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「全日本製造業コマ大戦を制した岐阜の航空機部品メーカーがオリジナルブランド『NEIGHBOR』を立ち上げ自社製品を販売」後編 有限会社シオン代表 取締役山田 健さん

本記事は2016年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。

▶前編から続く。

●オリジナルブランド『NEIGHBOR』のデザインやアイデアについて

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三木:様々なバリエーションの自社商品を開発されておりますけども、こういうデザインとかアイデアとかはどういう風に皆さん考えてらっしゃるんですか?非常に優秀なデザイナーさんがいらっしゃるんですか?

山田:このカタログではほとんど金属製なんですが、一番後半のほうには実はこういった革製品もあるんですね。ここがちょっと一つのポイントで、なぜ金属の会社なのに革かということなんですが、実はうちは社員が9人いますけどそのうち2人は女性社員です。基本的にこの『NEIGHBOR』の商品は社員一人ひとりが1年に1つ作ろうと。

三木:会社の目標として一人一商品を開発する?

山田:1年間に1つ以上開発しようということで取り組んでいます。そのためには、一人ひとりがデザイナーにならなくてはいけない。そのために2年半くらい前に東京に在住しておられる秋山さんというデザイナーの方と出会って、その方に指導してもらいながら月1回会社のほうに来ていただいてワークショップをやりながら、もう最初は直線の引き方とかパーツの色んなものの描き方とかそういったところから色々指導していただいて、一人ひとりがデザインしていくという形…

三木:秋山さんとはどういうきっかけで出会ったんですか?

山田:これは本当にたまたまなんですけども(笑)当時太陽光が割と流行っていた時期に太陽光を乗せるには色々金具が必要じゃないですか。うちも工場の上に太陽光を乗せたんですが、そこの業者さんが「金具を作れないか」ということで聞かれたんですね。「どんな金具かなということで見たい」とお話したら、「今度ちょうど東京のビッグサイトで展示会があるので一緒に行かないか」ということで一緒に見に行ったわけですが、うちは接続加工なんですけども、割と板金ものとかそういったものが多くてあまりうちで作れそうなものはなかった。だから展示会そのものはスーッと見てすぐに終わってしまったんですね。余った時間をどうしようかなと思って、すぐ隣で小さい金属加工の展示会をやってたんです。そこでスーッと見てまして、あるコーナーを回った瞬間にそのブースのテーブルの上に板金で作ったオブジェっぽいのが置いてあって「あ、おもしろいな」と思って、パッと見て「これおもしろいですね。どうしてこんなのを作ってるんですか?」みたいなことを色々話していったら、「会社としてこういうものをやっていきたい」ということを話してくださったんですけど、その人がその秋山さんだったんです。

三木:そこでその秋山さんと出会って、定期的に会社に来ていただけることになった?

山田:最初は出会って「またお会いしましょう」ということで終わって、東京出張があるたびにお会いして、デザインの話を聞くのは非常におもしろいんですよね。二人でコーヒー、カフェオレを飲みながら3、4時間話すとかそういうことを…

宇都宮:喫茶店に申し訳ない(笑)

山田:そう。申し訳ない(笑)喫茶店に申し訳なかったです。そういうことを何回か繰り返してるうちに「何かやりましょうか」と…

宇都宮:すごく話が合ったんですね?

山田:そうですね。何か波長が合ったというか、年齢としては本当に…

宇都宮:20代ですよね?

山田: 20代後半ですね。

宇都宮:山田さんはデザインに関心はあったんですか?

山田:そうなんですね。でも自分に才能はないので、デザインというのはすごく好きなんですけども、才能がない、自分でできるとは思ってなかったので…

宇都宮:でも出会ってしまったんですね?

山田:出会ってしまった。そういうことをやってる人はすごいおもしろいことをやってるなと思って。

三木:それで社員に「これから社員みんながデザイナーになるんだよ」と言った時の社員さんの最初の反応はどんな感じでしたか?

山田:直接そういう言い方はしてなくて、「自社商品を作っていこうよ」と。「デザイナーに会ったので指導してもらえるから、みんな自分のモノを作っていこうよ」ということで、最初は僕もそうですがみんな半信半疑な中からやって、一つずつできあがってきますよね。それがカタログになったりモノになったり展示会で並べたりすると現実味が出てきて、一個でも売れると「わー」という感じで。女性社員は金属加工ができないので、自分の好きな革製品を手縫いで作ってるんですけど…

宇都宮:手縫いなんですね。

山田:手縫いなんです。お守りポーチという…お守りじゃなくて、お守りっていうのは割とこう大事なモノを入れる形ですよね。この形を革で作ることによってポーチにしようと。自分の大事なモノをここに入れて持ち歩こうとかそういうモノにしたんです。これを作った時にちょうど年末だったんですが、東急ハンズでパーッと一気に注文が来てですね。

三木:手縫いなのに!?

山田:そうなんですよ。困りますよ(笑)

宇都宮:バックオーダーかかりますよね。

山田:そうなんです。彼女はすごくうれしいんですよ。「この勢いだとそのうちフランスで売れるかもしれないよね。売れたらどうする?」「いや~私としては死んでもいい。」って言ってましたけども。

宇都宮:死んだら困る(笑)

山田:死んだら困るんですけども(笑)、でもそれくらいうれしかったんですね。売れたっていうことが。やっぱりそこに何かモノづくりの原点ってあるなと思って。そういう感じでどんどんモノが増えていって、本当にみんな…

宇都宮:初めてされても革の調達とか原価計算もしなきゃいけないし、値段も付けなきゃいけないし、その辺も秋山さんとこう色々やりとりながら?

山田:そうですね。やりながらですね。その辺も指導してもらいながら。

●会社の雰囲気や社員の変化について

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三木:そういうのをやっていったら、会社の雰囲気とか社員さんにどんな風な変化が出てきたのかっていうのをもしあれば。

山田:月1回必ずこのワークショップはやりますけど、宿題を決めて翌月までにやってそこでみんなでまた評価し合いながらやっていくので、必ず業務の中にこれを作る時間は作りますので、通常の図面をもらって図面の通りに作る仕事プラス自分で考える仕事、楽しいんですけど大変なんです。そこに自分で考えたモノだから加工に対する探究心、難しいものを何とかしようというそういう思いも出てきたりして…

宇都宮:レベルアップも…?

山田:そうなんですよね。

三木:本業のほうの加工技術もレベルが上がるというか…?

山田:そうですね。この『NEIGHBOR』では質感というかテイスト…

三木:そこを重要視するように社員のほうもなってきたって感じですか?

山田:そうですね。一ついい例があったのが、色んな下請け業者さんが納品したものが並んでるわけですけども、上司の方がたまに工場を見学されて納品してあるのを見るんですよね。そうすると、たぶんうちの納品したモノが雰囲気が違うんでしょうね。

三木:そうなんですか?

山田:そういうところでたぶん使ってもらえた。今のような『NEIGHBOR』であったりさっきのダーツのようなのを見て、「シオンの商品は精度がいいね」って言うんですよ。

三木:この質感を見て?

山田:そうそう。「精度がいい」と。そこで測定器で測ったわけじゃないですよ。でも、ああいう方の表現の仕方が精度なんですよね。

三木:美しさっていうのと精度というのが頭の中で変換されるということですか?

山田:そういうことなんですね。精度という言葉で。

三木:それはすごい深いですよね。

山田:それを聞いた部下の人が、「じゃあシオンさんへ出そう」って(笑)

三木:いいですね、そういう流れが(笑)

山田:そうなんです。そこはそれで仕事が増えました。

三木:会社としてのブランドというか、追求していくのが今まで精度、美のほうに行ってそれが精度のほうに戻ってくるっていう、そういうイメージの転換ですよね。それがすごいおもしろいですよね。

山田:美とかっていうのはあまり普段考えないですからね。

宇都宮:結局意識するところ、納品の仕方も丁寧になるでしょうし、モノの取り扱いも安定すれば傷もつきにくくなるでしょうし。

山田:そうですね。

三木:実際加工現場とかで何かちょっとおかしいなって思う時があるじゃないですか。熟練の方とか。そういう人間の持ってる美意識みたいなのが、そこに不具合があるってことを認識させるんですかね?

山田:そうですね。

宇都宮:感性なんですかね。

三木:作業者の感性がモノに転化されて、またユーザーに伝えるみたいな?

宇都宮:それって図面化できないってことですよね。

山田:そうなんですよね。だから一般的には分かんないんですよね。でも買った人は「何かいいな」っていう感じで、「じゃあ次も」とか…

三木:それすごい分かります。だからわくわくして作ったモノはそのわくわくの感性がユーザーにまた伝わるから、そこがBtoCとしては売れ筋になるっていうことですよね。なかなか深いものが。

●販路開拓について

三木:ちょっとお話を変えて、またBtoCというか販路開拓がかなり大変だと思うので、先程もおっしゃっていたようにTSUTAYAさんとかでも扱っていただいているということなんですけども、実際どういうふうに販路開拓をされてるんですか?

山田:最初のきっかけと今とをお話しようかなと思うんですが、最初のきっかけはこれもコマだったんですね。最初G2の東海大会に出るために、最初思いついたのがコマの先端にボールペンの先を入れようと思ったんですよ(笑)

宇都宮:そうなんですか?

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山田:ボールペンの先も色々あると。ボールの大きさとかメーカーとか色々ある。これを一番たくさん扱ってるのはどこかなと思った時に、名古屋の東急ハンズの筆記具売り場だったんですよね。「直接コマに使いたいからどこがいいんですか」と聞いたんですけど、向こうは分かるわけはないんですけども(笑)

宇都宮:そうですよね(笑)分かんないです。そういう見方しないですよね。

山田:そうなんですよ。僕何か訳分からないことをやっちゃうんですよね。最初に日刊工業新聞で第1回のコマ大戦があって出たいと思った時に電話をどこにしたかっていうと、優勝した由紀精密さんに電話してますから(笑)

宇都宮:いきなり(笑)

山田:その事務局へ電話しなきゃいけないのに、由紀精密さんに電話してるんで、たまに僕も訳の分からないことやるんですけども、その時もコマにどのボールペンがいいなんて分かるわけがない所へ聞きに行っちゃったんです。

宇都宮:行動力がありますよね?

三木:直感力っていうんですか?猪突猛進というか。

山田:それだと思います(笑)

一同:(笑)

山田:でも向こうの方はすごい良い方で、「これどう?これどう?」って色々くれたんですよね。東海大会の時には最終的にはゼブラの1.6のボールペンのほうが良かったなっていうことでそれを使ってたんですけども、決定的に何がダメだったかっていうと、ボールペンってボーンと落としたときに傷がつくと回らなくなっちゃうんですよ。だんだんだんだん回らなくなって、全国大会の時にはもうそのボールペンはやめましたけども、そこでいい付き合いができて、コマ大戦の成績が何か起きるたびに報告に行ってたんですよ。

三木:なるほど。

山田:全国大会の時にも「おかげさまで優勝できました」っていうことで、とにかく売ろうとかそういうことは何にもなしにとにかく報告に行って、DVDも渡して、「見てください」って渡したら、そしたらその方が「せっかくなんでうちで売りませんか?」って言われたんですよ。

三木:すばらしいですね。

山田:それで売るフロアを紹介してくださって、そこで最初…

三木:報告に行くとこが偉いですよね。

山田:まあでもおかげさまというか、そのおかげで何か…

宇都宮:営業じゃない営業ですよね?いわゆる関係性作りってやつですよね。

山田:そうかもしれないですね。

三木:そこからまず一つハンズさんで取り扱っていただいたのと…

山田:コマを。せっかくなんで代官山のTSUTAYA書店ってすごくいいなって思う、あそこで売ってもらえたらいいなと思うようになりまして。またこれもちょっと本当に「もうちょっと考えて行けよ」っていうぐらいのことなんですけども、コマを持ってその文具売り場へ行くわけですよ。

宇都宮:飛び込んでったんですか?

山田:飛び込みです。でも一応電話して、「商品があるんで見てもらえませんか?担当の方どなたですか?」っていうことでアポを取って行ったんですけども、その時コマを持って行ったんですよ、文具売り場に。文具売り場ってコマじゃないですよね。「これはちょっと文具売り場では売れません。でもいいんですけど、すごく。でも文具売り場では売れません」って言われまして「せっかくなので何か文具作ってませんか?」って聞かれたんですよ、うちに。

三木:せっかくだから(笑)

山田:「それがあればそれと一緒にコマを売れますよ」ってことをおっしゃってくださって。ふと振り返った時に、過去にうちの会社の社内だけで「なん加工コンテスト」みたいなことをやったことがあった時に、僕はちょっと遊び心を持ってチタンの棒に先端三角にして短いボールペンの軸をちょんと入れただけのモノを作ったモノがあったんですよ。「あっ」と思ってそれを持って行ったら、「これいいじゃないですか」って話になって。

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三木:それがさっき冒頭の紹介にあった…

山田:そうなんです。今のはプロトタイプで当時まだ八角形だったんですけども、軸もこんな短くて中の芯も短く、これはもう長いちゃんとしたのが入るんですけども、全く商品にできないようなモノ…

三木:「これはいいじゃないか」と(笑)?

山田:「これが売れればこのコマも一緒に売れますよ」ってことでそこから始まったんですよ。

三木:実際に2万5千円のって売れるものなんですか?

山田:時々。月に数本ですけどね。数本といっても2、3本ですけどね。

三木:すごい。

宇都宮:それは直取引ですか?

山田:直ですね。

三木:すごい!普通無理ですね。普通だいたい一社入りますね。商社とか。

山田:そうですよね。

宇都宮:飛び込んでみるもんですね。

山田:もんですね。それから今うちが取り引きさせてもらってるところはもう全部直ですね。

宇都宮:でも行動すると何かありますよね。何かしらフィードバックがあって…

山田:でもやっぱりその根底に、「ここに置いてもらったら楽しいかな」とか思うから行けるんですよね。すごいなって…

宇都宮:そういう何か情熱とかわくわく感が伝わるんでしょうね。

山田:わくわく感ですね。だから僕はもう色々そこで語っちゃうんですよ。「こうで、こうで、こうで」とか言って語っちゃうんです。

宇都宮:でも作ってる当人だからたぶんそれが説得力あるんでしょうね。

山田:そうかもしれないですね。

宇都宮:いつも相手にしてるバイヤーさん同士の会話ってやっぱり数字の話とか多くなるので。

山田:そうですね。とにかく置いてもらうだけでこっちはうれしいと思って行ってるので、そういう会話になるんでしょうね、たぶん。

宇都宮:商材が増えていくとそれがまた広がっていくっていう…

山田:そうですね。モノによってお店に置けるものがその店で…

三木:販路開拓っていうのが本当に町工場の課題なんですけど、それを楽々ではないかもしれないけど、スルッと行ってるとこがすごいなと思いますね。やっぱり自社商品を開発するとなると、結構自主性が社員のほうに出てくる感じですか?

山田:出ますね。それはありますね、やっぱり。

三木:そういう色んな効果が自社商品開発にはあるという…

宇都宮:社員さんが営業に行くとか、社員さんが展示販売するとかっていうのはまだされてないんですか?

山田:それはない…展示会には出した時には一緒にそこのブースに立ちますけれども、お店に直接っていうのは今のところ僕だけですね。

三木:そこもいずれは一緒に社員と行けると…

宇都宮:でも自分で作ったモノでないと…自分でそういうもっと何かこう…

山田:それを本当にやらせてあげたいんですよ。だって楽しいじゃないですか、そのほうが。

三木:「自分が作ったやつは自分で売りにちょっと行ってみましょうね」っていう…

山田:採用してもらったらやっぱり失敗もあるんですけど…

三木:最初は社長と一緒に行ってそのうち自分で行けるようになるっていう…

山田:それをやらせてあげたい。

宇都宮:でも名古屋とかでハンドクラフト市とかってあるんですよ。作ったモノを売る展示会が。クリエーターさんとか。名古屋なら行けるかもしれないし、土日とかだったら。

山田:そうですね。

三木:あとスーパーとかに行くとよく「私が作りました」みたいな写真が付いてるじゃないですか、野菜は。そんな感じで作った工場の方が自分で販路を考えて最後まで一通り全部やると、全員がマイクロモノづくりの実践者になる。

宇都宮:そうするとまた社員さんも輝いて、もっと爆発するかもしれないですね。

山田:そうかもしれないですね。できれば将来的に考えてるのは、やがて年取って退社するじゃないですか。でもそれでもモノづくりというか自社商品は家でやってもらって会社で作るとか、何かそういうふうになったらおもしろいなと思って。

宇都宮:定年はないですもんね?そうやってモノが売れてる限りは。

山田:そうそう。うちの会社の定年はあったとしても家に帰ってからやることはある。そうすればその後の人生ってまたいいじゃないですか。なんかそういうふうになったら理想かなと。夢としてはそんな感じですけどね。

●山田様が考える「日本の○○の未来」についての想い

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三木:「日本の○○の未来」っていうことで、○○はモノづくりとか町工場とか何でもいいです。自社商品開発とか。○○の未来に何か社長が感じてらっしゃることを。「日本の○○の未来」はどんな風になっていったほうがいいですか?っていう。

山田:「日本の○○の未来」、日本そのものの未来というか世界の未来みたいなものはあるにはあって。うちが会社としてやれることは世界に希望を持ってもらえる手助けをしたいっていう…世界中の人が希望を持つことができたらかなり変わると思うんですよ。

三木:そうですよね、今なんかこう…

山田:失望してるから事件も起きたり何かあるような気がして…

三木:色んな仕事とかも本当は楽しいことなのにすごい辛そうにやってる人も多いし、気持ちが変わるだけで…

山田:そうなんです。そこに希望はないですよね、たぶん。

宇都宮:世界中からシオンさんに来ませんか?っていう…(笑)

一同:(笑)

宇都宮:シオンで楽しく働きませんか?みたいな…

山田:本当にうちからそういう希望が発信できて、少しでも世界の何かの役に立てたら…

宇都宮:商品を世界に見ていただく…?

山田:そうなんですよ。モノって世界中に行きますからね。僕らが行けなくてもモノだけは行けますから、それで伝わったら…

宇都宮:それがモノづくりの強みですよね。人間が行けなくてもモノが世界中に届けられるみたいな…

山田:そうなんです。それにちょっとテイストがちゃんとあってこうやって伝わったら幸せですよね。作ってる側が幸せですよね。

宇都宮:夢が広がります。

三木:工場の方一人ひとりがクリエイターで、しかも自分で売りにまで行くみたいな、そういう何か…

山田:それもできたらいいですね。そうなったらいいですね。

宇都宮:入社10年したらドイツへ行けるとか(笑)

山田:ドイツ、いいですね、それもね。会社退社後もちゃんと作って、実際の加工は会社でやってみたいな。デザインは自宅でみたいな。

三木:会社としてはクリエイターがみんなで集まって一緒に作業をしているみたいな感じだけども、結構独立性が高いみたいになるとおもしろいのかなって。

山田:それもおもしろいですね。会社の姿かもしれないですね。

宇都宮:新しい町工場のあり方ですよね。

山田:そうですよね。

三木:どうも、非常にわくわくするお話をありがとうございます。あと、最後告知でこういうテレビに出られるということなので、ちょっとこれを教えていただいてもいいですか?

山田: 10月8日にテレビ大阪とそれから10月13日BSジャパンの放送されます「夢職人」という番組があるんですが、こちらで30分番組ですが弊社のことを紹介していただけると。番組として作っていただきました。

三木:これはその町工場の技とかそういうのを伝えるという何か…

山田:そうですね。ここは中小企業の魅力を日本を代表するクリエイターが独自の視点で発信ということになってます(笑)ということが書いてありますけども。そういう番組で僕も実は見たことはないんですけど。

三木:そうなんですか?やっぱり一人ひとりがデザインというか、そういうことを取り扱っていただいてるんですかね?

山田:そうですね。東京で僕が営業しているところも取材していただいたし。ぜひ見ていただけたら。

三木:分かりました。ちょっとBSジャパンのほうで拝見してみようと思います。

山田:どんな番組になってるかちょっとまだ不安なんですけども。

三木:ありがとうございます。今日はわざわざ東京までお越しいただきまして、本当にわくわくするお話をありがとうございました。

山田:ありがとうございました。

三木:観客になっていたいただいた方もありがとうございました。

緑川:はい、ありがとうございます。

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