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宇宙科学博物館「コスモアイル羽咋」

宇宙科学展示室では、アメリカ合衆国や旧ソビエト連邦が開発した宇宙船をはじめとする、様々な宇宙機材を間近で見ることができます。この展示室では、ユーリ・ガガーリンによる人類初の宇宙飛行や、アポロ計画による月面着陸で活躍した様々な宇宙船が展示されており、入口から出口にかけて、人類の宇宙開発史を振り返ることができるように設計されています。最大の特長は、“本物”が展示されていることです。

■レッドストーン・ロケット
屋外に展示されている「レッドストーン・ロケット」は、アメリカ航空宇宙局(NASA)から入手した本物の機体です。胴体部分にはマグネシウム合金が使われており、屋外に長期間に設置してあるにも関わらず、ほとんど錆びがありません。

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■マーキュリー宇宙船
アメリカが開発した最初の有人宇宙船が、「マーキュリー」です。中をのぞいてみると、宇宙飛行士1名がやっと乗り込める広さしかないことが分かります。弾道ミサイルの弾頭部分に取り付けられるように設計されたため、必要最低限のスペースのみ設けられました。打ち上げには、「レッドストーンロケット」が使用されました。地球を1周するだけの性能は無かったため、15分間の弾道飛行(打ち上げから放物線を描いて落下する飛行)のみを行いました。

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■ヴォストーク宇宙カプセル
実際に飛行し、宇宙から帰還した本物の機体です。宇宙船の表面には、大気圏への再突入の際の圧縮熱によって焼け焦げた跡が残っています。

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■ルナ・マーズローバー
このローバーはNASAがグラマン社に火星や月面の走行を想定して製作委託させた実験用プロトタイプ車で、実用段階に至るまで何度も実験がなされた本物の機体です。

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■モルニア通信衛星
モルニア通信衛星は、1965年から1972年にかけて打ち上げられた、当時最大級の人工衛星です。「モルニア軌道」と呼ばれる楕円形の軌道をとることで知られ、この特殊な軌道によって、世界中の空を飛び回ることができます。
展示してある通信衛星モルニアは、旧ソ連がバックアップ機として製作した本物の機体です。

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■アポロ司令船
アポロ11号が月面に着陸し、人類は初めて月面の土を踏みしめました。月までの距離38万kmを航行するために作られたのが、アポロ司令船、機械戦、月面着陸船の3機からなる宇宙船です。これらの内、最終的に地球に帰還するのは司令船のみです。展示されている司令船は、外壁やスイッチ類など、実際に使用されたものと同一の部品・素材を用いて組み上げたモックアップです。

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■アポロ月面着陸船
このアポロ月面着陸船は、アポロ17号をモデルに組み上げられた実物大模型です。表面の赤、金、銀のシート(サーマルブランケット)は本物と同じ素材を使用しています。これによって、宇宙船本体は直射日光などの影響を受けず、内部の温度を一定に保つことができます。

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■ボイジャー惑星探査機
地球から最も遠い人工物、それがこの「ボイジャー惑星探査機」です。
1977年にボイジャー惑星探査機が打ち上げられ、木星、土星、天王星、海王星の4惑星に接近し、観測を行うことができました。このようなことが可能となった理由は、この時期、これら4つの惑星が同一の方向に集まるベストな周期であったことです。

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■船外活動用宇宙服
ここに展示されている宇宙服は、アポロ17号で使用されたモデルのレプリカです。外側の素材は、実物と全く同じものを使用しています。
宇宙飛行士の生命を守る船外活動用宇宙服には、宇宙の厳しい環境に耐えるための様々な工夫が施されています。

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■ユージン・サーナン船長が着ていた本物の船内服
最後に月面から帰還したアポロ17号、その船長を務めたユージン・サーナン宇宙飛行士が実際に着ていたのが、ここに展示されている宇宙服です。

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■月面探査機ルナ24号
最初に無人探査機を月に送り込んだのはソビエトでした。それが「ルナ計画」です。ルナ計画では24機の探査機が月に向けて打ち上げられ、月の石を地球に持ち帰ることにも成功しています。ここに展示されているルナ24号は、本物のバックアップ機です。

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■バイキング火星探査機
バイキング火星探査機は、火星に着陸して調査を進める「バイキング・ランダー」と、ランダーを輸送するための宇宙船である「バイキング・オービター」から成っています。オービターが火星の周回軌道まで辿り着いた後、ランダーが火星に投下されます。

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