく本人もそのギャップで苦闘している部分はあると思います

質問13 少し前に地元新聞の記事で小坂雄樹コーチの招聘するかもと書かれていましたが、小坂コーチに関してもし何かあれば教えていただけたらなと思います

ごめんなさい、小坂さん本人についてはあまり分からないのですが、相手に対する戦略としてハマってた試合がそこそこあったと思いますので、その点では小坂さんの分析を信頼しているんだと思います

質問14 自分には戦略と戦術の違いがよく分からないのですが、木山さんは相手の良さを消すのは得意だけど、崩し方を考えるのはあまり得意ではないという認識でいいですか?

私も大方そういう理解です。
例えばですけど、
相手のSBの裏がよく空くからそこから攻めていこうというのが戦略だとしたら、じゃあそのSBの裏取るためにどうやるの?ってのが戦術なのかな、と


以上、14の質問に答えていただきました。

簡単にまとめておくと、

・ロマンを追い求めたいリアリスト
・現有戦力での最大値を引き出すのが上手
・有望な若手を積極起用
・守備はセット型。シャドーは攻守に負担大。
・試合中の修正は苦手

このような特徴があるようです。ほかにも複数年で見てあげてほしい監督さんという声もありました。岡山はここ2か年が勝負の年になりますので、まずは今年そして来年と昇格に向けて確実なステップを踏んでいきたいですね。木山監督の手腕に期待しましょう。


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