映画感想『ゴジラvsコング』

原題「GODZILLA VS. KONG」

◆あらすじ◆
モンスターたちの戦いで地球は壊滅的な被害を受け、人類が世界各地で懸命の復興を進める中、ゴジラが再び姿を現し、フロリダにあるハイテク企業エイペックス社を襲撃する。同社のＣＥＯウォルターは特務機関モナークやネイサン・リンド博士らに協力を仰ぎ、ゴジラに対抗するためのプロジェクトを進めていく。やがてその一環として、眠らされたコングが髑髏島（スカルアイランド）から連れ出され、ある場所へと海上を運ばれていく。その傍らには、コングと唯一心を通わせることができる少女ジアがいた…。

しっかし、ゴジラもコングちゃんも立派にお育ちになられて…初代からは比べ物にならないくらい巨大化だな！(笑)

この作品を"アメリカ産ゴジラ映画の３作目"だと思って観るとちょっと痛い目に遭うという事をお知らせします(笑)
まぁ【モンスターヴァース】だからどう転んでもイイっちゃイイけどさっ！

…だって主役はコングちゃんに奪われるわゴジラ氏への想いはやや希薄になってるわ…(日本人として其処は譲れないのじゃ！)
そして、かのバブルな赤い大国に「香港ならメチャクチャにしてもイイよー」とか言われたのか？と思う程に香港が木っ端微塵に破壊されてる。
マジ、現実でも架空世界でも踏んだり蹴ったりだよ…香港。
いや、HONG"KONG"だからかっ？！
すっごく綺麗な香港の夜景を舞台にあの大巨体がタイマン張っちゃうんだからねそりゃあ見事に破壊されまくり。
【りんご日報】は社屋も無くなっちゃうわ。
だからゴジラ映画だと思って観るとちょっと苛立つ・・・途中、若干ゴジラ悪者感出ちゃってるしなぁ・・・。

しか～～し、コングちゃん映画だと思って観るととってもカワイイ❤︎
『髑髏島』の優しいコングちゃんも健在だし、人間と共存出来る要素が巧みに表現されてる。
彼のちょっとお茶目な部分も描かれてるし特にジアとのコミュニケーションシーンは『ランペイジ 巨獣大乱闘』と重なる部分あるけど(だからジアとの手話シーンには然程驚きは無いよね)人間並みのコミュ能力備えてるって思えば今後の共存課題として楽しみな路線だよね。

そして何より彼等"巨神たち"が何処から来て彼等が安心して暮らせる場所は一体どこにあるのか？と言う問いにも答えを導き出してるのは良かった。
地球空洞説を上手く利用したよね。

主として描きたい事は【人類至上主義者撲滅】だから巨大獣たちを何処に安住させればイイか？そんな広大な土地を管理し運営していくのには人知にも限界があると見せてるのは素晴らしい！
来た場所＝故郷へ返す・・・これがこの作品の最大のテーマ。
人類がエゴの儘に破壊して来た大自然の生態系をどう熱心に丁寧に少しずつでも返していくか、ゴジラが生まれた経緯も少し取り込みながら描いていく監督の真意は伝わる。

が、それ故のあの衝撃のキャラ登場にはビックリだったけどね。
思わず『レディ・プレイヤー１』の森崎ウィン君の名台詞思い出したわ！！(笑)
それに乗じた小栗旬の使われ方…爆笑だよ！
コレ観れただけでも良しとするわ。

ラストは、まぁあれを登場させたらそれしか道は無いよね・・・って感じで結果オーライって感じだけど如何にもアメリカ的な筋書きで「だよねー」だった。

怪獣大好き人には超スーパーヘヴィ級格闘はド迫力だし、２巨大神の咆哮合戦は大迫力で堪らんよ！！( ✧Д✧) ｷﾗｰﾝ

もうアメリカでのゴジラものは終了ですかね、それで良いでしょう。TOHOとの契約もどうなるのか？
日本で作り続けて頂ければこれ幸いです。
個人的にはコングちゃん物は今後もお願いしたいところであります。
アメリカが生んだ怪獣として後世に語り継いでください。

次回作としてウィンガード監督指名で『son of Kong 』(仮題)が上がってるらしいがコングちゃんネタなら大歓迎！

楽しみだわ〜₍₍ (̨̡ ‾᷄♡‾᷅ )̧̢ ₎₎

■【モンスターヴァース】作品一覧

『GODZILLA ゴジラ』（2014年）
『キングコング: 髑髏島の巨神』（2017年）
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』（2019年）
『ゴジラvsコング』（2021年）

個人的には『髑髏島の巨神』が大大大好き❤︎





【ネタバレ】
小栗旬の件だけど…
彼に対する説明無しにメカゴジラをギドラの頭で白目剥いて操る科学者ってどんな設定なんだよ！ってツッコミながら爆笑だったね。

ラストはゴジラ氏とコングちゃんが肩でも組んで夕陽に向かって叫ぶ(咆哮)かと思った(笑)

2021/07/05