溺死

唇に水面が触れる感覚にハッとした。蛇口からお湯が流れ出る音がする。

1日の起きてる時間が休みになった瞬間100分の１になる。正確には100分の1なんかじゃない。そんなこと言わなくてもわかってる。
13時間寝た水曜日からまた寝れなくなった。
寝てしまうのが怖いのか、ただただ夜から朝になるのを楽しんでいるのかわからない。だけど夜は私にとってのぬくもりで朝は嫌い。昼はもっと嫌いだから無いことにする。夕方は、昼を失ったことにただただ泣いて、夜が来るのを待つ。夜になったらまた朝を待ってその繰り返し。

ボー、としている間の脳は灰色で、何を考えているでもない。考えていたとしても夢から起きたあとみたいに、覚醒したら全部忘れる。思い出そうとしても空白、気づいたら覚醒して何かをしている時間は数時間しかないことに今気がついた。

一つの楽しいことや嬉しいことがあったあとはただただ今が永遠で、それが一生続くと思うのに、ふと真っ白のあと覚醒したその瞬間、重たい鉛が私の体を這いずってソファーという名前のベッドに縫い付けられる。

それから逃げるために文字を読んでノートに書いて学習するか、目が覚め続けられる動画を見るか、孤独であることを忘れるための文字をひたすら読んで物語に没入するとともに、ぬるま湯のお湯に潜る。

私の全部を許さないでほしい。否定してその後で全部を許して。何も言わなくていい。うん、そうだね大丈夫。そう言って触れずに後ろ合わせでそこに座っていてください。だめか。

ポエムというカテゴライズされたものの何かと何かをかけて韻を踏んだ、中身のない思いのない、苦しみも喜びも憎しみもない文を送りつけて、お前みたいだ、好きそうだと言われて腹がたった。憎しみと悲しさで死にたくなった。私のこれらは全く違う。何が違うのか、なんで私は言葉が見つからないんだろう、なんで私はいつも間違えているんだろう。自分を一番馬鹿にしているのは私自身だって、私だって！気づいているのにちゃんと伝えられる言葉を知らない。わからない。助けて！助けて！溺れそうだーー！！！！