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映画感想『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

原題「KILLERS OF THE FLOWER MOON」

◆あらすじ◆
地元の有力者である叔父のウィリアム・ヘイルを頼ってオクラホマへと移り住んだアーネスト・バークハート。その土地には政府によって強制的に移住させられた先住民族のオセージ族が暮らしていたが、石油が出たために、先住民族でありながら多くが資産家となっていた。やがてアーネストは、そんなオセージ族の女性モリーと恋に落ち結婚する。ところが、彼らの周囲で不可解な連続殺人事件が起き始める。町に混乱と暴力が拡大していく中、ワシントンD.C.から派遣された特別捜査官のトム・ホワイトが捜査に乗り出すのだったが…。


いやぁ、こんなお馬鹿ちゃん居る?
てか、ディカプリオは壮大なお馬鹿演じさせたら右に出る者は居ないってくらいの地位を確立したな。

1920年代初頭のオクラホマ州、インディアンオセージ族の土地で石油資源が発見された後に起きた連続殺人事件を描いた実録ものだ。

冒頭から引き込まれる映像の作り込みにグッと来た。
特に石油が噴き出たシーンへの切り替わり!スローで表現される躍動感は美しかった。
80歳の御大が全精力を注いだ感あるわぁ。

でもそれを言うなら久々に悪デ・ニーロが観られたのも◎。
凄味と言うより“長年この生業で生きてきました”的な不敵な余裕。
偽善を盾に人徳者ぶってる様子も悪徳過ぎる。

ヘイル vs FBI


そのデ・ニーロ演じるウィリアム・ヘイルを巡ってのアーネストとモリーの遣り取りと言うか攻防がこの物語の見所だと思うわけ。
で、アーネスト(ディカプリオ)のお馬鹿ちゃん体質が露見!
この人のモリーに対するヘイルに関しての受け答えがマジだったら救いようの無いアホでしょ!
モリーもモリーでアーネストの馬鹿さを見抜いてるんなら自分の身体を守れよ!って思ったわけだがスピリチュアルな人達の言動はイマイチ理解し難い部分があるんで自分の身を以って知らしめる的なのかな?とか思ったりしたわけだ。

モリーを演じるリリー・グラッドストーンはなんだか存在感が凄かったな。
ずっと彼女の言動ばかり気になっちゃったのは確かだ。

しかしアメリカ先住民への白人の残虐行為は周知だが更にこんな歴史がわりと近い過去にあったとは驚きだ!
人間の強欲さ、練られた保険金殺人計画、そして今作は新設された連邦捜査局(FBI)が担当した事件でもあるという事で興味深い。

でもなぁ、ディカプリオのお馬鹿まっしぐらはそろそろお休みして魅力的な人物演じさせてあげて欲しいもんだわ。
結局『ギルバート・グレイプ』を超えられんのよ、個人的にさ。
まっ、美しかったってのもあるけどね ァ,、’`( ꒪Д꒪),、’`’`,、

ジョン・リスゴーとブレンダン・フレイザーが最後に弁護士で登場したのは私にとってはちょっとしたサプライズ。この2人が弁護士に起用されてるなんて小ビックリっす。
特にビックリする理由も無いんだけれどもねww


しっかし206分と言う長尺は如何なものか?
無事トイレ対策成功したけど内容よりこっちの気持ちが中弛みしそうだったわい。


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