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信長公の口調について。

日本の歴史で最も有名で人気が高い人物と言えば、多くの人が「織田信長」と答えるでしょう。
天下統一まであと一歩まで行ったカリスマ性に加えて、桶狭間の戦いと本能寺の変と言うミステリアスな事件の主役だった事も、人気の要因でしょう。

んで、超有名人なので「信長の霊に会った」と主張する霊能力者さんが時々現れたりします。僕も戦国時代の研究をやる時に守護霊さんに「信長公を呼んで教えてよ」と無茶ぶりしたので、気持ちは判るのですが。

「あの信長の霊と繋がる事が出来る自分は凄いんだ」ってアピールしたいのでしょう。僕の場合は、「歴史の謎って本人に聞けば良いじゃん」と合理的に考えたからですけどね。教わった事は学術論文にして学会に提出したし、京都の阿弥陀寺にも行って、信長公のお墓にちゃんと御礼しました。

本も出版して講演会もやる有名人で、本能寺の変について触れている霊能力者さんがいますが。内容を聞くと「本当に信長公と話されましたか?」と首を捻ってしまいます。

ちなみに「儂が信長じゃ」みたいに昔の言葉使いじゃなかったですよ。桶狭間の戦いを教わった時は、山の頂上に今川軍の旗が沢山立ってて、「コレ何ですか?」って聞いたら「ん……宴会」みたいな口調でしたけど?

本能寺の変を教わった時は、一番最初に見せてもらった映像が、安土城が炎上する様子。次に信長公の遺体を板に乗せて、6人掛かりで阿弥陀寺に運び出す様子でした。それを見て「なるほど、戸板に乗せたのか」「着物を被せて隠したんだな」と判ったし、安土城を誰が燃やしたのか?を調べて行って、羽柴秀吉が堀秀政に命令したのだと判った訳です。

世の中に霊能力者さんは沢山いるし、自分が凄いんだとアピールしたい気持ちも判りますが、余り軽々しく本能寺の変を語らない方が良いと思いますよ。


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