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でたらめなゲーム

母の再婚によって義父が出来 自身の婚姻に
義父ができる 義父が二人いる というケース
が恐らく少なからずあるのだろうということに
今まで気が付かなかった そのような境遇に
なかったから 

忘れ得ぬ人々 というのは何らかの関係があ
って忘れ難い人ではなくて 例えば 遊覧船の
桟橋で黄色い服を着て騒いでいたおかっぱの
女の子とか 喫茶店の隅の席でピラフを食べて
いたサラリーマンだとか 視覚がなんとなく記憶
に残ってしまった人たちなんだという事を原典
に当たらずに物の本の記載から知った 例えは
私の思い付きなのだが 実際の忘れ得ぬ人た
ちという訳ではない

河川敷の野球場は対角線にバッターボックスが
ある二面取りなのだけれど 二試合が行われて
いるうちに長打が別の試合に入ってしまうという
事が何回か続いたうえで 両者二つの球場
の真ん中で何かを協議していたかと思うと再開
された試合でははみ出した長打が隣のホーム
へと送球されたり ファーストから隣のグラウンド
のサードまで走って行ってしまったり みると
玉が四球使われていたりと野球と非なるでたら
めなゲームになっていった

歌人は自分が短歌史の流れの中でどの潮流
に属するとか 誰の系譜だとか そんなことに
こだわったりするものなのだなと知った 伝統
は怖い

富士吉田の水がおいしいとテレビでタレントが
驚いていたけれど 私見ではおいしいというの
とはちょっと感覚が違って きれいに無味という
のが私の感覚だった 匂いのない空気というか
成分がない水 蒸留水はそうなのか 味がな
い水 という印象で それは蛇口から出る水も
湧き水もすべてそうで 彼の地の人はその水
が普通の水なわけだから 江戸川から取られ
た下流の水など 東京からの友人までも不味い
と言い まして一度貯水された集合住宅の水
など雑味まみれで飲めたものではないかも
しれないが特に飲む必要もないだろうからあの
町で暮らしていくなら 雑味のない水で暮らして

今年初めての水場は寒くて居られたものでは
なかった さすがに平日の新年早々来られる人
も多くないようですっかり色の抜けたような冬
の風情にひたれはしたが 木立が西方向だか
ら少しずつ岸辺の日向を移動していってすっか
り水場から離れてしまった それで遠くから見
て また烏が水浴しているのを見つけたので
しぶきを上げたところとすんと水の中に立って
いるのを交互に写真に撮ってみた いうほど
からすの行水は短くないと書くのは二度目で
一度目よりもよく撮れていた 帰りに東京の
交差点のところで枯れた竹を探してみたが折れ
ていてもまだ青く枯れ切っていないようで釣り
竿にするには流動的な状態だった つまり ま
だ柔らかいという事

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