レッスンを受けた理由:トロンボーンの音が出せなくなるまで(2)
初めてのレッスン依頼
先生へのレッスン依頼は、電子メールで行いました。
初めは、レッスン依頼というよりも相談としてメールした記憶があります。
「レッスンを受けたことが無かったので敷居が高かった」「レッスンは上手な人が受けるもので、自分のようにまともに音が出ない人は邪魔になる」という思いがあったからです。
※数年後、先生が「あまりに文面が悲痛だったので、これは直ぐにでも見てあげないと!と思ったよ」と、当時を振り返り笑いながら話して頂いた事が印象に残っています。思っていたよりも思い詰めていたのかもしれません…。
レッスン受講
「見てみない事には分からないので見せてほしい。」という返信があり、当時の練習場所であった大学まで来て頂き、初レッスンを受けることになりました。
先生が優しく丁寧に接してくださった事と、自分の慣れ親しんだ場所でのレッスンだった事もあり、とてもリラックスして受講できた記憶があります。
先生は色々な器具を使い口の状態や奏法を確認し、以下の内容を
原因として挙げ、優しく説明をしてくれました。(当時メモより)
・音を出すことへの恐怖で、息を吐く前に飲み込むような動作がある。
・また、音を出すときに自分からアパチュアを開いてしまっている。
・メンタル的に、音を出す前に頭で難しく考える癖ができている。
・音を出す瞬間に口を(変に)動かしてしまい、発音を止めている。
今読み返すと、全て納得です。
無理して練習を続けた結果、完全に奏法を崩してしまっていました。
回復に向けてのトレーニング開始
一度身についた「音が出せない」感覚は恐怖と共に体に記憶されてしまいます。(今でも、緊張したり調子が悪い時にはすぐ昔の状態に戻ろうとしてしまうため細心の注意は払っています。)
藁にも縋る気持ちで、回復に向けたトレーニングを行うため月に1回、先生のレッスンを受ける様になりました。
楽器を吹けば吹くだけ悪影響があるため、「ブレス・トレーニング」と「中音F~下のB♭までの4拍ロングトーン」に絞って1か月練習をすることになりました。
次回、実際に行ったブレス・トレーニングを書けたらと思います。
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