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『彼らが本気で編むときは、』


◆あらすじ◆
11歳の女の子トモは、母親のヒロミと2人暮らし。ところがある日、ヒロミが育児放棄して家を出てしまう。ひとりぼっちになったトモが叔父マキオの家を訪ねると、マキオは美しい恋人リンコと暮らしていた。元男性であるリンコは、老人ホームで介護士として働いている。母親よりも自分に愛情を注いでくれるリンコに、戸惑いを隠しきれないトモだったが……。

これは見応えがあった!

性の多様を描きながら更に個々の人間や社会の持つ性質を様々な観点から描いている。

差別や偏見もだが成熟できない大人の感情の扱いが興味深かった。

これから子供達がどんな環境を生きて行くのか?どんな世界を歩ませたいのか?大人として観るべき一作。

個人的には始終涙が流れていたが笑えるシーンも多々あり、あれだけの内容を盛り込んでいるのにしつこさやくどさを微塵も感じさせない演出の完璧さには敬服だ。

トランスジェンダーの主人公リンコの【チンコ供養】は面白かった。
そして子供目線を主軸に描く事で問題点がかなり浮彫りになるのと彼等のココロの変動の過程に感情が揺さぶられる。

リンコとマキオに触れる少女・ともはそれでも愛情を知る事が出来るがもう一人の少年があたしゃ心配で心配で仕方なかった。
自分の子供だけは・・・なんて考えは今や持ってはイケナイ所まで来ているんだろうな。

この内容が深過ぎて次に観た「LA LA LAND」が薄く見えたよww。(名誉の為に言っておくが素晴らしい映像感ではあったよ、ただ前作「セッション」が素晴らし過ぎたのがアダだね⇐個人感)

女優陣、みなさん良かったなぁ。
リリィは遺作だったのね、RIP.

色とりどりのチンコ達




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