それじゃあ、ウルトラマンブレーザーの本当の初見感想書くね
先行試写で観た回が遂に放送されましたね!!
つまりやっっっと初見時の話が出来る!!!!
他の記事でも書きましたが、私は『ブレーザー』の特別試写会に参加していました。試写会という事で本来なら第1話が上映されそうなところ、イベントで上映されたのはなんと第2話でした。
現地ではその理由の一つとして「メインキャストが揃うのが2話からなので」という説明もされていましたが、実際のところ、実験的でノンストップな第1話の情報を伏せたかったという面も大きかったかなと思います。
情報を伏せきっただけあり、第1話はインパクト抜群!
既に2話を観た後の私も、新鮮な気持ちで楽しむ事が出来ました。
ただ一方で……
私にとってのブレーザー初見は試写会で観た2話なんだよなぁ!!
試写会は当然ネタバレ厳禁で、放送まで具体的な感想は明かせない。
故に私は、今日までブレーザーの本当の初見感想を書けなかったわけです。
というわけでこの記事では、試写会で観た当時の初見感想と、それを踏まえた第1話の感想補足を書いていきたいと思います。2話までのネタバレも含むので、ご視聴後の閲覧をおススメしますよ!
試写会当時の詳細な感想
謎に包まれたファーストコンタクト
試写会当時は、ウルトラマンブレーザーに関して明かされている情報はごく僅かなものでした。作品の雰囲気も分からないままに、予告などの限られた情報から、ネット上では「シリアスで大人っぽい作品なのかな?」と想像されていた時期です。一方で、監督からは「明るく楽しいウルトラマン」であるとも言われていた。
果たしてどんなウルトラマンなのか……
緊張の中で開始された試写会で、真っ先に飛び込んで来たセリフが「……どれで怒られるんだろう?」でした。おおっ?
その後も、隊長と参謀の会話シーンでは緊張した空気が走りつつ、ゲント隊長がぽつぽつと口にする柔らかいセリフが印象に残りました。世界観はリアリティ重視の硬派なノリだけれども、真面目一辺倒にしない意識があるな?と、まずはそこで感じさせられた。
OPには大興奮!
主題歌自体は直前にもきただにひろしさんの生歌唱を拝聴していたわけですが、あのカッコいい曲と共に流れる映像がまた良かった。特にサビ入りからの「夜の街に立つブレーザー」のシーンから「各地で目撃される怪獣たち」の連続シーン!!!カッコいいウルトラマンと一筋縄ではいかなそうな怪獣が次々に登場するの、ワクワクしてしまいましたよね。
漁師がゲードスを発見するシーンもまた印象的でした。
ブレーザー全体の空気感が分からない中で、「古典的な一般人による怪獣発見描写」が挟まれることの重要性は大きいというか、「硬派な作品をやります!」ではなく「怪獣特撮をやります!」をハッキリ示すシーンでもあったと思います。
SkaRD招集の部分は奇妙な味がしましたね。
ゲント隊長と各隊員のファーストコンタクトは、どれのテンポのズレを強調されている。ちょっぴり長めに描かれるこのシーンは、けれどインタビューや発表会で「コミュニケーション」という作品テーマを示されていたから、「まだコミュニケーションが上手く行っていない状態である」と示しているのだなと分かる形でした。最初からすんなり進むのでなく、微妙な空気の中から信頼できるチームに成長していく……という流れなのだなぁと想起させる形で、ここは期待を持てるポイントでした。
「なんだろうなこの低予算感……」
SkaRD車両が素のハイエースだったシーンは、ちょっと焦った。
まだ作品との信頼関係が出来てない状態だったから、本当に予算ギリギリなのかな……どうなんだろう……となってしまったり。そもそも序盤の漁師のシーンなども、しばらく前のニュージェネじゃ厳しかったと思うのですがね。それでも「えっ大丈夫なの!?」になってしまった。
実際話を追ってくと、銃は最新だし車は改造されるしアースガロンもいる。
1話目も良い映像だったし、ここは改めてTVで観た時の方がクスっと出来たシーンになりましたね。
これが新たなウルトラマン
ゲードスとの戦いもまた良かった。
ニュージェネウルトラマンが伸ばしてきた実景合成の自然さが更に上がっていて、ミニチュアと実景合成、等身大の人間のシーンの混じり合いがすごく自然!
……とか思ってたらおじいさん!!
これはタロウなのか!?(困惑)
タロウじゃなかった!(お爺さん気絶)
ゲント隊長の変身シーンなど、田口監督作品らしい演出を挟みつつ、いよいよ作品の中のウルトラマンブレーザーと初対面!
予告などの範囲では「野性味」を全面に感じていたブレーザーさん。
ただ試写での最初の印象は「思っていたより普通だな?」でした。もちろんやや荒っぽく・騒がしくはあるのだけど、怪獣の動きをしっかり見極めたり、徹底的にヒジで攻めたり、隊員の協力を得て部位破壊をしたり……と、かなり王道的なウルトラマンのムーブをしているんじゃないかな?と思ってました。
そこへ来ての一本釣りだからなぁ!!
ブレーザーの必殺技初見が釣りですよ釣り!
ゲードスとの格闘も面白かったけどまさかブレーザーがこういう事を素でやるタイプのウルトラマンとは思ってなかったので、面食らい――串焼きにしたぁぁぁぁッッ!!??
この時点でハッキリと確信しました。
確かにこの作品は田口監督の言う通り「明るく楽しいウルトラマン」なのだ、と。というか、「ウルトラマンらしいトンチキぶり」にも全力投球している作品なのだなぁと。リアリティを重視している部分もあり、硬派で子どもには難しい作品になるのでは?という懸念もあったのですが、ウルトラマンが持つ陽の部分というか……わけわかんない部分というか……そうした面白さも作品の要素としてしっかり盛り込んでいるのが好印象でした。
ラストシーンでの「アースガロン登場」と「ウルトラマンより先に怪獣を撃滅せよ」の指示がまた良くて、今後の物語を期待させる……
これが私の、今日まで書けなかった試写会での本当の感想でした。
意外性あり、だからこそ期待感もあり。でもまさかウルトラ一本釣りからの串焼きだなんて思わないじゃん!これを抱えて本放送待つことになったんだよ!!??
2話を先に観た上での、1話
この話もしておきます。
ブレーザーの1話はプロローグ的な内容で、2話から観ても十分に内容の理解できるものでした。一方、2話を先に観ていたから感じ方の違う部分などもあった印象です。
強く印象に残った部分、印象の変わった部分
具体的には、まず特機団の描写ですね。
2話ではSkaRDとのコミュニケーションが上手く取れていない雰囲気が描写されていましたが、その上で1話でゲント隊長と部下の空気を見ると、「隊長はSkaRDにもこういう雰囲気を持ち込みたいんだな」というのがハッキリわかった。軽くなんでも口に出せて、気安い空気感の中で互いに情報や認識をすり合わせていける。SkaRDの目指す完成形……とまでは言えないかもですが、あれを理想として組み上げていこうという隊長の意志は見受けられる。
アオベエミ隊員については、ちょっと印象が変わったり。
2話を先に観ていると、「情報通で潜入が得意」という部分だけがまず先に入るのですけれども、実際はバザンガに特殊弾を撃ち込んでいる……振り返ればそれを思わせる台詞やOP映像はあったものの、あんな風に単独で成し遂げてるとは思わないじゃん!?
SkaRDの情報も手早く仕入れていたし、場合によっては「実はウルトラマン=ゲント隊長と知っている」ぐらいまで言い出してもおかしく無いなと感じました。
ブレーザーの戦闘シーンは驚きましたね!!
いや……あんなにうるさいと思わないじゃん……?
第2話でも騒がしくはありましたが、特筆するほどの騒がしさではなかった印象でした。戦い方も理性的だったしね。だからまさか「叫んで威嚇」「ビルよじのぼり」「ジャンプ挑発」なんていうワイルドさを見せつけてくれるとは思ってなかった。キングコングなの?「世界初ウルトラマン」なの??
ただ一方で、ネット上で騒がれるような「蛮族」扱いにはほぼノレなかったりもしました。だって先に釣りからの串焼き見てるから……2話では戦い方も格闘の範囲内だったし……ネットだから強くて印象的な言葉が独り歩きするのは当然だけども……
「怪獣映画」的な良さが注目される一方で、「(トンチキ部分での)ウルトラマン的な良さ」は1話の時点では前面に出てなかったなぁ、と思ったので、硬派な面や蛮族扱いのブレーザーさんでバズってると、第2話での「いつものウルトラマン」っぽさで落差を感じてしまう人が出てしまうのではないか……と勝手にドギマギしたりもしていました。多分勝手な心配なのですが。
「普通」を知ること
既にツブイマでは映像も公開されているのですが、特別試写会の直後、田口監督が語った言葉が「意外と普通」だったんですよね。「王道」と言い換えてもいましたが、まさしくその通りだったと思っていました。
ウルトラマンの「王道」って、やっぱりちょっと砕けた部分にもあると思うんですよね。それを田口監督も意識的に取り入れているのだと分かると、『ウルトラマンブレーザー』に対する信頼度が一挙に上がる感覚がしました。子ども向けの、楽しい特撮番組としての空気を全く忘れていない。
この先も話は大きく変動するんでしょうけれども、芯の部分がしっかりしていると感じられたので、安心して毎週を楽しみにできる。そういう第1話・第2話だったなと私は思います。
これから毎週楽しみだ!
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