見出し画像

J2 第6節千葉vs岡山レビュー

この記事はポッドキャストで配信した内容の書きおこしです。配信はこちらからチェックできます!


どうも、ゼロファジです。
ファジサポ談話室。この番組はサポーターによるサポーターのためのファジアーノ岡山応援プログラムです。


さて、今回はアウェイ千葉戦のレビューです。なんだろう。大きな壁にぶつかった。そんな印象を受ける試合だったなあと思いましたね。本音を言えば、期待していたところが大きかったのでその分ガッカリする気持ちもあって。マジかぁ...って。試合当日はかなりショックを受けておりました。

なんでガッカリしたのか?というと、理由は2つあって。
ひとつめは開幕戦で抱いた「このチームもしかして優勝いけるじゃないか?」って希望とか、「そうであってほしい」という願望。これが打ち砕かれて、現実を突きつけられたからということ。なんかビンタされて「目ぇ覚ませ!これがファジアーノ岡山の現在地点だぞ!」って言われたような感じ。

もう一つは、前節甲府戦で出た課題に対して、残念ながらほとんど有効な手立てが見出せなかったこと。一応、結果的にはドロー決着にはなりましたけど、全体的には千葉にボコボコにされてしまって、千葉がふっかけてきた問題を自分たちの力で解決できなかったなぁと。この2つは結構ショックでしたね...

ただね。どうこう言っても逃げ場はないので。やーめたといってファジサポやめられるなら話は早いですが、そうもいかない。もちろん優勝を簡単に諦めるわけにもいかないですから。十数年に一度あるかないかのチャンスなんでね。いま上手にできません!というなら、上手になるしかない。対策されても上回る、底力を身につけなければ勝ち続けていくことはできないですから。

この甲府戦、千葉戦が今シーズンのどん底であると。あとからそう思えることを願いつつ、チームが今後どう成長していくのか?そこを楽しみにしつつ、次の試合に望んでいきたいなと思っています。

試合のふりかえり


いつものように簡単に試合をふりかえって行こうと思います。この試合はソロモンが出場できないということで、ルカオ先発となりましたね。

前節試合開始直後にミスから失点したこともあったし、ルカオを使って相手のプレスを間延びさせようという狙いもあって、前半は特にロングボールをつかうシーンが多かったファジアーノ岡山でした。

この試合。一応、前半の頭の方に2つほど決定機はあったものの、後半の65分あたりまでかな?おおむね千葉ペースで進んだ試合でした。それを時系列で並べるのもあんまり意味ないと思うので割愛しますけども。

57分に千葉が中央を縦パスで割って小森のゴールで先制します。それまで、ほぼ一方的に攻撃していた千葉としてはやっととれた点でした。

岡山は60分あたりで3枚替えを準備。3バックにしてなんとか追いつこうとします。

77分には鈴木喜丈の豪快なシュートで同点に追いつくも追撃はここまで。

1-1のドローで決着、となりました。

ジェフ千葉の印象と気になった選手


この試合から感じたジェフ千葉の印象について。今シーズンここまですべての対戦でそうでしたが、千葉もボールをつないでいくスタイルでした。守備時はミドルゾーンで構えつつ、タイミングを合わせてハイプレスに出てくるチームでした。まあ、いつものやつですね。フォーメーションは4231なのかな?というように見えました。守備時は442です。

トップに小森を置いて、風間がトップ下。この風間がかなり厄介で岡山の守備に問題を起こすことになっていました。彼はキーマンでしたね。それこそ、清水戦のディサロのようにこちらのボランチの脇でボールを引き出すので、プレスに行っても風間のところではがされるシーンが見られました。

これに対して、ムークを警戒にあたらせるよう対応した岡山でしたが、ムークが風間に引きつけられると今度はボランチが空いてしまいます。そうなるとFWを下げてボランチを消さないといけなくなるので、今度は千葉の最終ラインに余裕が出てしまう、といった具合で。なかなかに難しい対応をせまられるゲームでしたね。

また、ボランチの田口はやっぱりJ2では飛び抜けた選手でした。さすが元代表選手。運動量もそうですが、岡山が守りにくい位置に立ってボールを引き出す、正確なパスで攻撃を組み立てる。そして、アシストも決めると、ちょっとクオリティの高さが際立っていましたね。

次に千葉の攻撃の組み立てについてですが、右のSBは基本的にあまり上がらず、最終ラインでパスワークに加わります。しかし、左のSBはぐーっと押し上げてタッチライン側に立って幅を取ります。逆に右サイドの幅はSHがとる。SHとSBで幅をとって、その中でボランチ・両SH、トップ下がボールを引き出していく、と。こんな感じのチームかなと思います。

右で組み立てつつ、プレスを剥がしてサイドチェンジすればかなり左SBがフリーで受けられる格好になるので、千葉は左も右も上手に幅を使って侵入していくことに成功していました。

この形は右に河野左に太哉をおいた時の岡山のやり方と同じような運用なので、まーやっぱりこの辺りJ2のトレンドなんだろうなあという感じがしますね。

「運ぶ力」、「防ぐ力」のクオリティの差


この試合は千葉が疲れてくる65分あたりまで、ほぼほぼ一方的に千葉が岡山を殴る展開になっていて、岡山はほとんど守備をする時間を過ごすゲームになってしまいました。

試合見ていてなんでなんだ!?と思った人たくさんいたと思うんですよ。前半シュート数、千葉は11本もあるのに、岡山は2本でしたからね。クロスの数も合わせると、20本近く千葉は攻撃を完成させたいたんじゃないか?と思います。

千葉のボールを前に運ぶ力に対して、岡山の運ばせないように防ぐ力が足りずに、どうしても前にボールを運ばれてしまう。なかなか千葉が持っているボールを取り上げることができない。

ボールを取り上げることができないと、こちらが攻撃することもできないので、ボール保持率もチャンスメイクの回数も千葉の方に圧倒的に上を行かれてしまうと。

さらに、こちらがボールを運ぶ場合。これもキツかった。いつも言っているように、ピッチをあまり広く使わない。サイドチェンジもない。無理そうならやり直せばいいところを、縦パスを無理やり突っ込んでボールを奪われる、と。相手の守備を困らせるような攻撃をほとんど作れなかったですね。

岡山の運ぶ力と千葉防ぐ力。
このぶつかり合いを制することはほとんどできていなかった。

甲府戦ではボールの受け手を監視されて思うように組み立てられませんでした。その再現を狙うような千葉の守備に絡めとられて有効な攻撃はあまり見られなかったなあと。


掲げたスタイルの中から活路を見いだす


後半千葉が疲れてきたので、いく分岡山にも余裕ができなんとか追いつくことができました。結果的には勝ち点1を取ることができたので、もちろん喜ばしいことなんですが...

正直なところ、点は取れたが自分たちが貫きたいスタイルはかなぐり捨てるしかなかったようにも見えるんですよね。

3バックにすればマークに割ける人数は増えるので守備はやりやすくなります。でも、そのかわり前からプレスにはいけなくなります。541で守るとはそういうことです。マークにつきやすくなればボールも奪いやすくなる。千葉からボールを取り上げられれば、その分こちらが運ぶ機会は増える。間違いとかじゃない。実際にドローに持ち込めたわけですから。確かにそれはそうなんだけど...

このチームはこういうスタイルで戦うと掲げてゲームに入った。いや、シーズンに入ってきた。しかし、それが通用せずに一方的にボコられ、リードされたと。では、そういう窮地に陥ったときどうするのか?そこが大事なポイントなんじゃないかなあと個人的には思うところです。 

まあ、このあたりは考え方が分かれるポイントだと思いますが、このボールを運ぶ・運ばせないってスタイルのサッカーを掲げて、去年は途中で諦めたわけですよ。当時のメンバーの最大値を出す上で適してないってことでね。それを受けての今年、このサッカーが実現できるであろう選手をそろえてシーズンに入ってきたわけですから。今度は逃げ場はないですよ。そこをやりきって、優勝するにふさわしいチームになろうよ、と。そういう気持ちになった試合でした。

よかった探し


長いシーズン、良くない時期はあります。特にこの甲府、千葉は内容的にもかなり厳しくて、正直優勝するチームとしてはどうなん?と思われても仕方ないかなと思います。

しかし、ジタバタしてもこのチーム。この選手たちで戦っていくしかないし、いま上手くないのなら、上手くなっていくしかない。この2試合が底だったね、と言えるような未来にしていきたいですね。

サポーターとしてもチームがこの先どのように、千葉にも甲府にも負けない「運ぶ力」「防ぐ力」を磨いていくのか?を楽しみにしたいなと思います。

内容的には残念でしたが、この試合よかったこともありました。

ひとつはルカオ先発でまずまずのパフォーマンスを見せてくれたことです。コンディション的にはまだ上がってくるんでしょうが、元日本代表の鈴木大輔とのマッチアップは迫力ありましたね。十分に戦力として頼りにできる選手であることを千葉戦では示してくれたかなと思います。

もう一つは、いろいろいいましたが、それでもドローで終われたことです。
理想を言えばもっとこういうふうに!というのはそりゃありますけど、そうそううまくはいないわけで。ここまでボコられてうまくいかない試合をしてしまった中でも、ドローで勝ち点を持ち帰ることができた。
この勝ち点1の価値を決めるのは次の試合だと思うし、さて、ここまで千葉との差を見せつけられて監督やコーチングスタッフがどういうものをチームに加え、優勝するにふさわしいチームに近づけていくのか?そこはとても興味があります。

次のいわき戦も厳しいツッコミが入る試合になると思うので、木山ファジがどう乗り越えるか?楽しみですね。といったところで、千葉戦のレビューを終わりにしたいと思います。

じゃあ、またね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?