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慧眼の視点/その16

ロシアで徴兵が始まり、かなり混乱となっています。わずか2週間の訓練で前線に送られても、士気も低くほとんど戦力にはなりません。プーチン大統領は暗殺を怖れてホワイトハウスの3倍の広さの宮殿に逃げ込んでいると報じられています。

ロシア軍には世界最強クラスの戦車と戦闘機と特殊部隊がいました。一方ウクライナには対抗出来る戦車も戦闘機も無し。開戦当初「3日で首都キエフ(キーウ)を占領出来る」と侮っていたのに、逆に無理矢理兵隊をかき集めなければならなくなった。我々は新しい時代の戦争を目撃しています。

1機50億円の戦闘機が、下手をすると10万円以下の対空兵器に撃墜される訳です。更にこの対空兵器は対戦車兵器にも併用出来る。そうなると、ただ単に軍事予算を増額するだけでは無く、「戦車も戦闘機も必要無い」と言う視点で新兵器開発を行う必要があります。

ドローン兵器が有効だと言う事が証明されましたが、技術立国の日本が今後開発すべきなのは「無人潜水艦」でしょう。太平洋戦争末期に日本軍は人間魚雷「回天」を開発しましたが、艦船から遠隔操作する小型潜水艦が完成すれば、海の戦いは大きく変化します。人間が搭乗しないので酸素補給で浮上する必要も無く、小型化によって探知され難くなる。仮に機雷や魚雷で撃沈されても人命は失われません。

尖閣諸島が上陸占拠された場合に日本はオスプレイで奪還する計画ですが、小型潜水艦300隻を周辺海域に展開させる事で敵軍の増援を阻止して、上陸部隊を孤立させる事が可能となります。

魚雷2本+デコイ搭載で1隻3~5千万円が開発予算の目安となるでしょう。遠隔操作専用の艦船と併せて、1000億円あれば日本の防衛力は大幅にUPする事が出来るはずです。



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