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米国個別株に投資する

ぜんぜんです。いちサラリーマンが20数年前に趣味ではじめた投資ですが、今では資産3億円を超えるまでになりました。noteでは自分の経験に基づいて、思うところを書き連ねています。今回の記事は、気がつくと長々と書いてしまいました。どなたかの参考になれば幸いです。

積立投資はつまらない

私のポートフォリオでも紹介したように、普通のサラリーマンには米国株インデックスへの積立投資をおすすめします。降りるタイミングさえ失敗しなければ、時間をかけて少しずつ資産を増やせるのではないかと思います。

しかし、インデックス積立投資にも欠点があります。それは「つまらない」ことです。株価の上下に右往左往することなく、ただ粛々と買い続けます。しばらくして見てみると、じわじわと増えている、そういう感じです(注意:暴落時はそっとしておきましょう)。

実につまらないですね。

投資するからにはもっと大きく増やしたい、もっとドキドキ楽しみたい、という人もいるでしょう。そういう人におすすめしたいのは、積立投資をしつつ、余力で個別株にチャレンジすることです。実のところ、私の資産形成において、もっとも成功しているのは「米国個別株」です。現在も資産の大半を占めています。

米国株を買うには

米国株は敷居が高いと思うかもしれませんが、実際とても簡単です。お使いの証券会社で外国株式取引口座を開くだけです。特定口座が使えるようになったので、管理も日本株と同じく本当に楽になりました。

米国株を買うには米ドルが必要ですが、証券会社経由で円払いで購入することができます。ただし、証券会社だとほんの少し手数料が高くなります。それほど気にしなくてもよいですが、私はなるべく円高の時に、より安価な住信SBIネット銀行で米ドルに変えて、SBI証券に入金しています。

米国株のデメリットと言えば、配当が二重課税(米国と日本)されることです。これは確定申告をすることで一部控除できます。面倒なので放置している人もいるかもしれませんが、今では国税庁の確定申告サイトでも簡単に計算してくれます。少しでも取り戻しましょう。

おすすめの銘柄の選び方

では、どの銘柄を選べばよいでしょうか。私のおすすめは、あなたが得意とする分野において、「これから伸びそうだ」と信じられる企業を買うことです。そして、あなたが愛用している商品やサービスを提供している企業など、あなたのお気に入りの企業を買うのです。

少なくともあなたが気に入っているということは、コアなユーザーがいるということです。しかも、海外にいるということは、すでにグローバルに展開して成功しているということです。そうした企業は、着実に収益を得て、これからも伸びる可能性があるでしょう。

私の場合、前職はソフトウェアエンジニアであり、仕事柄、新しいサービスをいろいろと試していました。そのため株価が今ほど上昇する前に、複数のIT企業に投資することができました。途中でだいぶ利益確定していきましたが、現在手元に残っているものだけでも、例えばAAPLは30倍以上、AMZN、NVDAは10倍以上です。他にも10以上の銘柄が倍以上になっています。IT分野以外では、今はもう手放しましたが、文房具が好きなので3M(MMM)を長らく持っていました。こちらは配当で安定した収入を得ることができました。

あなたの得意分野でこれから伸びそうな企業、お気に入りの企業を複数選び、まずは少額でも投資してみましょう。「複数」というのもポイントです。やはり当たり外れはありますので。

視野を広げてみる

私には得意分野なんてない、という人もいるかもしれません。また、得意分野だけだと偏りすぎる、と思うかもしれません。そういう場合は、証券会社のレポートを参考にすると良いでしょう。私が使っているSBI証券では、外国株を紹介するレポートがときどき掲載されています。これを読むと、自分の全く知らない業界や企業を知ることができ、視野が広がります。これをきかっけに業界や企業を自分なりに調べてみることで、お気に入りの企業が見つかるかもしれません。

私はこういった情報から、これまで縁のなかった医療系にも少し投資しています。具体的には、ISRG、TDOC、ZTSなど、これからも伸びそうな企業を仕込んで利益を得ることができています。

値動きには要注意

値動きには注意が必要です。米国株は日本株と比べて、より大きく上下に振れる印象があります。特に、新興企業は期待値で買われていますので、ちょっとでも悪材料が出ると、大きく売り込まれます(逆もまた然り)。決算時には、たとえ業績がよくても今後の見通しが保守的だと思われると、やはり売り込まれます。こういった場面で焦って安易に損切りしていると、どんどん資産が減っていくので注意しましょう。しばらくすると回復して、悔しい思いをすることがよくあります。

私も現在、高値で掴んでマイナスになっている銘柄がわずかにあります。かつては損切りして別の銘柄に変えたりしていましたが、あまりうまくいった覚えがありません。本当に将来を信じているなら、しばらくは耐える覚悟が必要です。場合によっては、買い増しもありでしょう。そこまで信じられる企業を買うことが重要です。そうでなければ売ってしまい、本当に信じられる企業を買い直しましょう。ただし、想定外の状況、不祥事などの場合には、いかに思い入れがあろうとも、適切な対応が必要です。

最後に大事なこと

長くなりましたが、今回は米国個別株への投資について、私の経験をまじえて紹介しました。繰り返しになりますが、私のおすすめは米国株インデックスへの積立投資です。しかし、もっと大きな利益を狙いたい、もっと投資を楽しみたい、と思う人は、米国個別株にチャレンジするのもよいでしょう。うまくいけば、私のように何倍もの利益を得ることができるでしょう。

しかし、いくら過去のトレンドが右肩上がりとはいえ、それが永久に続く保証などどこにもありません。実際のところ、インデックスでさえ半値になる暴落が起こりますし、2割3割の下落はたびたび起こります。特に新興企業では、高値の2割3割にまで落ち込むこともよくあります。個別株に投資するなら、その覚悟をもっておきましょう。

たとえすべて失ってもあきらめがつく範囲にしておくとよいでしょう。私の場合、大きく値上がりしたら元金を回収するようにしています。そうすれば、あとは野となれ山となれです。心置きなく放置できます。私の経験上、何倍、何十倍にもなっているのは、そういう銘柄です。


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