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小説

盾だったはずのぼくは いつの間にか窓になってしまっており それは望んでもおらず むしろ矛として きちんと、その見える景色に死を与え続ける ということでよい 小説はいつの間にか 窓の役目を終え 人類を攻撃しだす 詩のように 君の詩はいつも攻撃的で 死を与え続けている みんな 君の詩を読んで 死んでいる 矛盾はもうない 殺されることも 殺すことも 同じになる 小説はいつの間にか わたしたちを占拠し 幸せに死ぬことを 渇望する という夢をみた

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