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#60 続:「人食いバクテリア」劇症型溶連菌 初の1千人越え

先週のnoteへの投稿時に過去最多とお伝えしていた劇症型溶連菌の感染者数は未だ衰えを知らず、初めて1千人を超えたようです。

劇症型溶連菌感染の症状は

感染研によると発症後、「突然これまで経験したことがないような激しい痛みを感じ、手足が壊死すること」もあるそうです。致死率は3~6割と言われ、若くて健康な人を含め、高齢者や基礎疾患を持つ人の場合、死に至ることがあります。

東京都感染症情報センター佐藤医長は、「劇症型溶連菌感染は、風邪によく似た病気ですが、レンサ球菌という風邪のウイルスとは異なる細菌による病気です。通常は、レンサ球菌に感染してものどの痛みや皮膚の感染症程度にとどまりますが、急激に症状が進行し、重篤な疾患となることがあります。発症すると数日以内に血管や神経が壊死し、あちこちの臓器に障害を起こして、ショック状態となり死亡することが多い」とその症状の特徴を説明しています。

初期症状は発熱、突発性の激痛、めまい、錯乱状態、体に広い範囲で紅斑が出る等の症状なので、これを認めた場合には、早期の受診が必要だ」と警鐘を鳴らしていいます。

劇症型溶連菌感染の予防法は

実際の感染経路は明らかになっていない部分が多い疾患ですが、粘膜や傷口から、通常は菌の存在しない筋肉、脂肪組織や血液にレンサ球菌が侵入することによって病気を起こすと言われています。
飛沫感染や接触感染によって感染することから、一般的な感染予防同様手洗い、手指消毒、マスクの着用、咳エチケット等日常の標準予防策やケガをした際の傷口の洗浄、消毒などにより清潔を保つことが重要です。さらに、免疫力を高めるための休養や栄養補給も必要になります。

介護施設においては、従来どおり、感染防止対策の継続と感染が疑われる場合の早期受診に心がける必要があります。

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