日本を変える 亭主革命
【はじめに】
外では若者から冷ややかな目で見られ、家に帰れば、恐い妻が待っている。
ばかりか、子供達からも敬遠される存在。それが亭主である。
家族の為、一生懸命働いてきた亭主の面目丸つぶれだ。
その原因は、大抵の夫婦が真の夫婦円満ではないからに他ならない。
私の言う夫婦円満とは、見せ掛けではない、妻からも子供からも、はたまた世間の若者達からも、尊敬を集める本当の夫婦円満である。
夫婦円満研究家として20年。
約2万5000組の夫婦の悩みや喜びを直接見聞きして、日本の未来は、そして亭主の復権は、私を含めた、名もなき通りすがりの亭主の肩に掛かっているとの結論を得た。
一組の夫婦円満のもたらす幸せは、大海に落ちる一滴の雫が、波紋を大きく広げるがごとく、社会全体に影響を与えるのだ。それは、決して大げさではない。
世は、離婚産業全盛の時代。
まるで、離婚する方が、幸せに繋がるかの様だ。
そんな時代に逆行していると言われようが、一向に構わない。確かに、誰が見ても離婚した方がお互いの幸せだ。
と感じるカップルが何組もいた。
だが私の見立ては離婚の大部分は修復出来るのに、と訝るケースが多かった。大多数の方は「この人を幸せにしたい。
この人となら幸せになれる」と思い結婚したはず。
今や3組に1組は離婚しており、やがて2組に1組は離婚する時代に突入するかも知れない。
結婚して2人は生活するが、ある時点で、心の何処かの何かが変っていく。
そう思わざるを得ない。
ところが、まさにその時点で、当初の「この人を幸せにしたい、この人となら幸せになれる」という修復のポイントがあるものだ。
その事をより具体的に分かり安く伝授したのが、この「日本が変る、亭主革命」である。
夫婦関係がなんとなくうまくいかず、隙間風が吹いていると悩む亭主。
しかも、うちは大丈夫。
と思っているのは亭主ばかりで、奥様はそうでもない事も知ったが良い。
日本に3千200万組の夫婦がいる。
私の実感では本当の夫婦円満の家庭は約15%程度。後の85%は、何かきっかけがあれば、離婚へ進む予備軍ではと睨んでいる。
もし、その内の半分程度が今日から今から夫婦円満への道を選ぶなら、日本の未来は非常に明るいものとなり、子供達に素晴らしい未来をプレゼント出来るだろう。
地球温暖化対策も今や待ったなし。
夫婦円満対策も待ったなし。私にはそう思えてならない。
本書では夫婦に隙間風が決して吹かない様な様々なアイデアや提案をしているつもりだ。
その内の一つでも共感して実行出来るなら、夫婦円満への道へと大きく舵を切る事になる。
国家百年の大計と言われる教育は、文科省や教育委員会、そして学校が担う時代ではないのかもしれない。
国や学校がどんなに努力しても子供達の未来に明るい兆しは見えてこない。
それは、教育のベースが家庭にあるからだ。
その家庭や夫婦が壊れかけているのが真の問題点であろう。明日を担う子供達や若者の心が悲鳴を上げている。
子供へのDVや貧困化は留まる事を知らない。
この現状を打開する為には、ひとつの方法しかない。
「上手に妻の尻に敷かれる」心とワザを習得しつつ、亭主が、少しの勇気を振り絞って家庭や夫婦関係を、円満に立て直すことだ。
日本の未来や子供達、若者の未来を少しでも明るくする為に、亭主が家庭内革命を起こす他にない。
それはほんの些細な力で出来る事。
本当の夫婦円満を目指すのだ。
決して大それた事ではない。
妻や子から笑顔を引き出す亭主力を身に付けるだけだ。
本書はその方法を出来るだけ分かりやすくしたためた。
夫婦円満研究家として20年。
そのノウハウを一挙公開する時がきた。
「日本を変える亭主革命」、あながち夢ではない。年号が変った令和時代は、政治、経済、文化も、大きな転換点になるだろう。
夫婦や家族も提案している新しいコミュニケーション文化を取り入れ、夫婦円満の意味と意識を理解して、亭主が静かにリードする時代にしようではないか。
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