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映画感想2023

78
観た映画の羅列場
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#家族

映画感想『フェイブルマンズ』

原題「THE FABELMANS」 ◆あらすじ◆ 1952年、両親に連れられ初めて映画館を訪れたサミー・フェイブルマン少年は、そこで観た「地上最大のショウ」の列車脱線シーンに大きな衝撃を受ける。その後、列車の模型でそのシーンを再現しようとするサミーに、母親は8mmカメラを買い与える。以来、カメラで撮影することに夢中になっていくサミー。次第に彼のつくる映像作品は周囲を驚かせるまでになっていくが、まじめな科学者の父は、あまり趣味にばかり情熱を注いでほしくないと思っていた。そんな

映画感想『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

原題「EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE」 ◆あらすじ◆ アメリカで頼りない夫とコインランドリーを営む中国移民のエヴリン。仕事ではただでさえ経営が厳しいのに、国税局から納税申告の不備を指摘され、家では頑固な父親の介護に追われる中、反抗的な一人娘ジョイが女性の恋人というやっかいな問題を持ち込もうとしていて、すっかり疲れ果てていた。そんな中、突然夫に“別の宇宙の夫”が乗り移り、強大な悪の存在によって危機に直面した全宇宙を救ってほしいと語り、いきな

映画感想『アントマン&ワスプ:クアントマニア』

原題「ANT-MAN AND THE WASP: QUANTUMANIA」 ◆あらすじ◆ 「アベンジャーズ エンドゲーム」では量子世界を使ったタイムスリップの可能性に気づき、アベンジャーズとサノスの最終決戦に向けて重要な役割を果たしたアントマンことスコット・ラング。ある時、実験中の事故によりホープや娘のキャシーらとともに量子世界に引きずり込まれてしまったスコットは、誰も到達したことがなかった想像を超えたその世界で、あのサノスをも超越する、すべてを征服するという謎の男カーンと

映画感想『エゴイスト』

◆あらすじ◆ 14歳で母を亡くし、田舎町でゲイであることを隠して思春期を過ごしてきた浩輔。大人になり、東京で自由気ままな日々を送る彼は、女手一つで育ててくれた母を支えながらパーソナルトレーナーとして働く青年・龍太と出会う。やがて2人は惹かれ合うようになり、時には龍太の母も交えながら、親密な時間を過ごしていくのだったが…。 原作未読。 映像の造りがドキュメンタリータッチで観てるうちになんだか錯覚に陥りそうになった。 それ程役者達が入り込んで演じたとも言えるだろう。 接写多

映画感想『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』

原題「SHE SAID」 ちょっとぉ! 複雑に色んな感情がぐるぐるしちゃったよ。 これ【PLAN B】が製作なんだね。 ブラピが選択する作品は割と好みな物が多いなぁ。 いつ頃からだろうか? 「それ、セクハラですから!」と女性が肩に置かれた手を振り解ける様になったのは…。 まぁ、世代によっては「世知辛い世の中だ」と嘆く男性も少なく無いだろうが肩に触らなくてもコミュニケーションは取れるんだよ、アナタ達。 記憶に新しい【#MeToo】運動は世界中の女性にとっての革命だっ

映画感想『ドリーム・ホース』

原題「DREAM HORSE」 ウェールズの田舎の感じが堪んなかったなぁww そんでもって動物達の描写がまぁイイのなんのってね!! そしてやっぱり馬が走る姿は美しい! 超盛り上がりのレースシーンは有馬記念でボルドグフーシュが上がって来た時ばりの興奮!(笑) 椅子から動かない夫、高齢の親、介護と自分の事以外にばかり費やされ、味気無く過ぎてゆく日々…主人公に共感出来る要素は多々ある中この作品は"生きる"と言う事は何か小さくても"熱を実感"する事なんだと伝えてる。 馬主

映画感想『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』

原題「I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」 事実、彼女の晩年は「これがあのホイットニーの人生?」と苦しさしか無かった。 有名な国家斉唱は米国人じゃないけど涙が出る程素晴らしかったのを覚えてる。 その歌声の衰えも正直「もう歌わないで」と思ってしまう程で、圧巻の歌唱力で共演のM.キャリーを凌駕したあの圧倒的な歌声はもう聴けないのかと残念な思いでいっぱいだった。 映画のラストはやはり彼女の悲惨な最期を避けていたが彼女の才能に愛を注いだ者とその才能の"産物

映画感想『フラッグ・デイ 父を想う日』

原題「FLAG DAY」 どうした?ショーン・ペン監督! 一家総出で制作したのに自分には何一つ共感出来ず伝わってくるものが無かった。 『6月14日はアメリカ国旗制定記念日の事。この日に生まれたジョンは、自分は生まれながらにして祝福されていると感じ、特別な存在として成功する当然の権利があると信じていた。』 思い込み激しい。 凄い精度の贋札作れるならその技術をもっと他に活かせば?と思うんだがコツコツ働いてたマトモな金よりそっちがイイんだね。 その過程と末路が家族を相当悲