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はじめての声優学入門*2時限目「演技ってそもそも何者?」

キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン。
はい、みんな席に座ってー。2時限目の授業始めまーす。出席取りますね。『シーン。。』へんじがない、ただのしかば、、もとい、だ、だれもきていないだけのようだ。。なんて事になってない事を祈りつつ笑。あ!もしこの連載は役に立つと思ったら「スキ」とか押してもらえるとモチベーションになります!(YOUTUBEの良かったらチャンネル登録、goodボタンお願いします!みたいに言ってみた)

はい、2時限目は「演技ってそもそも何者なんだ?」のお話です。そしてこの時間のラストにはその答えを導く【音声学】のワードが早くも登場しますよ!(僕の音声学を活用したレッスンの内容の1つが早くも登場)


■まず前回の復習
・声優さんはかなりマルチプレイヤーだ
・演じると言う技が必要

前回の授業では声優さんが芝居も歌唱も行い、更に芝居と言ってもアニメ、外画、舞台、ドラマ、ナレーションなど多岐に渡る表現を使いこなす事のできるマルチプレイヤーだ!そしてそこには『演じる技』が必要になると話をしました。

『演じる技、演技』とは何なのか、「演じる」とは何を演じるのか、みなさん答える事ができますか?感情を演じる、キャラクターを演じると答えが返ってきそうです。それは間違いないのです、が、今回と次回の講義を受けるとその答えの意味がクリアになり「演じるべきもの」を理解する事が出来ると思います!

もしその理解レベルでなければ、養成所やボイトレのレッスンで『演技』の何を学ぶのか、自分の演じる技能の何をレベルアップさせに行っているのか実は「的」がボンヤリしてる事にあなたは気付いていないかもしれませんよ。。(プロは感覚的にそこを知っていると思う)

それはまるで目的地が「なんとなくあちらの方角っぽい」で大海原に漕ぎ出してしまった船のようじゃないか!それでは声優海(声優界)に入る前にすでに漂流してしまっている事にさえ気づかないでいるかもです。声優海はそんな航海士のいない船で渡って行ける程ノンノンノン甘くはないのです!やはり優秀で美人なナミっすわ~~ん(ワンピースより)のような航海士が必要不可欠!それが声優学なのだーー!『声優王にわたしはなる!』はい大きな声で復唱!(テンション上がりすぎました。。)


▪️「上手な演技ができるようにレッスンを受けに行く」

声優さんや声優を目指す方がレッスンを受けに行くと言うことは、もちろん「演技が上手くなりたい」と言う目的があるからですよね。では、どうあれば演技が上手いのでしょう?

友達に上手いと言われたら?
先生から褒められたら?
人を感動させられたら?
念願の声優事務所に受かったら?
お仕事が増えたら?

これはあくまで「演技が上手い結果、起きそうな事」であって
「演技が上手い」理由ではないように思います。
(もちろん判断材料になるとは思いますが)

「演技が上手いって何を指すか」がわかっていなければ
どこを目指し、何を習得すれば良いのかその目的や意思がボンヤリします。
(僕のレッスンではまずこの点を明確していきます。)

「何を出来るようにするのか(目標)」を明確にする事は脳が技術を習得する上で手助けとなり、効率も上がります。逆に目的がボンヤリしていれば練習成果が出にくかったり遠回りになったり、その間に「自分はセンスや才能がない」とモチベーションの維持も難しくなり、挫折に繋がる事にもなりかねません。

では、
演技が上手いって何なのだろう?
そもそも演技って何者なんだろう?
演技くん、君は一体何者なんだい?
僕は君の事をもっと知りたいんだ!


▪️「演技」とは何だ

と言うわけで取り急ぎ演技くんの正体を知る為に
「演技」と言う名前の意味を辞書で調べてみましょう!

えん‐ぎ【演技】
①観客の前で、芝居・曲芸・歌舞・音曲などの技芸を演じて見せること。また、そのわざ。「―の冴え」
②体操などの競技で、選手が演ずるわざ。「模範―」
③いかにも本当らしくふるまうこと。「泣いてみせたのは彼女の―だった」

広辞苑

と書かれています。

この中の③の意味

③いかにも本当らしくふるまうこと。「泣いてみせたのは彼女の―だった」

広辞苑

これが「声優さんの演技」と言った時の「演技」の意味に近いですね。
「本当のようにふるまうこと」これが声優を目指す方が習得したい技能だと考えられますね。『本当を演じてみせる』のです!「本当のように感じさせるものを作りだす」のです!そこで今度は「本当」とは何かを探ってみましょう!



▪️「本当」とは何だ
さて声優さんはドラマや舞台でない限り最終的に「声」で演技を届ける事になります。「声」は「音」です。本当のように思える「声」とはどんな「音」なのでしょうか?演技をしていない日常での声、会話での声ってどんな「音」なんでしょう?「音』が何を人に伝えているのか、その「音」はどんな情報を人に伝えているのか??

あるんですよ、その疑問に答えてくれる音声学の考えが!!

音声学の分野では人間が発する「声」、この「音」には3つの情報が含まれ、伝えていると言う研究があるんです!

その3つとはズバリ
「言語情報」
「パラ言語情報」
「非言語情報」
なのです!!


「言語情報」って言語の情報?ってわかりそうでわかりにくい言葉。次の「パラ言語情報」のパラって何?パラパラのチャーハン?昔踊ってたとか聞くあれ?(世代出てるぞ)非言語って何?言語じゃない言語?何だそりゃ禅問答!?
いきなり学問的な難しそうな専門用語来たー!(声優学は学問です)
この3つが何なのかを知る事が次なる1歩ですね。なに、普段当たり前に使ってる声の事ですから、内容を知れば案外当たり前と思うような事ですし、わかると演技とは何を演じるのかがクリアに見えてくるので楽しくなります!

次回3時限目はこの「言語情報」「パラ言語情報」「非言語情報」のお話を詳しくしていきます。と言う事で2時限目はここまで、お疲れ様でした。3時限目まで各自休憩です!

次回予告:
はじめての声優学入門*3時限目「言語神拳の使い手/言語情報3兄弟の登場!」北斗の拳のケンシロウ風に「お前はすでに期待している」(すみません笑)




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