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軽音楽とドラム

軽音楽とドラム

ジャズはどう聞けばいいのか、難しくて間口が狭い。

私は大学でジャズ研に入って、三十年以上ジャズとつかず離れず居るのだが、未だに曲もアーチストもよくわからない。

よく、プログレッシブロックについてはスピーカーの前で膝をただして目をつむって聞いたものだが、ジャズに関しては何となく鳴っているのを聞き流す程度で、それでもジャズをドラム演奏しようと言うのだから本物のジャズファンからしたら魂の入っていないことこの上なしと思われて仕方なし。

ジャズというのは、メインテーマのメロディがあってメインテーマのコード進行に沿ってアドリブを一つ一つの楽器で回して、最後にまたテーマに戻る、とそのアドリブの技を競い合うのを聞き楽しむのが楽しみ方だと以前も書いたか、今回初めてか。

ドラムとしては競い合う楽器の引き立て役だったりあおり役だったり、あおられて敢えてリズムを逸脱したり、最低限の決まりが、有るようでないような不思議な役割を担う。

私としてはプログレの形式美や楽曲の構成、その範囲でのドラムのハイテクニックが好きで、ジャズをかじるとドラムが上手くなる、といわれる理由がよくわからなかったのだが、昔のドラマーはみんなジャズを手本としているのでそのテクニックが曲の中に流用される。ジャズを聞いて初めてわかった。

ジャズドラムはジャズの流れの中での奔放なドラミングが重要で、ポップスやロックはリズムキープとその中での計算されたフィルイン(節の終わりに少しのドラム乱打を入れる)が重要なのだとここのところ自分なりに気づいた。

音楽といえばクラシックのことで、それに対して軽音楽ということで、ジャズ、ロック、ポップスとなっているようだが、どちらも迷い込むには深すぎる森だ。その中のジャズとロックを行き来しつつすこしでも腕を磨いていきたい。

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