ウルトラマンTHELIVEブレーザー編STAGE3/STAGE4感想

時が立つのは早いものです。
もうウルトラマンブレーザーの劇場版が公開されてるんだから。
私も当然観に行くけれど、それはもうちょっと先の話。
劇場版の楽しみの前に、今回は書き損ねていた冬EXPOでのTHELIVESTAGE3『もうひとりの勇者』と、先日横浜で公演されたSTAGE4『未来へ…』の感想を合わせて書いていきます。ようやく!!


STAGE3『もうひとりの勇者』

会場で展示されていたタガヌラー

防衛隊が新たに開発した人型ロボットは、人間の身体能力をコピーして戦うアンドロイドだった。
しかしワームホールよりバロッサ星人が襲来し、その能力を奪われてしまう。
アースガロンと共にウルトラマンブレーザーに転身して戦うゲントの前に、ブレーザーの能力をコピーした敵が現れる!?
ゲント隊長率いるスカードは地球侵略を企むバロッサ星人からアンドロイドを回収し、地球を守ることが出来るのか!?

ウルトラヒーローズEXPO2024ニューイヤーフェスティバルHPから引用
https://www.ultra-expo.com/prism2024/stage/

冬EXPOのお話の舞台は、まだ本編ただ中のブレーザー世界。
そこへ現れたのは(もう何代目だよの)バロッサ星人!!

冬EXPOの最大の特長は、なんといってもメインキャストが毎日登壇されること。主役であるゲント隊長と、本編で特別な役割を担っていたエミ隊員が全ステージに登場し、更に日替わりでゲストも出演されていました。
私が行ったのは、1月3日のテルアキ副隊長がいらっしゃる回。ちょっとした所作からにじみ出る丁寧さとちょっぴりのお茶目さが、まさしくテルアキそのものでした。

防衛隊の新型ロボットが紹介された時、微動だにしないロボットを突いて「これすごいですよ~!?」みたいな表情を客席に向ける副隊長、本当に良かったなぁ。客席にしっかり目線をいただけて、何度か「目があった~!」と嬉しくなったりもしました。アクションもカッコ良かったし、素晴らしい副隊長を拝見出来た……という感覚です。

STAGE3の一番の特色は、あらすじにもある『ブレーザーの能力をコピーした敵』の存在。本編内では「黒いブレーザー」などと呼ばれていたこの敵が、本当に良かった。

姿はブレーザーをベースにしつつ、ブレーザーさんの骨っぽさがより強調されててめちゃくちゃ邪悪なんですよ。近年の○○ダークネスとは全然違う方向性で、ヒロイックさは皆無の完全なる化け物。で、この黒いブレーザーがめちゃくちゃ強い。ブレーザー同様に獣じみた仕草や咆哮を見せる黒いブレーザーが、スパイラルバレードを連打してブレーザーさんを追い詰めるシーン。ここの凶悪な描写が好きです。本物ブレーザーさんは戦う相手に敬意を抱いていると思うんですよ。そこにある命を奪ってしまう事を自覚して、ゆえに祈りを捧げもする。黒いブレーザーにはそういうのが無くて、己の力の全てを容赦なく破壊に向けることが出来る。

普段は(他のウルトラマンと比較して)野性味を感じさせるブレーザーですが、根本のところにはちゃんとした思考や理性があるのだ……というのを、黒いブレーザーの存在が強調してくれる。この対比が私は好きです。

では、そんな理性もへったくれもない凶暴な敵を相手に、ブレーザーはどう勝利するのか? という部分で、ゲント隊長の存在が活かされていく。ブレーザーは1人で戦っているのではなく、ゲントと力を合わせて戦っているし、そのゲントはスカードの仲間と共に戦っている。だから勝てる。

STAGE1やSTAGE2の段階だと、まだゲント隊長とブレーザーの間に信頼関係は芽生えてなかったんですよね。多分、味方。でも真意はお互い分からない。それが冬EXPOの時点では、迷いなく共に戦う仲間であると胸を張れる状態になっている。こうした本編での物語の推移が表れてくるのも、リアルタイムのLIVESTAGEの魅力だなぁ……

それとSTAGE内では、バロッサ星人によってファードランが封じられてもいました。これを救い出す隊員たちという流れもあり、なんだかファードラン君が本編より大事にされてる気配がある……
ファードラン、本編だと武器の1つくらいの扱いになってる面もあったかなぁと思ってたんですが、STAGEだとなんか……探せば『いる』感じが出てて面白いです。もしかしてファードラン君、普段のんきにそこらを飛び回ってるのかな……?

アースガロン側もアースガロン側で強化コピーされた機体に苦戦したりしていたのですが、そこへ救援に来た存在に驚きました。えっ……宇宙セブンガー!!?? しかもちゃんとヨーコ隊員!!??

バロッサ案件だからか、次元の壁を越えてセブンガーが助けに来る展開。
ウルトラマンとかじゃなくてセブンガーなんだ!? っていう驚きと共に、セブンガーとアースガロンの共演観たかったんだよな~という嬉しさがありました。観たいでしょそりゃあ。

オリジナルキャラの新米隊員アヤリの精神的成長を描いた物語展開など、ステージショーとしての盛り上げはありつつも「ブレーザーの1ストーリー」として描き切った感のある1作でした。

というか、ブレーザーのショーはどれも『ウルトラマンブレーザー』の範囲でやっていくんですよね。単独の、他の作品と関わりを持たない距離感。その踏襲は、時に絵面やストーリー上の物足りなさに繋がってしまいそうなんですが(STAGE1はちょっと物足りなかった)、STAGE3は黒いブレーザーの存在感もあり、そうした印象は全く抱きませんでした。もちろん、バロッサやセブンガーの存在はTVシリーズと比べるとかなり踏み込んでいるのですが……ウルトラマンはブレーザーだけ、という制約の中でしっかり面白いショーを見せてくれたので、作品の雰囲気とショートしての楽しさを両立した素晴らしいステージだったと思います!

もちろん、物語の後には恒例となったフィナーレタイムが用意されていて、そこでは様々なニュージェネウルトラマンさんが顔を出してくれていました。撮影も可。ゲント隊長たちも撮影……可! 嬉しい!!

湊兄弟はいつ見ても楽しい
タイタスのマッスルからは力をもらえる

あとこれ、TV最終回の感想にも書いたんですけど。
夏EXPOの時のブレーザーさんは、観客から送られる力の意味を理解しきれていなかったみたいなんですよ。暖かな力は地球人から送られた気持ちだと、なんとなしには分かってくれてたと思うんですけど……「なんだろう?」と不思議そうな様子は見せていた。

だけど冬EXPOの今回だと、ブレーザーさんから客席に手を伸ばして、応援の力の受け渡しをしてくれたんですよ!
これが本当に嬉しくて、リアルタイム故の感動だなぁと強く感じましたね。


STAGE4『未来へ…』

宇宙爆弾怪獣ヴァラロンとの死闘から数日後、 SKaRDの面々はローテーションでリフレッシュ休暇を取っていた。
その休暇を利用して特機団時代の相棒が眠るお墓へ花を手向けに来ていたゲント隊長の元へ、
SKaRDの隊員達が何者かによって誘拐されたとの緊急連絡が入る!
犯人の要求通り、一人で指定の場所へ赴くゲント隊長。
そこで待ち受けていたのは、かつて任務中に命を落としたはずの相棒の姿だった…!
果たして事件の真相とは…
地球の命運をかけた戦いが今始まる。

ウルトラマンTHELIVE公式HPから引用
https://thelive.m-78.jp/

こちらは先日、2月17日に神奈川県民ホールで行われたステージ。
ここ数年は恒例となっている、主に最終回後の時間軸で行われる最終公演です。最終といっても、今年は劇場版に加えて大阪・千葉での公演も控えているので、例年ほどの集大成感はないのですが……あらすじが重い。

例年、年明けのファイナルステージは前編/後編に分けられており、前編では上記のあらすじ通り、ゲント隊長のもとにかつての相棒が現れて……という物語でした。冒頭で墓参りしに来たゲント隊長が、墓前で息子の成長を報告し、新しい相棒としてブレーザーを紹介する……

本編最終回で「オレモ イク」してからのこれなんで、「ああ~もうゲント隊長とブレーザーの間には完璧な信頼関係が結ばれているんだなぁ」と感慨深くなったり。冬EXPOの時点でも、ゲント隊長はしっかりブレーザーを信頼していたと思うんだけど……双方向の信頼があるってハッキリ描写された後なのは、やっぱりでかいです。

そんな折、SKaRDの隊員達が誘拐され、犯人の要求に従って1人現場に赴くゲント隊長。そこにいたのは、先刻墓参りしていたかつての相棒ジンで……という流れ。ゲント隊長を苦しめるための展開だ!!!

曰く「地獄からよみがえった」ジンは、自分が手に入れられなかった暖かな家庭を持つゲントに怒りを露わにし、不思議な力でゲントとブレーザーを分離させてしまう……!

ウルトラマンと変身者の完全分離、融合タイプであるが故のポイントですよね。ゲント隊長的にはピンチになったと思いきや、「お前と背中を合わせて戦ってみたかった」と言って絶妙なコンビネーションを披露するゲント&ブレーザーに燃えました。言葉は正しく交わせていなくても、どう動くか、どう戦うかはお互いに理解し合っている。

他方、誘拐された隊員の救出には、自動操縦のアースガロンと3人の特別隊員が向かっている。リュウマ隊員、マイト隊員、アヤリ隊員の3人が!!
お三方とも、夏EXPOから特別隊員としてブレーザー編のステージを支えていらしたんですよ。ただリュウマ隊員とマイト隊員は交代制で、3人が並んで任務に挑む場面って無かったんですよね~。戦闘になった折には、リュウマ隊員とマイト隊員が「まさか一緒に戦う日がくるなんてな」と言ってこちらも息ぴったりのコンビネーションを見せてくれる。かつてのゲントとジンもこういう関係だったのかもなぁ。

ゲントとジンの過去も重くて良かったですね……
負傷したゲントの代わりに「俺が行く」して、結果帰らぬ人となってしまった相棒ジン。そういうことがあったら、そりゃゲント隊長は「(今度こそは)俺が行く」と言い続けるし、「そして全員無事に帰還する」を決意として宣言するよ。同じ過ちは絶対に繰り返したくないでしょうし。
で、それを踏まえて最終回のブレーザーの「オレモイク」を思うと、ゲント隊長の心情は如何ばかりかと……嬉しいし、置いていけないよ。相棒と一緒に行きたかったでしょ、ゲント隊長は。

ジンが呼び出す地獄の亡者として、黒いブレーザーが再登場したのも嬉しかった。黒ブレーザー、やっぱりあの無茶苦茶なスパイラルバレード連打はすごく映えるから、ブレーザーの怪獣特撮としての魅力を打ち出しにくいステージショーでは痒い所に手が届く名敵役なのだなぁ。……相棒に恵まれたブレーザーと、そうではないただ滅されるだけの力な黒いブレーザーとの対比はまたちょっと重いけど……

「ファードラァァーーン!」って呼んだら来るファードランのシーンも好きでした。本編だとストーンでの呼び出しだけど、やっぱステージショー解釈だと普段は好き勝手飛び回ってるよねファードラン!?

よみがえったジンはやっぱり偽物で、その正体はチャリジャ。その目的は、ブレーザーたちが倒してしまった宇宙爆弾怪獣ヴァラロンを手に入れることだった。ひとまずは野望を阻止したSKarDの面々だけど、チャリジャにはまだ作戦が残っていて……第二部に続く!!!


第二部では、チャリジャがウルトラマントリガーの世界に襲来
エタニティコアの力を利用して、ヴァラロンを復活させようとしていた。
目的が分からないまま、それでもエタニティコアの悪用を阻止しようとするトリガー、デッカー、トリガーダーク、カルミラ!!!!

カルミラ、なんかもう自然にいるよね。
なんで最初にいたのかは分からないまでも(エタニティコア関連だから気に食わなかったのかな)、ケンゴたちと共闘したカルミラ。敵の目的が異世界(ブレーザーの世界)だと分かったら「付き合ってられないねぇ」と帰りそうになるが、チャリジャがダーゴンとヒュドラムをよみがえらせた事で気が変わる。

カルミラのダーゴンとヒュドラムに対しての距離感、好きなんですよね。
本編ではああいう事になったし、心から仲良しこよしってわけではない。だからといって、なんだか知らん奴にいいように利用されてるのは気に入らない。トリガーとも仲良くなったつもりはないけれど、なし崩し的に一緒に戦ってしまう時はある。

一方で、よみがえった(恐らく意思のない)ヒュドラムに対して、イグニスがカラッとした態度を示していたのも好きな描写です。イグニスは過去の事を完全に乗り越えたから、今更ヒュドラムなんぞに「興味ない」と言い放てる。イグニスが生きてて楽しそうで嬉しい。

あとこう、全然触れられてはいないんだけど、復活した敵の中にサラッとイシリスがいるのも良いよね。明言されてはいないんだけど、デッカー編のウルサマから引き継いだ設定だと思う。イグニスが主に戦ってたし。

ブレーザー世界では、エタニティコアの力で復活を遂げた怪獣軍団が各地で暴れまわる大惨事に。そしてチャリジャの魔の手は、ゲント隊長の妻と息子がいる博物館にも伸びて……という流れ。

前半の時は「なんでチャリジャなんだろう?」って思ってたけど、並行世界を移動出来て、トリガーのモチーフであるティガに縁深い敵……と考えるとかなり納得感のある選抜でした。小説ではティガ・ダイナ・ガイアを前に戦ったこともあるし、(ブレーザーはニュージェネガイアじゃないけど)トリガーから続く3作を繋ぐ存在としては、これ以上の者もいないかも。

驚いたのは、その後もトリガー世界とブレーザー世界が交わらなかったこと。MOVIE大戦よろしく舞台の半々を分けて、それぞれの世界の死闘として描かれた。ハネジローinテラフェイザーとアー君ことアースガロンの同時戦闘が見られたのはめっちゃ嬉しかったけど、あくまで同時描写というだけ。「むこうの世界でも戦っている」となんとなく理解はしていても、そこにウルトラマンがいて怪獣と戦っているのだ、ということはハッキリしないまま。ブレーザーの世界観を保ちつつ、それでも舞台上では共演している……という、脱法じみた描写の仕方に舌を巻きました。いいんだ、これ!?

でもそれ以上に驚いたのは、ザンギルの登場ね!!
なんかもう、完全にウルトラヒーローくらいの感覚で援護にやってくる。
チャリジャが「地獄の亡者を呼び寄せた」からそれに合わせてやってきたらしいのだけど、まさか登場してくれるとは思ってなかったのでめちゃくちゃ嬉しかったです。ブレーザー世界、どちらかといえば現実に近いリアリティラインで、死後の世界とか魂とかってザンギル回くらいでしか描写されてないから、ずっと頭の片隅にはいたんですよね。あーザンギル回がアリなら地獄の亡者とかもまぁアリだよなぁ、くらいの。ご本人が来た。

そのザンギルさんが、死後の世界で「ゲント隊長の知り合い」から伝言をもらってきた、っていう流れがまたド定番だけど粋だなぁと思う。あの世界観で、死者と生者は再会すべきじゃないと思うんですよ。時に狭間に立つ怪獣や宇宙人は別として、地球人同士は。だから言葉だけ、冗談めかして振り返らず前に進む事を促すジンの伝言が、とても染みた。


フィナーレタイムでは、背景に本編映像を添えてさまざまなウルトラ戦士が登場! 中でもグッと来たのは、お父さんウルトラマンという出自を合わせたウルトラマンゼロビヨンドとブレーザーの同時登場でした。それは見たいやつでした、助かります。

恒例のお写真タイムもあった……のだけれど、私がとった写真は他のお客さんの後頭部も映り込んでいるので、ここには上げず個人的な思い出とします。ゲント隊長たちはもちろんのこと、事あるごとにマントをふぁさーっとさせるジードロイヤルメガマスターが美麗だったなぁ。

生出演した本編キャストはゲント隊長だけだったのですが、他のスカードの面々も映像での出演はしていたし、トリガー/デッカー組も本人声。ゲント隊長の過去に迫り、本編最終回を超え熟成したゲントとブレーザーの関係性を拝める回ということで、STAGE4もかなり楽しめました。
わりと毎年言ってるけど、テレビや映画だけ見てる人も、この時期のTHELIVEには目を通してみてほしいなぁ。


THELIVEウルトラマンブレーザー編

というわけで、STAGE1からSTAGE4まで、1年間のブレーザー編を見てきたわけなんですけれども……いやぁ、楽しかった。

STAGE1の時点では、実のところちょっと不満が強かったんですよ。
「他の世界と関わらない、単独の世界観」を守る一方で、それがステージショーとしての魅力を損なってしまっているんじゃないか、と。

ウルサマでは、もともと短めのステージが『ブレーザー編』『スターズ編』に分割されたことで物語の規模感が縮小。公式によるヒーローのスペシャルな共演という持ち味も失われたように思えて、少々物足りなく感じてしまいました。その少し前に行われた『博品館スターズ編』も物語としてはかなり緩かったので、「今年のTHELIVEはあんまりかも……」という不安を抱いていました。

ただ、直後のSTAGE2ではそうした不安もあまり感じなかったんですよね。

単品で楽しめるストーリー性のあるブレーザー編と、スペシャルな敵と共演が楽しめるスターズ編。2編の味わいの違いが、STAGE2ではしっかりと届いてきた。とりあえず、ブレーザー編での共演はまだお預けだけど、単体として楽しめるから満足です! という感じに。

そこから上述のSTAGE3、STAGE4に繋がっていくわけですが……
いや、まさか最後までブレーザーが他ウルトラマンと共闘しないとは。

THELIVEって、本編との繋がりが強いんですよね。
明白に過去の話としたタイガ編やゼット編もそうなんですが、ステージにナンバリングするようになったトリガー/デッカー期からは「本編の裏で起こったもう一つのストーリーライン」という感覚で取り組まれている。
だからこそ、今年のステージではブレーザーの単独の世界観をどこまで維持するのか……が私の興味の的でした。夏はやらない。まだブレーザー単独の物語が構築されている途中で、共演はその独自の雰囲気に水を差しかねないから。なら本編もド終盤の冬なら……セブンガーだけ!? でもブレーザーという特別を際立たせるにはアリか……では本編最終回を終えたSTAGE4なら……さすがに共演を……しなーい!!

最後までしないの!!!???

去年だと、横浜公演の時期ってデッカー特別編が公開された後なんですよね。でも今年は……劇場版の方が……あと!
まだ『ブレーザー本編』が残っている中で、その世界観を乱す展開はし難い……ということなんでしょうね。アクロバティックな共闘はしてたけど、「あの世界のウルトラマンはブレーザーだけ」というラインは最後まで守り切った。

これはかなり、思い切った判断だと思います。
映像作品ならまだしも、ステージショーってウルトラマンがたくさん出た方が嬉しいし楽しいんですよ。生で会えるんですから。共演だってどんどんした方が楽しいですよ。普段見られない特別なものがみられるんですから。でもそれはガマンして、『ウルトラマンブレーザー』に徹した。

これで物語が地味になったり、魅力に欠けるものになっていたりしたら、私は「この選択間違いだったんじゃない?」と書いてたと思います。STAGE1の時点ではそうなるかも……とビビってました。でもそんなことはなかったねぇ。ブレーザー編はきちんとブレーザーをやり切って、その上で面白かった。ぶっちゃけ私は共演観たい派だったけど、いいんです。大満足です

ウルトラマンブレーザー本編と同じなんですよね。
毎年「こう」である必要はないと思うけど、「こう」であるウルトラマンだって必要だ。今年はそれに挑戦して、面白いと思わせながら走り抜けた。それは大変に意義のある選択だったと思います。

ひとまず、いま残されている『ブレーザー』の物語は劇場版のみ。
なんとなく漏れ聞こえる評判は好評で、近々観に行く私もとても楽しみです。議事堂どう壊れるのかな~!?

そして来春以降、というか次の夏。
先輩ウルトラマンとなったブレーザーは、次代のウルトラマンと共演を果たすのか!? ここにも注目して、これからのウルトラマンを見守っていきたいと思います。


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