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ドラムの決まり

ドラムの決まり

ドラムセットには決まりではないが不文律のようなものがある。それからはずれるドラムセットにドラマーは違和感を感じるはずだ。


まずは、ドラムの色が違うこと。足で踏むバスドラム、バスドラムの上にのっているタムタム、床においてあるフロアタム。それらの色がバラバラだといまのところ変に感じる。ただ、だれか有名な人がその習慣を破れば様相は変わるかもしれない。


同様に各ドラムのメーカーが別、バスドラムの表に違うメーカーのロゴのものを張るというのも非常識に感じる。私はフロアタムを二つ置くセットが好きなのだが、追加で同じ色、同じメーカーというのがなかなか実現できない。というのも新品のドラムを買うわけでなく、古物ばかりで寄せ集めているから。


いま、ロジャースという今は無きメーカーのフロアタム、黄色を探している。先日、競り負けた。バスドラムとタムタムはあるのに。


それから、ドラムのセットをする場合、タムタム、タムタム、フロアタムと3つの太鼓があったとして、音を高く、少し下げて、もっと下げて、と高→低にチューニングするのが不文律となっている。


ドラムは大きい太鼓ほど音を低くするのが一般的なので、太鼓の大きさは高=小、低=大となる。ドラムセットを正面から見たとき、バスドラムの上にのっている太鼓が二つあれば右が小、左が大となるのが普通だ(右ききプレイヤーの場合)


それが逆だとものすごく違和感がある。左利きかとおもう。これもセットとして崩してみたらおもしろいかもしれない。


ただ、小さい太鼓を低くチューニングし、大きい太鼓を高い音でチューニングすればいいといえばいい。タムタムを叩くときは左から右へ叩き回していくのが普通なので、高い、少し低い、それより低い、それよりさらに低い、と叩かれる。それの順番が変わるととても新鮮に聞こえる。


ドラムソロのとき、ジャズのドラマーがタムタムの叩く順序を低→高へと叩き回していて、ああ、こうすればいいのか、と思ったが、いままで慣れたのと逆の叩き方をするので難しそうだと思った。


ドラムに興味がなければひとつもおもしろくなく、音を文章で説明することの難しさを思い知らされる今回の書き物だった。

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