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【 #ウルトラマンZ 】朝倉リク=ウルトラマンジードの帰還、その衝撃

ウルトラヤベェですよ!
ウルトラマンZ最新話、遂に朝倉リクの本格登場!!

何が凄いって、ウルトラマンジード、ゲスト出演じゃないんですよね。
セミレギュラー出演。新たな変身アイテムと新たな姿を得ている。
ニュージェネ作品だと、先輩ウルトラマンがゲストとして駆けつけてくれる展開自体は珍しいものじゃないんですが、レギュラー出演は初めて。主演TV作品を持たなかったゼロさんがジードにメインで出てたけど、それくらいじゃないかなぁ。

過去のウルトラマンが出たら、当然そのウルトラマンのファンは嬉しいんですよ。それもレギュラー出演ともなれば毎週嬉しい。

でもそれって、簡単な事じゃないんですよね。
だからこそ、今回のリクの登場には驚かされました。

過去作キャラのメイン出演、の難しさ

先週から本格的に正体を現したヘビクラ=ジャグラーもそうなんですけど、過去作のキャラクターが出た時って、当然過去作での文脈も背負っているんですよね。

ジャグジャグであれば、オリサガからジード劇場版までの『光を志し闇に堕ち、闇の中で光を見つけ、闇の戦士として正義を為していく』までの流れ。
ジードであれば、『紛い物のウルトラマンとして造られ、けれど父を乗り越えて本物のヒーローとして成長していく』までの流れ。

それに今後話に関わってくるデビルスプリンター=ベリアル因子もそう。
ウルトラマンベリアルの息子として生まれ、その運命を塗り替えていった朝倉リクの戦いや、ベリアルと何度も衝突し雌雄を決したウルトラマンゼロの戦いの歴史。

過去作で連綿と語られ続けた要素が、番組の中枢に据えられる。
歴代の作品を観続けていたファンにとっては最高でも、新規のファンとしては知らない話をゴンゴン突っ込まれていく流れになってしまう。

もちろん、Zでもその辺は気を付けてると思います。
例えば最新話で登場したギルバリスは、それがどういった存在であるかをジャグラーの回想やリクの説明で語りつつ、ストレイジ側では科学担当のユカが解析データを基に『あれがなんなのか』を推察。ギルバリスを事前に知っていてもいなくても、話の流れを理解出来るように作っていました。

前回のジャグラーの回だって、初見の方は分からないかもしれないが、初見じゃなくても何も分からないという斜め上の方法で過去作視聴者と新規視聴者での情報格差を減らすように作られていました。
頼もしい隊長が突然ジャグラーの本性を現したのと、頼もしい隊長が突然怪しげな不審者になってしまったのとで、ストーリー理解に対する影響度はあんまり変わらないわけです。

とはいっても、やっぱ過去作知らないと十全に楽しめないのでは?って思ってしまいますよね。全然そんなことはないように作ってあっても、気後れする部分は出てきてしまう。面白くなる要素ではあるんだけど、単独の作品としてのバランスは崩しかねない劇薬。それが過去キャラのレギュラー出演なのだとも言えます。

今のところ。
私は、ウルトラマンZはその辺かなり上手くやっていると思っていて、全然心配はしてないです。最近は円谷公式チャンネルで色々と配信もしていますし、むしろこれらが過去のウルトラマンに興味を持ってくれるキッカケになっている気がして、とてもいい流れだと感じている。

『デビルスプリンター』という名称も面白くて、
最新話で明かされた内容からすると、前作までは『ベリアル因子』とか『ベリアルの遺伝子』とか言って扱われていた物体なんですよね、あれ。
でもそれをそのまま『ベリアル因子』で通すと、ベリアルの事をもっとよく知らないといけないような気がしてしまう。でも『デビルスプリンター』と名前を変えたら、その「知らなきゃいけないのでは?」感が少し薄れる、みたいな。この辺りは類推なので、もしかしたら全然違うのかもしれません。

ところで、過去作キャラの出演の難しさには、話の面以外にももう一つポイントがあります。……そう、販促です。


ゼットライザーで変身するリク、の思い切り

変身アイテムって、その作品を象徴する要素じゃないですか。

ギンガであれば、スパークドールズとの関係性。
エックスであれば、サイバー要素の表現。
ロッソとブルはクリスタルセレクトが特徴ですし、
トライスクワッドはタイガスパークで繋がっている。

オーブさんは特殊なので一旦置いておくとして、
変身アイテムは、変身バンク・口上、バトルスタイル……
ニュージェネウルトラマンにとって、これまでの作品以上に重要な意味を持つ要素だと言えます。

そしてその変身アイテムは、特撮番組のメイン商材でもある。

キャラクターのイメージと深く関わっているから、簡単に変更するわけにはいかないし、番組としては現行ヒーローのものを強く売り出したい。

過去のウルトラマンが活躍すれば、その分だけ視聴者の気持ちは彼らの変身アイテムの方にも向かってしまうし、資金が無限じゃない以上、どちらかを選ぶことになった時、今のヒーローの商品よりも昔のヒーローの商品を選んでしまう可能性も、ある。コレクションアイテムに気持ちを向かせる方法もあるけれど、もしレギュラー出演になるとそうもいかない……

っていう状況下で、ウルトラマンジードはこれまでの変身アイテム=ジードライザーではなく、現行アイテムのゼットライザーを使い始めたんですよね。うぉぉ、凄い思い切りだ!!

主人公続投の玩具アニメとかで、今までのアイテムが使えなくなり新商材に乗り換える……みたいな流れがたまにありますけど、ほとんどそれ。ホビアニ好きとしては燃える展開だけれども、前述のキャライメージ問題はどうなるのか?

全然問題ないです。

これはジードが特殊な例でもあるんですけど、
ウルトラマンジードの元の変身アイテム(ジードライザー)と今の変身アイテム(ゼットライザー)、開発者が同じなんですよね……

ウルトラマンヒカリ「私が作りました」
※両方とも盗まれた

その上、他のウルトラマンの力を込めたアイテムを使って変身する、という要素は据え置き。むしろ一人分増えてバージョンアップ。

「ユーゴー!」「アイゴー!」「ヒアウィーゴー!」
の流れが無くなったのはちょっと残念だけど、全体のイメージは全く変わってない。ポージングとかもほとんど一緒。何の違和感もない……

……もしかして、そこまで計算して玩具開発してました……?

しかも実際のおもちゃの話になるんですが、
ゼットライザー、ウルトラマンジードのこれまでのフュージョンライズも再現可能なんですよ。実質ジードライザーのバージョンアップ。Zから過去作見始めた人もご安心だし、ジードライザー買わなかったなぁ、って人も大満足。

っていうか私はジードに変身できるからゼットライザーを買いました。

変身玩具をあんまり集めてなくて、放送後にちょっと欲しいかも……ってなるタイプなので、『放送後のヒーローがメインで使う変身アイテム』は特効かかる。そんなアイテム普通ありませんよ。

過去作キャラクターの変身アイテムを変更する、という、ある種思いきった行動に出た本作。けれどその効果は絶大であり、違和感もない。あまりにも凄まじい手腕に、私としてはただただ驚くばかりです。


『ウルトラマンZ』への期待

来週にはウルトラマンゼロが帰ってくるらしい!
流石ゼロ師匠、お早い帰還です。そして第七話にしてゼット、ゼロ、ジードの三人が揃い踏みするという豪華すぎる展開に。

と、ここまではレジェンド要素が立て続けに盛り上がったウルトラマンZ。
でも全体の話数からすると、まだ四分の一程度なんですよね。

早い段階でジャグラーやジードといった要素を出してきたのは、今後のゼットとハルキ、そしてストレイジの物語をしっかり語っていくためなのだろう、と感じています。というかそう期待しています。

マジで今のところ、全話ウルトラ最高に面白いんですよZ。

だからレジェンド要素が落ち着いたとき、真に始まる次なる展開にもワクワクが止まらない。まだ個人的に大注目のガンマフューチャーも出てないし。

本編の面白さに、玩具の素晴らしい出来。
ボイスドラマは毎週楽しく見ているし、映画も再来週には公開される。
ウルフェスオンラインとしてショーの配信もあるし、マックスや80の配信も続いている。

ほんの二・三か月前までは想像もつかなかったほど、ウルトラマンは盛り上がっていると思います。その流れを生み出してくれたウルトラマンZに、感謝と期待を込めて今後も観ていきたいと思います。

あー、面白い。


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【ゼットライザーで遊んだ動画】
※注意 人が喋るぞ




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