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映画感想『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』

原題:「中 羅小黒戦記/英 THE LEGEND OF HEI」

◆あらすじ◆
森の開発で居場所を失った黒ネコの妖精シャオヘイが、住処を追われた妖精たちと人間たちとの戦いに巻き込まれながら繰り広げる葛藤と成長の物語を、ダイナミックなアクションを織り交ぜ描き出す。

※中国の漫画家でアニメ監督のMTJJが手掛け、本国中国で大ヒットしたファンタジー・アクション・アドベンチャー。日本でも2019年9月に字幕版が公開されると反響を呼び、花澤香菜、宮野真守、櫻井孝宏ら人気声優陣による日本語吹替版が制作され、2020年11月に拡大公開が実現した。

キュンで~~~~~~~す❤︎❤︎

何処を切り取ってもそんな感じだったわぁ❤︎

まさかの中国アニメがここまでのレベルとは・・・
夢中で観ちゃいました。

ストーリーは『自然と人類の共生』『異種共存』と言う普遍的なテーマ性を持ち、そこに魅力的で可愛らしいキャラクターを配置。
とにかくテーマもストーリーも解り易いし【画】が綺麗だから親子で観ても凄く楽しめると思う。

そして、どのキャラクターにも共感性が宿るし、シャオヘイの出会いと成長の記録としてもオモシロイ。観て良かったって素直に思えたね。

個人的にはズッコケシーンが解り易いのもイイ!ww 
こういうのはさ世界共通だと思うのね。だからそこを複雑化すると特定の人しか笑えなくなるってのちゃんと踏まえてると思う。あれなら子供も笑えるもんね。

              「食い逃げーー!」


ムゲンとフーシーの戦闘シーンを描くアクションも初期のドラゴンボールを彷彿とさせるし(ホントか?)。バトル好きとしては結構楽しめたな。

妖精キャラはそれぞれの属性と領界を持ち、それに準じて姿を変えたり得意技を繰り出して戦ったりするんだがその能力の使い方によって善にも悪にもなるって言うモラルや道義の根本を描いてる。

でも冒頭に書いたが決して善悪は一概に白黒付けられるものでは無くそれぞれの思考や思想の部分もきちんと描かれててそこは納得が行くんだよね。
だから共感性がそれぞれのキャラに存在する。

人類が増え過ぎて自分達の生活の為に自然を切り開き妖精たちの住処を追い遣る事になる。
まさしく今、野生動物が山を下り住宅地に姿を見せる様になってしまった要因がそこにあると、これは世界共通の問題なんだよね。
アマゾン熱帯雨林もどうやらかなりヤバいしね。


そして、鍛錬の後、自らに能力を宿しそのチカラで妖精との共存を実現しようとするムゲン(無限)。

自分達の安住の地を荒らし妖精を日陰の存在にした怨みを増幅させ人類を滅ぼそうとするフーシー(風息)

その二人の狭間で世の中の成り立ちや両者の関係性などを学び未来に目を向けるシャオヘイ(小黒)

この三人を中心に様々な妖精たちが登場しその個性豊かなキャラクターに楽しませて貰った。

アニメーションのスピード感や滑らかさも全く違和感ないしシャオヘイが木々を飛び跳ねながら渡って行くシーンなんて躍動感に溢れてたな。
自然界は凄く綺麗で驚いたよね。

どうやらこの映画は最初字幕で小規模上映だったらしいのだが評判が良くチケットも売り切れ続出で今回の再上映に漕ぎ付けたというわけらしい。
そして花澤香菜(シャオヘイ)、宮野真守(ムゲン)、櫻井孝宏(フーシー)と言う日本を代表する超トップの声優陣が声を当てると言う・・・もう個人的には『PSYCHO-PASS サイコパス』マキシマム(槙島聖護)の櫻井氏がぁぁぁぁぁ~~~~なのだよ。落ち着け!!
まぁ、2期の雛河君でもあるが・・・・。

そんなこんなで全体的に凄く丁寧に作られててアニプレのPDも嫉妬させるくらいの出来栄え。

MTJJ監督はきっと色んな日本のアニメから影響を受けてるんだろうけど・・・そこは凄く解るし読み取れるんだけど、でも個人的に監督が好きじゃないから過去数作品を観てそれ以降ジブリを殆ど観ない自分としてはこの作品がジブリの影響を受けてるのは解るが確実に違いも感じた。
なんだろうかなぁ?素直さかな?ストレートさかな?

もうとにかくムゲンがカッコエエしシャオヘイが可愛過ぎるし~~(≧◇≦)
この2人のロードムービーとしてもちゃんと堪能できるってのがイイじゃない!

【シャオヘイ、カワイスギルヤナイカーイ3連発】


2人の続きが観たいなって思ったのは自分だけじゃない筈!
是非続編お願いします。

妖精と人類は共存出来るのか?
共存したいよね。


2020/11/29


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