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キッチンカーで考えていること (1)

キッチンカーの営業を10月14日から始め、ポスティングで23日からのセールのチラシを配布しました。住宅街、しかも最寄駅からは徒歩25分も離れた場所で、もともと人通りの少ない場所です。それでも、通りかかりの近所の家族やご近所のご夫婦や自宅のご近所さんだけでなく、チラシを手にわざわざご来店頂いています。車でいらしたお母さんと息子さん、坂を登ってこられた中堅世代の男性、同様に美男美女の若いカップルさん。有難いことです。オフィス街のキッチンカーのように単品のランチで高回転率勝負ということは考えておらず、郊外でいろいろな人が散歩途中でも気軽に休める場所というのが期待なのでいろいろな年齢層の方が来てもらえるのが嬉しいです。

キッチンカーの目的の第一は「街のお茶屋さん」または「昔の街道や峠の茶店のような一角」として親しんで頂きたいということです。私が惚れ込んだ美濃白川のお茶は欧州の展示会でも美味しいと評判でした。食べ物や飲み物は実際に試飲したり、飲んでみないことには良さが分かりません。フランスに子会社をつくり、さらに日本茶カフェをオープンしたのもその接点をつくることが理由です。新型コロナ禍の状況で国内で固定店舗も考えにないことはなかったのですが、キッチンカーならば時々場所を変えることもできるメリットがあります。放置状態だった自宅近くに持っている土地に手を入れてそこを移動店舗の拠点としたわけです。私が居心地が良いと思える空間は「晴れた天気の良い日に、木洩れ陽の差すベンチで本を読んだりメモを書いたり、一緒にいたい人とのんびりしたり」できる空間です。そんな、キッチンカー の拠点を目指しています。駐車スペースを入れて約50坪のガーデン・カフェです。ただし、保健所的には客席とするとお客様用のトイレを設置しなくてはならないので、あくまでテイクアウト用の待合場所です。住宅街でご近所に騒音の迷惑をかけることはできないので、あくまでも「テイクアウトで静かに休憩してもらえる場所」です。

ガーデンは更地でゴロ(以前の住宅を取り壊した際の基礎石など)がゴロゴロ埋まっていたのを見つけては掘り起こして取り除く作業から始めました。今年の5月下旬の話です。その後、大量に土を買って土壌改良をしながら西洋芝を撒いています。一般的な高麗芝はロール状の芝生を貼っていきますが、西洋芝は種を撒きます。大体2週間で生えてきます。その間に、低木や宿根草を植え、ベンチなどを購入しました。角にある木製ベンチは船のデッキにも使われるチーク材なので値段は少々張りますが長持ちし、年数が経つとグレーになって公園ベンチのようになります。7月はずっと雨、8月は猛暑でガーデン作業はお休みでした。西洋芝は冬でも青々と緑が濃い品種です。もともと緯度の高い欧米品種なので、日本の真夏には全滅するのではヒヤヒヤしましたが、温度が下がってきた9月以降は復活しています。2年目以降は定着して夏でも乗り切ると思います。自宅の小さい庭でもそうでしたから。

植えて数ヶ月では、コニファー、シマトネリコやオリーブ、プリペット、紅葉などの木もまだ貧相です。来年にはこれらの樹木が少し成長して大きくなってくれることを期待しています。早くお客さんに木洩れ陽を届けたい、また自分でも楽しみたいと思っています。(続く)



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