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美しい日本の風景

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美しい日本の風景写真集
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#京都

千本鳥居でお馴染み「伏見稲荷大社」

“お稲荷さん”と親しまれる伏見稲荷大社は、全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮。その歴史は平安遷都よりも古く、711年の創建と伝わります。商売繁昌・家内安全のご利益があるとされ、一年を通してたくさんの参拝者で賑わいます。 ■“千本鳥居” 朱塗りの鳥居がズラリと連なる光景は、圧巻のひとことです! これは江戸時代以降に、願いごとが「通るように」または「通った」というお礼をこめて、鳥居を奉納する習慣が広まったことによるものだとか。1300年の歴史を思えば、まだ新しいことのように感じ

世界遺産の「東寺」

東寺は、正式名称を教王護国寺と言い、国家鎮護の密教寺院という意味があります。お大師様の寺として信仰を集めた寺院は、現代においてもその姿を残し、1994年の12月には世界遺産にも登録されました。 ■五重塔 高さ55mの五重塔は、日本における木造古塔の中で最高の高さを誇っています。仏陀の遺骨を納める塔・ストゥーバを起源とした党の内部には、空海が唐から持ち帰った仏舎利が安置されているそうです。細部の組ものまで純和様式を守り、国宝にもなっている五重塔は、江戸時代前期の秀作と言われて

世界遺産「元離宮二条城」

京都の二条城といえば、歴史の教科書でもおなじみの観光名所です。また世界遺産に登録されたことで、海外からも大勢の観光客が毎年訪れます。徳川将軍家ゆかりの城にふさわしく、城内には国宝や重要文化財クラスの建造物あるいは絵画などが数多く残り、見ごたえも抜群です。 ■東大手門 二条城の正門にあたり、現存の門は1662年頃の建築と考えられています。 ■唐門 二の丸御殿の正門にあたり、切妻造、桧皮葺の四脚門でその屋根の前後に唐破風が付きます。 ■二の丸御殿 東南から北西にかけて、遠侍

晩秋の京都「祇園界隈」

祇園は、今も昔も京都を代表する繁華街として知られる街。京都駅からもアクセスが良く、観光しやすいエリアとして国内外問わず多くの観光客が訪れる人気エリアです。グルメも、ショッピングも、もちろん観光もすべてが楽しめる見どころたっぶりの街が祇園です。 ■花見小路通 花見小路通は、京都市に南北に通っている通りの1つ。北は三条通、南は建仁寺を結ぶ約1kmの道で、小路の両側には寺社仏閣や伝統芸能に親しめるスポットなども立ち並んでいます。 ■祇園白川 白川と新橋通に面する通りを祇園白川と

京都の紅葉「東福寺」

東福寺は、京都の紅葉名所ランキングでも上位3位以内に入る人気の寺院です。イロハモミジやモミジ、トウカエデなど、約2000本の美しい紅葉を見ることができ、通天橋、臥雲橋と呼ばれる回廊から眺める紅葉の美しさは息を呑むほど。特に、通天橋中央にある張り出し舞台から眺める紅葉は絶景です。 ■通天橋から望む洗玉澗 東福寺で紅葉の絶景といえば「洗玉澗」。境内を横切るように流れる川の周囲に広がる渓谷が「洗玉澗」です。この「洗玉澗」にかかる通天橋、臥雲橋からとてもきれいな紅葉が見られます。

紅葉の「京都御所」

794年に長岡京から平安京に都が移されて以来、明治維新にともなう東京遷都まで、天皇のお住まいであったのが、京都御所です。平安時代はもう少し西にあったようですが、南北朝時代くらいから現在の場所に定着した。京都御所は何度も火災に遭い、そのたびに再建されています。現在の建物は1854年の大火事の後、安政の時代に造営されたもの。 ■紫宸殿 美しい左右対称が特徴である寝殿造りの要素を備えた建物、紫宸殿(ししんでん)。ここは即位の礼をはじめとする儀式が行われてきた場所です。その壮大さを

紅葉の京都大原「寂光院」

『平家物語』ゆかりの地として知られる尼寺。山門へと続く石段を彩る紅葉も見所。背後の山々の紅葉、庭園の紅葉、静けさただよう境内では秋の風情にしみじみ浸りたい心地に。のどかな山里の秋を心ゆくまで満喫することができます。 ■大原の風景 比叡山麓に広がる大原の里。かつて皇族や貴族が隠棲したこの地には今も豊かな自然が残り、四季折々の風景や、地元で育まれた野菜やしば漬けなどの美味しい名産は、訪れる人々の心を癒しています。 ■紅葉真盛りの寂光院 寂しそうな、ひっそりした寺院、優し気に、

紅葉の京都大原「三千院」

恋に疲れた一人旅の女性。訪ねたのは「京都・大原・三千院」。高貴な人が世俗を離れ、仏の道に入った寺院です。門跡寺院とも呼ばれ、苔の庭園がひときわ美しく、桜や紅葉の名所。アジサイやシャクナゲ、雪景色に心がなごむ人気のパワースポット。 ■聚碧園 三千院は城郭のような石垣がめぐらされ、重厚な味わいがあります。お堂には彫刻や絵画など素晴らしい仏教美術品がありますが、素晴らしいのは2つの庭園。豊臣秀吉が建てたとされる風格のある客殿から見える一つ目の庭園が、聚碧園です。 ■二つ目の庭園

紅葉の東山慈照寺「世界遺産銀閣寺」

慈照寺は、京都府京都市左京区銀閣寺町にある、臨済宗相国寺派の仏教寺院。相国寺の境外塔頭である。室町時代後期に栄えた東山文化を代表する建築と庭園を有する。 室町幕府第8代将軍足利義政が鹿苑寺の舎利殿を模して造営した楼閣建築である観音殿は銀閣、観音殿を含めた寺院全体は銀閣寺として知られる。 ■向月台 銀閣寺といえば高さ1.8mの向月台。向月台は月の光を反射し、銀閣を照らす役割とも伝えられる。 ■銀沙灘 上海市から新幹線で1時間ほどの距離にある杭州市の西湖を模したともいわれる。

紅葉真盛りの京都「高雄」

京都の紅葉は高雄からやってくるといわれます。高雄は市中心部からバスで約1時間。京都の北西部、清滝川に沿いにあります。清滝川沿いに位置する高雄、槇尾(まきのお)、栂尾(とがのお)は「三尾」(さんび)と呼ばれ、いずれも紅葉の名所として知られています。 ■日本でも有数の紅葉の名所 京都の市街地から、日本海に抜ける周山街道。その入り口となる「三尾」のひとつと言われる高雄。京都はもとより、日本でも有数の紅葉の名所です。北山杉の美しい林を背景に、燃えるような紅葉が続く山里の風景。 高雄

京都「紅葉の哲学の道」

哲学の道は、琵琶湖疎水に沿って続く、約1.5kmの散策道。京都の定番観光地である銀閣寺や永観堂がすぐそばにあるという好立地です。道沿いにはカエデや桜が植えられ、四季を通して様々な風景を楽しめるスポットです。 ■法然院 法然院は、京都市左京区鹿ヶ谷にある浄土宗系の寺院。元は浄土宗であったが独立し、現在は単立宗教法人である。正式名は、「善気山法然院萬無教寺」と号する。別称には「本山獅子谷法然院」がある。現在、寺の一部を定期的に講演会やコンサートなどを催す場として開放している。

貴船神社と鞍馬寺

■貴船神社 貴船神社は、京都府京都市左京区にある神社。式内社、二十二社の一社。旧社格は官幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。 全国に約450社ある貴船神社の総本社である。地域名の貴船「きぶね」とは違い、水神であることから濁らず「きふね」という。 ■貴船の川床 古来より京都の夏の風物詩として親しまれてきた川床。貴船では、例年5〜9月に開かれています。川岸に高床式の床を構える鴨川の「納涼床」とはまた異なり、貴船の川床は、手を伸ばせば届きそうなほど水面が近く、座敷から思わず素足を

紅葉の京都「大徳寺 高桐院」

大徳寺の塔頭のひとつ。1601年に細川忠興が建立。書院は千利休の邸宅を移築したもので、茶室松向軒は秀吉が天正15年(1587)に北野で大茶会を催したときの茶室を模したものと伝わる。細川忠興とガラシャ夫人の墓があり、忠興の墓塔は、もとは千利休からゆずられた灯籠で、秀吉に召し上げられるのを恐れて裏の一部を欠かしたという。方丈南庭は、新緑・紅葉ともに美しく、とくに落葉が降り積もる晩秋は風情豊か。 ■高桐院への入口 門をくぐってすぐの紅葉の参道です。京都でも紅葉の見頃が遅めの高桐院