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マイクロモノづくり

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マイクロモノづくりとは、「自分が本当にやりたいコト」に気付いて、それをビジネスにしていく概念で、結果として少量のニーズになるのかもしれないけれど、高付加価値、高利潤のモノづくりを…
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#マイクロモノづくり

マイクロモノづくり概論/28,805文字

マイクロモノづくり概論(1): 自社商品で失敗したことある人にやってほしい「宝探し」 私たちが「マイクロモノづくり」と名付けた新しい製造業の概念を提唱し始めた2010年頃、それは「下請け主体の中小規模企業(町工場など)が自社オリジナルの商品を生み出すこと」だと考えていた。しかし、「何のために、自社オリジナルの商品を作ることが必要なのか」といえば、それはビジネスのためではないのか。今や、従来と同じ考え方や手段ではビジネスを継続できないため、何とかしようと考えた結果、「自社商品

「レーザー技術で世界に挑戦する品格あるベンチャー企業」後編 株式会社NISHIHARA 代表取締役 中山 孝良さん

本記事は2017年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ▶前編から続く●enmonoとの出会いについて 宇都宮:はい、前半色々とレーザー技術に関して話を深めてきましたけれども、後半はなぜ我々がここに収録に来ていて中山さんと気軽にお話しができるのかなというあたりをちょっとお伺いできればなと思います。enmonoに知り合ったのは千葉のセミナーでしたよね? 中山:そうです。 宇都宮:2013年ぐらいですよね?たぶん。 中山:ぐらいですかね。三

「レーザー技術で世界に挑戦する品格あるベンチャー企業」前編 株式会社NISHIHARA 代表取締役 中山 孝良さん

本記事は2017年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ●ご挨拶と出演者紹介 宇都宮:はい、こんにちは。本日は千葉県柏市に来ております。第143回MMS、MCは株式会社enmonoの宇都宮でございます。本日のゲストは社名が変わったばかりのNISHIHARAの中山さんでございます。自己紹介をどうぞ。 中山:はい。第10期卒業生の中山です。今レーザー関連含め新しい戦略をどんどんお出ししております。宇都宮さん、三木さんには色々とご指導いただきまし

第140回MMS(2016/11/07対談)「高専で学んだ機械設計と大学で学んだデザインを活かしてメイカーズ支援をするご主人&オリジナル製品を企画から販売までする奥様」後編 株式会社ATHA(アタ)代表 白川徹・彩ご夫妻

本記事は2016年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ▶前編より続く。●ATHAがサポートした製品について② 三木:はい、ということで後半は奥様の立ち上げてらっしゃるブランド『stellation』のブランドの話と、あとこちら円筒状のモノのお話をちょっと伺いたいと。まずこちらの円筒状のモノは何でしょうか? 白川徹:これ試作機なんですけど、サービス名、商品名『kakaxi(カカシ)』っていうモノでして。 宇都宮:モノだけじゃないってことで

第140回MMS(2016/11/07対談)「高専で学んだ機械設計と大学で学んだデザインを活かしてメイカーズ支援をするご主人&オリジナル製品を企画から販売までする奥様」前編 株式会社ATHA(アタ)代表 白川徹・彩ご夫妻

本記事は2016年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ●MMS本編三木:はい、ということでマイクロモノづくりストリーミング第140回本日も始まりました。本日は株式会社ATHAさんのほうにお伺いしまして、白川ご夫妻に新しいモノづくりということで、メーカーさんという立場の方をサポートされるお仕事と、ご自身がメイカーズという奥様のお話を色々伺っていきたいと思います。 ●マイクロモノづくりとの出会いについて三木:当社と白川さんの出会いはもう5年ぐら

第121回MMS(2016/01/24対談) 「富山の金型工場から、メタルアートのミュージアムを!」 株式会社フジタ 代表取締役 梶川貴子さん

本記事は2016年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ●アルミ削り出しで、「欄間」作っちゃいました enmono 第121回マイクロモノづくりストリーミング、本日も始まりました。本日は2016年1月24日、富山県高岡市から吹雪の中、株式会社フジタさんへお邪魔して、梶川社長と一緒にお送りいたします。よろしくお願いします。 梶川 よろしくお願いします enmono 今日はあいにくの猛吹雪ということで、大寒波が来る中で

「自分の知らない場所で挑戦する」 フリックケア株式会社代表取締役 工藤純平さん

本記事は2015年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ●ルーツは中小製造業が集まって作ったNCネットワーク enmono 第115回マイクロモノづくりストリーミング、本日も始まりました。ゲストはフリックケア株式会社の工藤純平さんです。おいでいただきありがとうございます。 工藤 ありがとうございます。 enmono 工藤さんと私(三木)の出会いは1990年代後半に遡ります。工藤さんは当時NCネットワークという中小製

第100回MMS(2015/03/25対談) 「薄さたった2mmのオシャレな老眼鏡『ペーパーグラス』を生み出した町工場」株式会社 西村プレシジョン 西村昭宏さん

本記事は2015年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ●MMS第100回! enmono はい、本日も始まりました。第100回マイクロものづくりストリーミング、本日2015年3月25日は、福井の西村プレシジョンさんからお送りさせていただきます。西村さん、今日はどうもありがとうございます。 西村 よろしくお願いします。 enmono さて、皆様のおかげでこの記念すべき第100回の放送をお送りさせていただくこと

第80回MMS(2014/5/17開催) 「浜名湖メイカーズムーブメント」大和誠さん、坂井正徳さん他

本レポートは2014年に開催されたイベントのものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 浜名湖メイカーズミーティング レポート 2014年5月17日(土)、浜松まつりの熱気がまだ冷めていない浜松、村櫛にある株式会社 浜名湖国際頭脳センターにて、第1回 浜名湖メイカーズミーティングが開催されました。 今回は、浜名湖メイカーズミーティングを企画した経緯から当日の風景を、私、坂井が実行委員の一人としての視点からレポートしてみたいと思います。 それは偶然から。 一

第75回MMS(2014/3/7対談) 「伝統的な甲冑から生まれたボトルアーマー」 (株) 忠保 代表取締役 大越保広さん

本記事は2014年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS本編 enmono 本日は、伝統的な甲冑をつくられている企業様とのMMSです。ここに来るまでにも、目を引かれるような甲冑が数多く展示されていました。 株式会社忠保さんは、大越さんの祖母にあたる方がつくられたようですね。 大越 はい、今年で創業67年になりますね。初めは、人形問屋でした。しかしながら、人形にくぎを打ちたくないという理由で、甲冑を製造する会社となりました。 enm

第71回MMS(2013/12/20対談)「NPO法人が生み出したナノ発電所のマイクロモノづくり」エコロジーオンライン 上岡 裕さん

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS本編 enmono 今日のゲストは、エコロジーオンラインの上岡さんです。上岡さんとの出会いは2年くらい前でしたっけ?エコロジー製品を世の中にどんどん出していきたいという思いが一致して、一緒に動いているところなんですけれども。まず、エコロジーオンラインさんの活動について、簡単にご紹介いただければと思います。 上岡 「環境に関する情報をインターネットで発信しよう」と、NPO法人を立ち

「MC工作機械を3台も持つデザイナー」 (有)ファクタスデザイン ハチロブンシュウさん

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 MMS本編 ●削りたい!enmono 第65回MMSは、こちらファクタスデザインさんからお届けいたします。本日のゲストは鉢呂文秀さんです。よろしくお願いします。鉢呂さんはファクタスデザイン(自社ブランド名:ファクトロン)という会社の代表で、プロダクトデザイナー、クリエイター、加工職人でもあります。 鉢呂 いろんなことをやっているんですけど、基本的にはインダストリアルデザイン

第57回MMS(2013/5/31対談)「プロキックボクサーがカワイイ筋肉育成グッズを!」(有)光精工 秋山大輔さん

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ■精密機械加工で切削と研磨を行う 有限会社光精工(千葉県)は、ゲージメーカーの協力会社として、1964年に創業した。 マシニングセンタ、NC旋盤、研磨による精密機械加工を得意とする。積み重ねた精密加工技術と精密計測技術を基礎に、顧客のさまざまなニーズに応えてきたが、近年は受注が激減。専務取締役の秋山さんは、そのうちまた忙しくなるだろうと、社内の改善をしながら注文が入るを待ち続けた。しか

第56回MMS放送(2013/5/17対談)「ワクワクでつながる金属バネブロック「SpLink」」五光発條(株)村井秀敏さん

本記事は2013年に対談したものです。情報はその当時のものですので、ご了承ください。 ■日本でバネづくりを続けたい 村井さんがかぶっている帽子、その帽子にかけた眼鏡は、小さなバネをつなげてつくったものだ。レゴなどのブロックパズルが好きで、「プロ級の腕前」と自負する43歳。村井さんが代表取締役社長を務める五光発條株式会社も、同い年である。 五光発條は、神奈川県で精密超微細バネを開発製造している。山梨工場(株式会社ジー・エス・ケー)と、海外はタイとベトナムに工場がある。バネ