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"本当の声を聞かせておくれよ"Jリーグ若手紹介さん【神戸サポインタビュー】

取材日 2024年2月27日

Jリーグ若手紹介というアカウント


ーはじめまして。よろしくおねがいします!

はじめまして。Jリーグ若手紹介と申します。

ーええと、”J若さん”とお呼びするのがいいんでしたよね?

はい。おねがいします。

ーあのー、J若さんのXのアカウント見たんですけど

はい。

ーフォロワー7800もいるんですね?

いやいや全然っす!まだまだ。

ーハッハッハ(笑)

まだまだですよ(笑)

ーこれっていつぐらいからはじめたんですか?

ええと、おととしの6月ぐらいからですかね。

ーあ、じゃあ2年で8000ぐらいいってるんだ?

ですね。もうほんと、ありがたいことに。

ーそしたら、すごい伸びだったでしょう?

そうですね、結構な伸びが何回か来て、今こんな感じって形ですね。

ーなんかリアクションとかありました?

そうですね。若手の選手に注目してるのは僕だけじゃないんやなっていうのは。やっぱり数多くいるんだなっていうのはありました。

ーこのアカウントでは主に若手を取り上げる感じで?

そうですね。試合見て気になった選手がいたらツイート作ろうかな?みたいな感じでやってますね。

ーじゃあ結構いろんな試合見てるってことですよね?

そうですね。できるだけ見てますね。

ーほぼ毎日見てるみたいな?

そうですね。できるだけ見るようにして。やっぱり全部は見きれないので。そこは仲良くさせてもらってるフォロワーさんとかに。たとえば広島の方だったりとか、名古屋のサポーターだったりとかそういう人に聞いて、自分で調べてって感じですね。

ーああ、評判を聞いて自分でチェックしに行くみたいな

あ、そうですそうです。そんな感じで。

ーそれもおもしろそうですよね

いやー、そうですね。おもしろいですよ。

ーやってみて「ここがおもしろい」って感じるところはどんなとこですか?

そうですね。おもしろいというか、やっててよかったなってことなんですけど。やっぱりその、選手本人からいいねもらえたりとか。そういうのもあるんですよ。そこがうれしいですね、一番。

ー「あ、ちゃんと見てくれてるんだな」みたいなね

そうですそうです。

ー結構見てるんですよね選手もね

そうなんです。意外と見てるんです。

ーじゃあ情報はもう自分で試合を見るか、信頼してる人も情報を聞いてチェックしに行くみたいな感じで

そうですね。

ー基本的にはJリーグ?

そうですね。

ー海外はあんまり見ない感じですか?

海外も結構見るんですよ。実は。

ーえ!?そしたらものすごい試合数みてるんじゃないですか?

そうですね。もう寝る時間が足りないですね(笑)

ーハッハッハ(笑)えー、じゃあ一日2試合とか3試合とか見たりすることも?

そうですね。できるだけ見てますね。

ーじゃあ年間でいくとすごい試合数ってことですよね?

そうだと思います。

ー1日3試合見ても1週間で20試合くらいいきますもんね

そうですね。そんぐらいいきますね。そうか・・・

ー1年で1000試合くらい見てるんじゃないですか?

そうかもしんないです。そう考えたら。

ー話を聞いててスゲー興味がわいてきました(笑)

あ、ホントですか?よかったですよかったです。

ーそういう楽しみ方してる人いいな!って思って

うんうん。

ー結構フォロワーが増えてくるといいこともあるけど、逆にこれは困ったなみたいなこともありますか?

うーん、そうですね。フォロワーが増えて来るにつれて、あんまり良く思ってないひともいるわけで。

ーああ、J若さんの活動を?

あ、そうですそうです。いわゆるアンチというか。そんな多くはないんですけど。僕は逆にそういう人たちが増えてきたってことは、自分もある程度認知してもらえてるんだなっていう。そういう風にとらえてます。

ーいいっすねえ。なくなりませんからね、アンチなんてね

ですね。

ヴィッセル神戸と東京ヴェルディ


ー基本的に応援しているチームっていうのは?

僕神戸出身なので、ヴィッセルを。もう長いこと応援してますね。

ーあとヴェルディも観られてる?

あ、そうですね。ヴェルディはまだ5,6年ぐらいですね。

ー5,6年っていうと監督は永井さんとか?

永井さんより前なんで、POで磐田に負けてからぐらいですね。

ーああ、あの試合か!するとロティーナさんぐらいですっけ?

そうですね。ロティーナさんが終わって、ホワイトさんとかなったりとか。そのぐらいですね。

ーえ、じゃあ去年はすごい年だったわけですね??

いや!ほんとにもうびっくりしました。すごかったです。

ーヴィッセルとヴェルディって優勝してるし昇格してるしスゲーな!って思って

いやー、ほんとそうなんですよ。それに加えて僕、阪神も好きなんで。もうすごかったんですよ去年。

ー阪神も(笑)

いやー、よかったですね。去年は(笑)

ーヴィッセル神戸はもう物心ついてからずっとという感じですか?

そうですね。そんな感じですね。

ー結構いろんなサポーターのタイプってあると思うんですけど、個サポとか箱推しとかでいくとどんな感じですか?

僕は毎年ユニフォームを買うわけではないんですけど、今年は井出選手を買ったんですけど。

ー井出遥也選手ですね

そうですそうです。その前は井上潮音選手のを買って。基本的にはヴェルディから来た選手を買ってるんです(笑)

ーああ、なるほど!個人的に気になる選手はいるけど、基本的にはチームをって感じですか?

そうですね。そんな感じです。

ー今もお住まいは神戸の方ですか?

あ、そうですそうです。

ーじゃあホームの試合は見に行ってみたいな

そうですね。できるだけ見にいくようにはしてますね。

ー普段試合はどの辺で見てるんですか?

もう、ゴール裏でがっつり。バリバリでやってます。

ーJ若さんの投稿みていると「このひと詳しいな!」っていうか、すごいしっかりした情報を毎回出されるんだなってすげー感心して。僕自身は経験者じゃないんで「こういう投稿できないんだよなあ」って見てて(笑)

ああ、ありがとうございます。

ーなんか自分の経験が活きてるみたいなところありますか?

そうですね。僕もずっとサッカーやってきたんで。たとえば、ドリブルでトップスピードのままシュート打つのって結構難しいですけど。

ーそうですよね

そういうのをプロの選手たちが平然とやってるのってすごいな!って思いますし、そういうところでプレーしてる経験がスイートには活かせてるなと思います。

ー実際にサッカーやってた人から見て、Jリーガーってどういう風な人たちに見えますか?

昔は、「うまい」であったり、「かっこいい」であったりって。今もあるんですけど。こういうアカウントをやるようになってからどちらかというと逆に身近な存在というか。Jリーガーも「同じ人間なんやな」っていうのは思うようになりました。

ー具体的にどういうときに「身近だな」って思うんですか?

たとえば、実際スタジアムいったりとかして、勝った試合で選手が感情を爆発させてるところとか、プレーに檄を飛ばしたりだとか。自分がプレーしているときに、味方のゴールがはいったら一緒に喜ぶだとか。そういうところが自分と重なるというか。やっぱプレーしてて思うところありますね。

ーJ若さんがプレーしたときにやったたことと、そんな違わないことをプロもやってるんだっていう

あ、そうですね!プレーのレベルは全く違いますけど、感情の部分であったりとか、似てる部分があるんやなって思います。

ーやってた人から見てプロのレベルってどんな風に見えますか?

いやーもう、すごいですよ・・・。ワンプレーワンプレーもそうですけど、とにかく「走る」ってところが一番すごいなって思います。

ー走るところがすごい?

そうです。去年の神戸もとにかくハードワークして。武藤選手であったりとか、酒井高徳選手であったりとか、人間性とかプレーのうまさもそうですけど。やっぱりワードワークするところで第一線でやってきたんやなっていう風には感じました。

ー彼らは海外から帰ってきた選手たちじゃないですか?やっぱりその辺なんか違うなって思うところがあるんですね?

たとえば、雑誌のインタビューであったり、そういうので発言してるんですけど。やっぱりその「要求」って部分?

ーうんうん

そこがすごい高いな!って思って。もう、その、ルーキーとかベテランとか関係なしに、「ここに出せ」とか「こういうプレスのかけかたをしろ」っていう要求がやっぱり高いなと思います。

ーそういうところは、日本国内だけでやっているとわからない部分なんでしょうかねえ?

そうやと思いますね。

ーそういうえば神戸といえばシーズンオフにあった「Jな夜会」っていうJリーグのYouTubeの動画で酒井高徳選手がプレスのかけ方の話してましたね

ああ、そこはちょっと見ました。

ー僕は凄い感銘を受けて「こういう選手がいるとチームも違うんだろうなあ」って

いやー、そうやと思います。

ーJ若さんはサポーター歴的には何年ぐらいですか?

そうですね・・・2010年の終盤くらいなんで、14年ぐらいですかね。

ー2010年っていうと何歳ですか?

えーと、僕が今22なので、小学生のときです。

ー当時好きだった選手とかいます?

いまはもう引退されてるんですけど、鹿島とかにいた田代有三選手を。もうユニフォームを最初に勝ってもらった選手で、お父さんに。すごい好きでした。

ーこれまでいろんなことがあったと思うんですけど、振り返ってみて「これは忘れられないな」みたいな経験ってありますか?

いいことで言うと、去年のリーグ優勝だったりとか。天皇杯での優勝であったりとか。悪いことでいうと2012年のJ2降格とか。おととしの一時期最下位になったりとか。

『イナズマイレブン』きっかけでサッカーに


ーJ若さんの小さいときから振り返っていきたいんですけど、生まれ育ったところも神戸のちかくですか?

はい、もう神戸市内ですね。

ー家族構成的にはどんな感じだったんですか?

父と母で、僕が一人っ子で3人家族って感じですね。

ー住んでたところはもう街中って感じですか?

いえ、その、神戸って都会みたいなイメージあると思うんですけど、海側と山側に分けると僕が住んでるところは山側の方で。

ーあー・・登っていくほうだ(笑)

そうなんです。もうすごい坂も多くて。交通の便も不便でって感じで。

ー神戸ってほんとに坂がえぐいですよね!

そうなんです!すごいんです。だから、山側の方ですね僕のうちは。

ー子どもの頃って今から思うとどんなタイプの子だったですか?

そうですね。少年団のサッカークラブ入ってたんですけど、そういうのもあって活発やったと思いますね。

ー割かし明るい感じの

やったとおもいます。

ーいまのJ若さんの情報発信みたいに結構いろいろ調べて丹念に打ち込んでいくみたいな要素って子どものころからあったと思います?

いや、正直全くなかったと思います。

ーあ、こんな風になるとは思わなかった?

そうですね。もう、落ち着きがなかったので(笑)

ー他に習い事とかはせずにサッカーをって感じですか?

サッカーする前にちょっと水泳を習ってて、小2ぐらいからサッカーやりはじめましたね。

ーそれは自分から言いだして?

えっとですね、その当時『イナズマイレブン』ってアニメがあって。

ーああ、ありましたねえ!

そうなんですよ。僕の親世代でいうと『キャプテン翼』みたいな感じの。

ー『イナズマイレブン』ってそういう感じの受け入れられ方だったんですか?

あ、そうです。たぶん僕ら世代は『イナズマイレブン』見て、「サッカーやりたいな!」っていう子が多いと思います。

ーじゃあ、アニメの影響ってデカいんですねやっぱり

いやー、大きいと思いますやっぱり。

ーJ若さんも『イナズマイレブン』きっかけで「サッカーやってみたい」ってなってっていう

あ、そうですそうです。

ー最初に入った少年団はどんな印象だったんですか?

ええっと、僕が行ってる小学校の隣町の小学校の少年団のサッカーチームって感じで。まあそんなに人数も多くなく、のびのびやってる感じでした。

ー小さいころサッカー始めたときの思い出ってなんか覚えてます?

僕が小2の終わりぐらいのときに入ったんですけど、1個上の小3の先輩たちと一緒のチームやったんですね。ひとくくりで。

ーなるほど

だからちょっとやっぱり怖いというか。っていうのはありましたね。

ーあのぐらいの頃の一個上ってだいぶデカいですもんね?

いやー、結構デカく感じましたね。怖かったっす。

ーその少年団は女の子もいる感じで?

ええっと、女子チームは女子チームで別にあって。なんで男女分かれてましたね一応。

ーそこでサッカーに触れてみて楽しかったですか?

楽しかったですね。小学生っていうのもあって、戦術とかそういうのもナシに。もう自由にやれるというか、楽しかったですね。そこからはサッカーにのめり込んでって感じでしたね。

ー一番好きなもの「サッカー」みたいな感じで

そうですね。もう、サッカー漬けでしたねずっと。

ープレーしてるとよりプロの選手に興味がわいて来たりしますよね

小学校のクラブのみんなでサッカーを見にいくみたいなことがあったんですよイベントで。

ーおお、いいなあ

サッカーやってる身として、プロの選手を生で見てみたいという気持ちもあったんで。

ーあ、それで行ったのがヴィッセル?

あ、そうですそうです。

ー小学校のころはじめて行ったヴィッセルの試合はどうでした?スタジアム行くのもワクワクするじゃないですか?

いや、でもね、そのころ弱かったんですよすごい。

ーああ!そういう時期か

その試合はなんとか多分勝ったと思うんですけど、記憶の片隅では。まあ、でも、弱いにしてもプロはプロやなって感じて。うまかったですねやっぱり。

ーしかもあそこ専スタですもんね

そうなんです。すごいです。

ーヴィッセル神戸とかJリーグってもんがあるんだなって意識し始めたのもそのあたりで?

そうですね。そこからって感じですね。

ーそれからはヴィッセル神戸にずっと関心持っていく感じですか?

少年団のチームに入ったときに、近所の子に誘ってもらっていったんですけど。そこの近所の子の家が家族全員ヴィッセル大好きで。

ーああ、なるほど

で、そこのお母さんがシーズンシート持ってて。なんかその「ついでにチケットとってあげる」みたいな感じで、いつも取ってくれてて。それで見にいくようになってもうずっとずっと。ハマっていきましたね。

ーじゃあ、そのご家族についていって見にいかせてもらってという感じ?

あ、そうですそうです。

ーそれも楽しそうですね

いやーもう、すごい熱なんで。そこの家族が(笑)

ー小学校の頃はずーっとサッカーやっていて、大会とか出たりすると思うんですけど。そのあたりでうまくいったこととか挫折したこととかなんかありましたか?

基本的には大会で結果を残すってことはなかったんですけど、たしか6年生ぐらいのときに新しく入ってくる子がいるんですよ同級生で。そこでキーパーで上手い子が入ってきて。

ーほお

その子が入りだしてからどんどん勝つようになりましたね。

ーキーパーって大事ですよねやっぱり

いや、大事やなと思いました!(笑)

ー点とられなかったらこんなに勝てるんだ?ってのありますもんね

もう、全部止めてくれてたんで。すごかったです安心感が。

ーやっぱり一緒にプレーしてて「こいつちょっと違うな」って感じるときありましたか?

あります。そこは一番感じましたね。

ーJ若さん自身はプレーしてて、プロも見てるじゃないですか?

はいはい。

ー「自分もいつかああいう風に」みたいには思わなかったですか?

みんなそうやと思うんですけど、やっぱり思いましたね。「プロになりたいな」っていう風には。

ーしばらくサッカー続けていくと思うんですけど、そういう思いはずーっと持っていた感じですか?

でも、たぶん中学生ぐらいですかね?そのときにはもう「あ、無理なんやな」って。

ー来ちゃうんですね?そういうタイミングが

ありましたありました。

ー小学校のころは勉強とかはがんばってたんですか?

いやーもう、勉強はしなかったですねえ(笑)

ーへえ!でも投稿を見てて「この人知的な人だな」っていうか、「言葉遣いがいいな」って思ったんですよ。なんか、「勉強できそう」っていうか(笑)

やっぱその、自分の興味あることにはとことん集中みたいな(笑)

ーああ!(笑)

そんな感じでした。

ーじゃあ小学校の頃は基本的にはサッカーをがんばっていて「選手になれたらいいなあ」って感じで過ごしていたんですね?

そうですね。そんな感じでした。

ー熱狂的なご家族と一緒にヴィッセルを見にいき、と。いいですね、なんかね(笑)

いやー楽しかったですね。

ーそうして中学に行くとたぶん部活がはじまると思うんですけど

それはもうサッカー部に入って、3年間やってましたね。

ーそこは強さでいくとどんな感じだったんですか?

もう、でも全然でしたね。そんなめちゃくちゃ弱いっていうわけでもないんですけど、そこまで強くもない普通の。

ー試合にあんまり勝てなかったら「楽しくないな」みたいなことになることはなかったですか?

あー・・・それはありましたねやっぱり。当時3バックだったんですけど、僕のポジションが右のCBをやっていて。ファジアーノ岡山で言うと本山遥選手みたいな感じで。

ーあ、ありがとうございます!本山大好きです(笑)

そこってすごい、失点に直結するんですねやっぱり。ちょっとのミスでもキーパーと1対1になりますし。そこで自分がミスしたら楽しくないというか。ボールを受けるのも怖いし、っていうのがちょっとありましたね。

ー中学生とかになると小学生の頃に比べてより本格的になってきますもんね

そうですね。戦術とかに触れるのもそういうタイミングでしたね。

ーサッカーはずっとJリーグを見るって感じだったんですか?

Jリーグがメインですけど、スポーツニュースで海外のサッカーの情報を見たりだとか。

ー家では中継とかは見ない感じで?

そのころはNHKとかでたまにやっててそういうのを見たり。あとは昔『やべっちFC』って番組をやってて、それが毎週楽しみで見てましたね。

ーじゃあ家ではスカパー!とかは加入していなくて?

そうですね。その頃は入ってなかったですね。

ーでも、うらやましくなかったですか?家で見られる人が

そうなんですよ!めちゃくちゃうらやましかったです。

ーアウェイとか見れないですもんねヴィッセルの試合も

そうなんですよ。

ーホームも皆勤で行けるってわけでもないでしょう?

結構連れていってもらってたっていうのもあったんで、割と多く頻度的には行かせてもらってましたね。

ー年間でどのくらいの割合で行ってたんですか?

ええっと、小学生の頃に「モーヴィカード」っていうのがありまして。小学生は2000円払ったら10試合見にいけるみたいな。

ーへえ!そういうパスみたいなやつがあったんですね

当時ホームゲーム17試合中、1試合行ったらスタンプ押してみたいな。っていうのがあったんで、2000円払ったら10試合は行けてたんですよ。そうですねえ、だから7試合8試合ぐらいは行ってたと思います。

ーそれぐらい足繁く通ってたってことは、J若さんの少年時代においては相当楽しみだったんでしょうね?「あと何日終わったらヴィッセルの試合だ」みたいな

ああ!そうですそうです。「この金曜日終わったらヴィッセルあるんでがんばろう」みたいな。

ー中学生になった頃っていうとヴィッセルはどのぐらいの時期ですかね?

2014年、2015年ぐらいですかねえ。2013年でJ2だったんで。それで1年で復帰して、2014年はたぶん中盤くらいまでは首位で。マルキーニョスとかチョン・ウヨンであったりとか、そういう選手がいましたね。

ーJ若さんが見はじめたのが2010年だから、2012年のJ2降格が小学校高学年ぐらいってことですね

そうですね、そうなりますね。

ーJ2に落ちた2012年のシーズンはどういう風に感じてました?

えーっとですね、その頃はすごい弱くて。たしか最終節が広島とだったんですよ。その年、広島はもう優勝を決めてて。

ーあ、そっか、そうだ。森保さんのときですね

あ、そうですそうです。で、1-0で負けて。そのときはたしか用事があって見に行けなかったですよ。で、TVでちょうどNHKで中継をやってたんで見て。なんていうんですかねえ、正直J1しか知らなかったんで。J2っていうものがどういうものなんやろう?っていうのがあって。降格っていうものも意味がよくわかってなかったんでその頃は。

ーなるほど、それもそうだ。実際にいろんなJ2のチームが神戸に来て試合を見てきたと思うんですけど、J1との違いみたいなのは感じました?

まあちょっと失礼な言い方になるんですけど、やっぱりレベルは落ちるなって思いました。正直なところ。一年で昇格できたってこともあって、「あ、J2って結構勝てるところなんやな」っていうか。

ーふふふ、まあそうですよね(笑)

その頃は思ってました正直(笑)

ーいまはチャンピオンチームとして戦ってますけど、そこに至るまでの神戸も相当紆余曲折あったじゃないですか?

いやーもうすごい・・・・いろいろありましたよ。

ーありすぎるぐらい話題は振りまいてましたよね。当時J2に落ちたときなんかは「あんなに資金力あるクラブがなにやってんだ?」みたいな空気も当然あるじゃないですか

はいはい、そうでしたね。

ー自分の応援してるチームが弱いと「なんでそんな弱いチームを?」みたいに言われたりすることもあるんじゃないか?と思うんですけど

そうですねえ。学校とかでも「昨日もまた負けとったな?」みたいな。

ーいじられるんですね?(笑)

やっぱあるんすよ、そういうのが(笑)いまそういうの言われても「今回はあかんかったわ」って言えるんですけど、当時は結構ムキになってたと思います(笑)

ーうまいこと言い返せないですもんね、ああいうのってなかなか

いやー!そうなんですよ。結局もう弱いのにかわりはないんで。難しいですね。

ーじゃあそういう煽りにも耐えつつ怒りを燃やしてたんですね

そうですね、そういう感じだったと思います。

POきっかけで東京ヴェルディに惹かれる


ー2016年あたりになると高校生になってくるタイミングですかね?

そうですね、そのぐらいですね。

ー高校生ぐらいになってくるとだいぶ世界観もわかってきて、J1・J2・J3ってあるんだなとかなってくると思うんですけど、神戸以外にも関心が広がったりとかはしました?

でも、その頃はまだJ2にあまり関心がなくて。TVでやってる昇格争いとかの情報を知ってるぐらいだったんで。

ーそこからJ2やJ3に関心をもちはじめるきっかけとかあったんですか?

J2に関心を持ち出したのはやっぱりヴェルディを見てからでしたねえ。

ーそうするとプレーオフの試合あたりがきっかけだったんですね?

そうですそうです。そのときはヴェルディのサポーターじゃなかったんですけど、TVで試合をやってたら見ちゃうじゃないですか?プレーオフとか結構大事な試合ですし。そこで「あ、J2でもこんなにレベルが高いんや?」って思いましたね。

ー2013年のときには「ちょっとやっぱり落ちるかな?」って思っていたけど、そこを覆すようなチームもいるんだな?っていうか。そのぐらい磐田との試合はセンセーショナルだったんですね?

ああ、そうでしたねえ。決勝行くまでの試合はもう白熱してて。

ー劇的な勝ち方だったんですよね

そうですそうです。それこそ横浜FC戦だったりとか。なんで結構ヴェルディに勢いもついてて。「あ、これはいけるぞ!?」っていう感じになってたんですけど。やっぱり磐田と対戦したときに、「J1はJ1やな」っていう。結構壁はありましたね、やっぱりそこでは。

ーそこではどういうところに差を感じたんですか?

ほとんどシュートも打てないですし。

ーああ・・・

守備の固さであったりとか、攻撃のクオリティもそうですし。J2もレベルが高いってのはわかってたんですけど、そういうところではまだまだ差があるんやなって思いました。

ーその試合が何年でしたっけね?ええと・・

あれがねえ・・2018年ですかね。

ーというとJ若さんが高校2年生ぐらい?

あ、そうですね。

ー実は”本当の声”で最初にインタビューさせてもらった浦和サポの方がおられるんですけど、その方も同じ衝撃を受けたそうなんですよ。この磐田とのプレーオフの試合で

あ!

ー「こんなに違うんだ!?」ってびっくりしたって言ってましたね。

やっぱりそうですよね(笑)

ーじゃあそこをきっかけとしてヴェルディに関心が出てきた、と

このアカウントをやる前から若手には興味があったんで。それこそ今もうJ1で活躍してるような選手がユースから上がってきて、1年目でも全然試合に出てます!みたいな。そこがすごいな!って思って、興味ひかれましたね。

ーその若手に興味が出始めたのはどのくらいの時期なんですか?

高校生ぐらいでしたかねえ。

ー「若手に注目してみよう」って思わせるような出来事があったんですか?

ええっとねえ・・・いろいろあったんですけど、久保建英が僕と同年代で。その頃はたしかバルサのユースとかにいて。「自分と同じ高校生ぐらいの年代で、こんだけ注目されてる選手がいるんや?」っていうのを知って。やっぱりそこでしたかねえ、覚えてる範囲だと。

ーやっぱり自分と同年代の選手ってちょっと違いますよね?

そうですね!だいぶ違うと思います。

ー基本的にはJリーグをずっと見られてきたと思うんですけど、代表とかには興味はなかったんですか?

昔は代表も結構見てましたね。

ー中継が結構ありますもんね

あ、そうですそうです。地上波でも結構あったんで見られたんですよね。

ー日本代表のW杯予選とかアジアカップとかW杯本大会とかにはそこまでどっぷり興味を引かれたわけじゃなかったんですか?

小学校の頃は結構見てたんですけど、中学・高校ぐらいになるとあんまり見てなかったと思います。

ーいまもそんな感じの距離感ですか?

今は結構Jリーグからも

ーあ、そっか!

選ばれてきてるんで。

ーウォッチしてたあの選手が代表に!みたいな

あ、そうです。「代表でどんなプレーするんやろう?」っていうので。

ーそういうのいいですよね。そういう楽しみ方もほんとにいいって思うんですよね

ハッハッハ(笑)いやー、おもしろいです。

ーJ2民からするとですね、やっぱ「ウチが育てた」があるんですよ

やっぱり佐野航大とか。

ーそうそう。「ウチが育てた」感を主張したいんですよね(笑)

そうですよね。ありますよねえ。

ーじゃあ、高校生ぐらいから同年代の選手に注目していてという感じですかね?

同年代とか、ひとつふたつ上ぐらいですかね。

ーそういう選手に注目するのって、J若さん自身がプレーしてたことからくる影響もあるんでしょうかね?

そうですね。なんていうんですかねえ?”自分と同い年でサッカーやってる人”として、まあ憧れもありましたしやっぱり。

ーうんうん

自分はプロにはなれなかったけど、でもこうやって日本からバルセロナっていう世界でも有数のクラブのユースに所属してるっていうのはすごいなって思いましたね。

ー小学校から夢だったサッカー選手になるっていうのが「あ、無理かもな」って思ったのはどんな時だったんですか?

なんでしょうね?自分より上手い子とかいっぱいいましたし。そういう人たちでも今考えたらプロになれてないって思うと、自分はまだまだだったんやなって思いますね。

ー高校は部活でサッカー部には入らなかったんですよね?

あ、そうです。はいらなかったです。

ーそこは自分の中でなんかあったんですか?

僕が行ってた高校が結構勉強頑張ろう!みたいな感じで。僕も文系の進学クラスみたいなところにいたんで。なかなか部活をする時間がなかったんですよね。

ーあ、それぐらい勉強の方に

そうですそうです。なので、そういうこともあって部活には入らなかったです。

ー勉強も忙しいし、サッカーする熱的にも?

そう・・ですね。もう、ちょっと軽く友達とボール蹴るくらいでいいかな?みたいな感じで。

ーそこまでサッカーすることとヴィッセルみたいな軸で生きてきたじゃないですか?一本軸がなくなると変な感じじゃなかったですか?

もう、ずっとヴィッセル見てましたね。そうなったら(笑)

ーああ、その分ももうヴィッセルに(笑)

そうです。補って(笑)

ー勉強頑張る学校に入って、高校3年間を振り返っていかがでしたか?

いやー、キツかったですね(笑)結構クラス自体も特殊で、3年間担任が変わらず。

ーえ、それは嫌ですね(笑)

嫌でした(笑)しかも、学校でも1,2を争うぐらい怖い先生で。しかも、席替えとかもなかったんですよ。

ーえ?何のために?

なんで、前後ろ3年間変わらずみたいな。だからもう、楽しみがなかったっすね(笑)

ーなんなんだろう?そうした方が集中して勉強できるだろみたいなことなんだろうか。J若さんはそこで結構勉強頑張ったんですか?

そうですね。ほぼ半強制ぐらいの感じですけど。ずっとやってましたねえ。

ー親は喜んだですか?

あー、まあ、そうですねえ。うーん。やっぱその、喜んでたかはわからないですけど、「勉強してるんやな」って思ってたと思います。

ーあんまりガミガミ言うタイプじゃないですか?ご両親は

そうですね。あまり干渉してこないですね。

ーじゃあJ若さんが「なんかやろう」ってときも「じゃあやってみたら?」みたいな感じ?

そんな感じでしたね。

ー高校生とかになってくると次どうすんだ?みたいなことになってくると思うんですけど、「こういう進路に進みなさい」みたいなこともなかったですか?

そうですね、特になくて。「行きたいところ受ければ?」みたいな感じで。

ーJ若さんって一人っ子ですよね?家ではどんな風に過ごしてたんですか?中高のころとか

とりあえず、自分の部屋にこもって。サッカーの動画見たりとか。YouTubeとかでハイライトみたりとか。そんなんばっかりでしたね。

ー友達と遊びに行ったりしながら

そうです。でも、だいたいボール蹴ったりとか。っていうのが多かったですね。

楽しかった専門学校、うまくいかなかった社会人スタート


ーそんな高校3年間を経て、次は進学ですか?

進学ですね。専門学校の方に行きまして。専門学校っていっても歯科技工士って職業があって。えとね、父親が歯科技工士なんですよ。

ーああ!なるほど

特にやりたいこともなかったんで、「じゃあもうそこ行ったら?」みたいな感じで。

ー親が勧めてくれたんですね

そうですそうです。

ーJ若さん的には「こういう仕事したい!」みたいな・・・っていってもまだわかんないですよね?その当時は

うーん、ちょっと難しかったですね。

ーその専門学校は地元ですか?

ええと、大阪の方なんですよ。

ーあ、じゃあ一人暮らし?

ええと、通いで行ってましたね。

ーまあ、でも高校生ぐらいになると大阪まで出てって遊ぶとか普通か

あ、そうですね。それはもう行ってましたね。

ーその専門学校に入ってみてどうでした?

なんか専門学校って結構いろんな年代の方がいるイメージがあると思うんですけど、僕らのときは同級生ばっかりで。同い年が多くて。そうですね、楽しかったですね専門学校時代は。

ー高校と専門学校ってだいぶ違いますもんね?

いやー、違いますね!やっぱ自由度が違いましたね(笑)

ーいや、それこそ高校の自由度が酷かっただけに(笑)

ほんまにそうなんですよ!(笑)遊びましたね、やっぱり。学校終わってから「ちょっとご飯食べに行こうか」みたいなこととか。そこが結構ガンバのホームスタジアムに近くて。

ーあ、吹田に?

そうです。なんで、学校終わって「じゃあ19時からの試合見よか」みたいな感じで友達と行ったりとか。

ーええ、いいじゃないですか・・・。その専門学校で習うのは歯の差し歯とか作ったりとかそういう技術みたいなことですよね?

そうです。

ーその学校は何年制なんですか?

えっと、2年制でした。

ーってことは20の年には卒業?

そうですそうです。

ーバイトとかはしてました?

バイトは居酒屋だったり、コンビニとか。まあ一般的な感じのやつをやってましたね。

ー高校のときはしてなかったんですよね?

そうですね。基本バイト禁止だったんで。

ー実際にバイトしはじめて社会に触れるというか、自分でお給料をもらう体験をしてみてどうでした?

なんかその、いままではお小遣い制だったりとか、そういうのがあったんで使えるお金が限られてましたけど。自分で稼いだお金で、それこそサッカー見に行ったりだとか、遊びに行ったりするのが新鮮でしたね。

ー遠出とかもしました?

ええと、アウェイゲームを見にいくっていうのがそのぐらいから増えてきて。それまでは大阪だったり、京都だったり、そういう近場だったんですけど。それこそ横浜行ったりだとか。

ーおお!アウェイではじめて遠出したのって楽しかったでしょう?

いやー!楽しかったですね。新鮮でした。

ーなんか近隣の見たことあるところじゃなくて、遠出していくとめっちゃワクワクしますよね

そうなんです。「あ、これTVでみたことあるスタジアム!」みたいな感じで。楽しかったですね。

ーそんな感じでずーっとヴィッセルと関わってきて大人になってきて。ゴール裏デビューみたいなのはいつ頃ですか?もう最初から?

いつぐらいですかねえ?J2から復帰して1年目ぐらいのときはちょくちょく行って、今みたいにガンガン声出しって感じじゃなかったですけど。その近くには行ってましたね。

ーでも、次第に自分でも声出して応援していくことになるんですよね?

やっぱりその、なんていうんですかね。小学校のときからバックスタンドとかそういうところで見てたんですけど。バックスタンドから見てて「楽しそう」とか、そういうイメージがあったんで。あそこに行って、自分も歌ったりしてみたいな気持ちがありましたね。

ー実際に行ってチャント歌ってみてどうでした?

いやー、すごい楽しかったですし、いままで長い時間大声で歌うってことがなかったんで。

ーなんかカラオケ行ってずっと歌うっていうのとはまた違いますもんね

いやー、そうなんですよ!

ーもう、高校生ぐらいのときにはゴール裏で?

ああ、もう、そうでしたね。

ー同年代とかいました?

基本高校の子とか、地元の子であったりとか、そういう子たちと行ってたんで。近くには同年代の子たちがいましたけど。周り見渡したら老若男女いろいろいましたね。

ーサッカーも勝負事なのでスタジアムで声を荒げる人もいますけども。場合によってはちょっと不穏な空気になるときも当然あるじゃないですか?

ありましたありました(笑)

ーそういうのを見ててどう思いました?

あ、でも、その神戸のゴール裏は結構ヤジもユーモアあったりだとか。そういうのがあって。

ーああ、いいですねえ・・!!

なんかその、手作りでイエローカード作ってきて。こっちがファウル受けたらイエローカード出す!みたいなのがあって。

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