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平均律と純正律。

最近「純正律」と言う単語を知りました。ピアノの調律方法は、それまで曲によって調律方法が違っていたそうで。本来の音色を純正律と呼びます。

これに対して、1オクターブを12分割した「平均律」が19世紀に誕生します。ポイントは、すべての音を少しずつズラした事。

純正律は心地良い音が限られ、それ以外のノイズが大きいのが特徴。
一方の平均律はすべての音にノイズが入る代わりに、使える音が沢山あるのが特徴。こうして世の中のピアノ曲は平均律で創られ、現代に至った訳です。

平均律を嫌った作曲家も多く、モーツァルトは「自分の曲を平均律で弾かないように」と注釈をしていたそうで。
確かに純正律の『カノン』を聞くと、身体の芯にスーッと入る感覚がします。

僕には高校生の頃に神様に会った経験があり、物凄く心地良い曲が聞こえたのですが、その時の音と同じです。

平均律は言い換えるなら、ノイズ音を聞き続ける事で、ノイズ音を良い音だと認識する様に、人間の方が「調律」されたと言えます。

音楽療法は音の波動で治癒力を上げる療法ですが、純正律でやらないと効果が半減するでしょう。

純正律と平均律は一長一短があり、今後も調べてみたいテーマですが、すべての音にノイズが入る平均律が広まって以降、人間社会がどこか狂い始めたと感じるのは、大袈裟でしょうか?


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