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【卒業生の軌跡 #01】事業を作り上げていくのは泥臭くてカオス。だけど、めっちゃエモかった

ZENKIGENでは、セールスチームからPR、デザインまで多くの学生がインターン生として活動してくれています。

シリーズ「卒業生の軌跡」は、限られた期間にその貴重な時間をZENKIGENメンバーと共に過ごし、活躍してくれたインターン生がZENKIGENでの日々を振り返った軌跡を辿ることができるものとなっています。

第一弾は、インサイドセールスで1年7ヶ月、ZENKIGENと共に成長を重ねてくださった、伊倉健斗さんです。

インターン生紹介

伊倉 健斗(いくら けんと)
1999年07月04日生まれの22歳。

法政大学キャリアデザイン学部卒業予定。田中研之輔ゼミ(TTC)所属。
大学ではライフ・キャリア論を専攻。ZENKIGENでの長期インターン以前は大手携帯・通信回線販売代理店の販売支援会社にて1年7ヶ月間、外勤営業アルバイトに従事。
趣味:サウナ、古着、ビール、サッカー、hiphop

2020年02月に長期インターン生として入社。
2021年09月に長期インターン生を卒業。(1年7ヶ月間)
*2020年10月~2021年02月は就職活動のため、休職。

新卒では、Sansan株式会社に総合職として入社予定。

ZENKIGENとの出会い

きっかけ
きっかけはゼミの先輩からの紹介でした。
ゼミの田中教授とZENKIGEN代表の野澤さんはソフトバンクアカデミアの外部1期生で同志という繋がりがあり、ゼミの先輩が卒業までの4ヶ月間長期インターン生として働いていました。その中で、大学2年生を対象に長期インターン生を募集していることを先輩から教えていただき、説明と面談を受けさせていただき、チャレンジすることを決めました。

入社当時のZENKIGENの環境
あくまで自身が覚えている範囲ではありますが、社員は20名もいないくらいで自分と同じようなインターン生が5人いて、経営陣の方々とも非常に距離が近い環境でした。
部署という概念があるわけでもなく、皆さんが、事業を推進していくための役割をもち、営業からマーケティング活動、請求書の処理など一人の社員さんが多岐に渡って業務を遂行しているような状況でした。
会社に人事部が立ち上がり、リリースできていたプロダクトはWEB面接ツールとしての「harutaka」のみでした。
ちょうど、自身が入社した次の月にシリーズAの資金調達が完了し、これから「組織を作っていき、事業を大きくドライブさせていこう!」そんなフェーズだったのではないかと思います。

なぜ、ZENKIGENで長期インターンにチャレンジしたのか
当時は大学2年生で起業に興味をもっていたわけでもなかったので、創業期のスタートアップがどんな環境かも理解していませんでした(笑)
大変恥ずかしながら、「オンライン面接のサービスを提供し、先進的な事業を展開している企業」なんだというざっくりとした印象しか持っていませんでした。

そんな理解の中でZENKIGENの長期インターンにチャレンジしようと思った理由は大きく3つありました。

1つ目は、ゼミの先輩の存在でした。
大学2年の後期にゼミに入ることができたのですが、そのゼミの先輩の考え方や議論の幅と深さに圧倒され、非常に尊敬していました。その尊敬する先輩が熱く会社のことについて語ってくれて、自身もZENKIGENが魅力的に写ったことを鮮明に覚えています。

2つ目は、無形商材でBtoBの営業にチャレンジしたかったからです。
外勤営業のアルバイトをしていた際は、タブレットや光回線などを代理店に出向き、C向けに営業活動をしてくモノでした。そこで、一定数成果を出すことができ、ルーティン化されていく業務に飽きを感じていました。そんな中でこの話を先輩から受け、自身で0からの新たな環境に身を投じてチャレンジしてみたいと思いました。

3つ目は、働く人々に非常に惹かれた部分です。
社員の方々が外資コンサルや大手、メガベンチャーなど名だたる企業から転職してきており、ビジネスマンとして優秀な方々であることは、大前提あったのですが、それよりも働く方々の心意気に非常に惹かれていきました。ビジョンに共感し、主体的にキャリアや仕事に取り組んでいる大人の方々をみて、自身もこのような人たちに近づきたいと強く思ったことを覚えています。
外勤営業のアルバイトの際は上記のような方々と出会うことができず、主体性を持って、目を輝かせて働いている方々が0に等しかったので余計に感じた部分だったのではないかと思います。

仕事内容について

色んな業務に関わらせていただきました。

メインはinside sales組織の立ち上げ、営業活動、仕組み化づくり、それに伴う業務ではありましたが、社員さんのインタビュー記事の執筆、コラム執筆、セミナーの企画業務、グッドデザイン賞の動画出演など本当に部署間を超え、様々な業務を担当させていただきました。
また、業務以外のところだと様々な社内でのイベントや研修、社員さんとの1on1に積極的に手を挙げて参加しました。

メインの業務以外の上記のような企画に対しての参加に意思と意図があれば自由に参加できる環境は早々ないと思います。
ZENKIGENが圧倒的主体性を尊重する文化かつオープンな環境があったことは、好奇心の強い私にとっては非常に恵まれていた環境だったと改めて思います。

*社内でのイベントや研修例
ex)月末の社員会への参加、野澤さん主催経営読書会、AI開発のアノテーションの活動、デザインの勉強会、議事録勉強会、趙先生の勉強会、インターン生との社員座談会企画、光吉先生の講演会、テレビ朝日グットモーニングの就活生目線でのインタビューなど

思い出

1年7ヶ月間という期間ではありましたが、自身の体感としては3年間くらい働いているような時間の濃さでした。
刺激的かつ変化の激しい環境の中だったので思い出が多すぎて書ききれないですが、ここでは特に思い出深かった2つのことについて書かせてください。

野澤さんに「自分の人生を生きているのか」と問われたこと

これは、インターン生になって3ヶ月くらいたったときだったかと思います。
野澤さんとインターン生メンバーとの座談会に参加した時です。野澤さんの生い立ちからZENKIGENの創業までの流れ、そして、なぜ、今ZENKIGENという会社を創業しているのかをご説明いただく会でした。
その際に、「伊倉くんは自分の人生を生きているか」と野澤さんに問われました。
その時に、ぱっと「生きています!」や「こう生きたいんです!」等の答えが出てきませんでした。
高校まではサッカーに打ち込んでおり、高校でサッカーを卒業してから、熱中することに出会うことができず、有りたい姿や目標を明確に掲げて生きていなかったことに気付かされました。
日々、自身の周りのコミュニティだけではそんなことを問う人もいなかったので、異質な感じを飲み込めませんでしたが、自身が働いていく上で、「私(俺)はこういう人生を生きたいんだ」と語り、仕事をしている人達がキラキラみえたし、「やらされているのではなくて、やりたいからここで働いているんだ」と、自分自身で主体的にキャリアを選択している姿に憧れていきました。

それを気に自身もインターン生という肩書きをなくして、組織の一員としてどこまでコミットできるのかチャレンジしたくなったし、就職活動においても自身がどういう人生を歩んでいきたいのかといった自分軸を大事にした就職活動を実施することができました。
結果、内定を複数社頂いた中から自身で納得ができるような選択をすることができました。これはZENKIGENにいたからこそではと考えているので本当に感謝しています。


復帰後、インターン生が部署に自分だけだったこと

これはめちゃびっくりしましたね(笑)
就職活動や様々な事情により、インターン生が自分一人になっていました。
自分がいない5ヶ月間の中で部署が3つできているし、新しいAIプロダクトがリリースされている。人員配置も大きくかわっており、正直、復帰した直後は同じ会社とは思えませんでした(笑)

復帰後は、入社してからもっともカオスな環境だったと今でも思います。
丁度、inside sales組織を立ち上げて1年が経っていく中で日々のKPIを達成をするため、実務に取り組みながら、営業活動時間外の中で議論をし、組織として仕組みを作っていく上に必要な作業をしていく。ストレッチな環境だったなと振り返っても思います。

ただ、この期間のチーム目標を達成し続け、「選択と集中」をし、やり切ったときの達成感は毎月非常に濃いモノでした。この経験は今後の人生にとって自信になるだろうし、大きな糧になると思っています。

学び

これも書ききれないくらい様々なことを学ばせていただきました。
ビジネスマンとしてのマインドや思考法、スキルはもちろんのこと、1人の人間として志を持ち、使命感を持って働くことの素晴らしさなど本当に多くのことを深く学ばせていただきました。
ここでは自身の中で特に印象深かった3点に絞って書いていきます。

「社員さんの持っているタスクを掴んで巻き取っていく」

入社当初に上司の方からいただいたアドバイスでした。
最初は、目の前の業務で手がいっぱいの中、無理だと勝手に思っていました。しかし、少しずつできることが増えていく中で、上司の方々から自分でもできそうな粒度の業務から主体性と意思と意図を持って相談し、少しずつタスクを巻き取っていきました。
そのおかげで振り返った時に、自身の業務の領域と深さが増した瞬間を感じた時は自分でも感動しました。また、様々な業務を巻き取っていくことで、自身の目線から見ることができなかった事業における課題を発見し、会議で提言することができたり、自身に新たな業務を任せていただけるなどの経験もできました。故に自身が事業全体を俯瞰した上で業務に取り組むことができ、大きな学びへと繋がりました。

「完璧主義を捨て、最速でアウトプットを出し続け、良いモノをつくる」

自身への戒めを込めてこれを選びました。
というのも自身の弱みとして、完璧主義的な部分があり、業務を溜め込んでしまうケースがあったからです。これによって上司に迷惑をかけてしまうこともありました。
「相手が求めている期待値」(アウトプットの質・量・期限など)を事前に把握した上で、多少荒くても期限までに何回か壁打ちをする。そうすることで、アウトプットに対する論点を整理できたり、改善点が明確になったりなどと業務の生産性と最終的なアウトプットの質を高めていくことができました。この取り組みによって、自身の成果へも直結したことが印象深く残っています。

「事業を作り上げていくのは泥臭くてカオスだけど、めちゃエモいって話」

これは学びではなく、感想な気がしますが書かせてください。

ZENKIGEN在籍期間の中で、社員数は20名未満→50名までに拡大。事業部が3つ誕生し、新規プロダクトのローンチも2度経験と組織変化だけでみても非常に濃い時間を過ごさせていただきました。
このような変化の激しい中、名だたる企業で成果を残してきた方々と同じ土俵に立ち、一緒に事業を作っていく環境は困難の連続でした。自分の不甲斐なさに失望し、心が折れそうなことも何度もありました。
正解のわからないまま、データを用いて仮説検証を繰り返し、カタチにしていき、成果を積み上げていく。やったことのない業務や地道な作業を一つ一つ愚直に取り組んでいく日々は泥臭くカオスな環境でした。

ただ、その環境から得られる経験は非常に濃く充実したモノとなっていきました。
プロダクトが市場から認められ、満足いただけることがダイレクトにわかることが、非常に嬉しかったですし、小さな組織だったモノが部署やチームが増え、仲間が増え、組織として少しずつ色々なものがカタチになっていく様がエモすぎました。私の大好きなキングダムの信が「一兵卒から5千人将」になっていく様をみている感覚に近い感じです。
世の中に価値提供できたことや目標を達成した際に多くの人達と喜びを分かち合えるようになっていく様を体験するのが、気づいたらやみつきになっていました。

最後に

ZENKIGENにて素晴らしいゼロキャリアを歩むことができたと心から思っています。

ただ、そんな風に思うことができたのは、素敵な人達に囲まれインターン生の自分に対しても擁護することなく、自覚と責任を求め、本気で向き合っていただいたみなさんがいらっしゃたからだと思います。改めて、関わっていただいたすべての方々に感謝申し上げます。

みなさんのような何歳になっても魅力的な考えや志を持ち、社会に向けて挑戦している素敵な方たちになれるよう、そしていつか恩返しができるよう、これからの自分の人生を歩んでいきます。

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