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小机を買った

小机を買った

いまポメラを置いて打っている。古物。三千円で手に入れた。かなり汚れているかと思ったが少し磨き粉をかけて拭いたら表面に艶が出た。ニスかなにかが塗ってあるのだろう。木目がでている。

一枚板だが全面をとっているわけではなく二枚を付けてある。若干のそりがあるが特に問題はない。小さい。どのような用途に使われたのか。

丁稚どんが板の間で一汁一菜を食べるのに使ったのか。年代は? たぶん昭和だろうがよく知らない。ニスが手にべたつくような気がするがちょうどいい滑り止めになる。

傷やシミは味だ。サンダーを使って表面をひと削りすればきれいな地肌が出てくるだろうがそんなことしたらせっかくの古味が台無しだ。かといって後生大事に使うようなものでもなく、特に何の気遣いもなく足を開いては何かを置き(おそらく本かポメラぐらいしか置かないだろうが)用が終わればたたんで端に寄せておく。

こういった日常使いに安い古物というのが別におしゃれとは思わない。しかし何となくふつうにその辺のホームセンターにも同じような物が有ることを考えればやはりその「あえて」には何か自意識の癖、みたいな物が多分に含有されてはいるのだろう。

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