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『大怪獣のあとしまつ』

◆あらすじ◆
人類に恐怖と絶望をもたらした大怪獣が突如死亡し、国民が安堵する中、今度は腐敗による大爆発の危険が高まってくる。にわかに大怪獣の死体処理という前代未聞の難題が政府の前に立ちはだかる。やがて首相直轄組織である特務隊の隊員・帯刀アラタが死体処理の極秘ミッションを任されることに。そして、そのミッションにはアラタの元恋人でもある環境大臣秘書官・雨音ユキノも深く関わっていたのだったが…。


この映画
ウルトラマン第10話「謎の恐竜基地」の続きだったわ。


ウソ。

くだらねぇー!(笑)

或る意味監督ヲタク臭映画。
これは受け入れ層狭いわ。
監督対観客のアホ合戦!

でも完全にソレがツボだった!

アラタって、もしや【ハヤタとアラシ】が合体?(笑)

確かに酷評は解る、だって豪華俳優陣が全力でくだらないギャグ&下ネタの応酬でおふざけやってんだもん!

だからそのくだらなさに乗れるか否かでしかない。
0か10か…100歩譲って5か95かだな(ホントか?)

でも全編寝ずっぱりでピクリともしないのにその存在感を発揮する怪獣やその死んだ奴に翻弄されるアホ大臣達の揶揄描写は秀逸。


それと"デウス・エクス・マキナ"= 選ばれし者 = 救世主・・・ってテーマはこの国をちょっと皮肉ってるのかな?監督。
きっと誰かがなんとかしてくれると言う何処か他力本願的な精神に依存してる感じ、自分達じゃ結局何も出来ない政府の滑稽さはやっぱりリアルと重なる部分あるしなぁ・・・。
巧く描けてたと思うよ、そういうの。

そして冒頭の言葉"デウス・エクス・マキナ"の意味回収に至っては個人的には「だよねー」だったので満足としか言えない。



⚠️この辺からややネタバレに通ずる。


デウス・エクス・マキナとは・・・

古代ギリシャの舞台演出で、劇の内容が解決困難な局面に陥った時、絶対的な力を持つ【機械仕掛けの神】が現れ、力ずくで解決に導く手法があった様でその【機械仕掛けの神】が"デウス・エクス・マキナ"だ。

劇中では【選ばれし者】って言葉が出て来るけどね。

これ、結局人間が生み出した武器じゃ歯が立たないからウルトラマン的な人が光の一撃で倒してくれてその死体をどうにかしなきゃなんだけど何も役にたたない政府と負けず嫌いの変なプライドが先に立っちゃう或る意味アホな男が色々掻き回してくれるからグダグダで怪獣の始末が出来ない事に業を煮やしたウルトラマン的な人が「もぉッ~~~!!!!」ってなって怪獣墓場に運んでくれちゃったって話だよね。
だからアイツが"デウス・エクス・マキナ"

山田涼介(アラタ)が黒部進(ハヤタ)で濱田岳が毒蝮三太夫で土屋太鳳が桜井浩子だと仮定したら・・・とんでもねぇ~なぁ~、このストーリー。

「あの2年の間に一体アラタに何があったの?」ってユキノが訊くけどさぁ、アンタだって自分のココロ偽って違う男の妻になってんじゃん!で「今でも愛してる」とか・・・いったいお前に何があった?でしょ。好きだ好きだって迫られて結婚したのか~~~い!
最悪。ねぇわ~、個人的に絶対。

『ウルトラマン』ではハヤタはウルトラマンにぶつかって一心同体になったんだっけ?
でアラタはすんごいデカイ光に衝突して自らがスペシューム光線になっちゃった?
凄いねぇ~~。

【"希望"の先に光がある】だな。


久々こー言うの観られて1人で笑ってたわ。
円盤買ってもイイとさえ思うお年頃!(監督と同年代)


一個忘れてた、SUMIRE演じる椚山猫(くぬぎやまねこ)がめちゃ好きだった。
特務隊の隊員で凄腕スナイパーなのカッコエエわぁ~。彼女の顔も好き❤
今作はもちろん軍とか特殊部隊とか内閣とかで男性社会の範疇なんだけどその中で女性がフィーチャーされてる部分多くてそこも気に入ってる。
だからそういう見方が出来ない人には"全く笑えないギャグや下ネタしか耳に入って来ない映画"になって苦痛かもね。

個人的に今作みたいなクダラナイ下ネタは大抵OKなのでスッゴク楽しめた事は特筆しておこう。


しっかし、チョイ役がこの面子って…

菊地凛子 二階堂ふみ 染谷将太 松重豊


染谷君に関しては或る意味【怪人】ww

2022/02/10

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