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三種の神器+三大神勅呼の話

6188文字
質問を受けて三種の神器のnoteを書くことになった。とはいえ全部分かっている訳ではなく、分かっている話もいつまで立っても出せないので、今、思う考察を書いていく。
今回は、壇ノ浦の戦いで紛失したとか、形代(模造品だけど本物という)話は置いといて話す。検索したら世間では喧々諤々だ。

三種の神器

皇位の象徴とされる八咫鏡、草薙剣、八尺瓊勾玉の総称。弥生時代から鏡・剣・玉を権威の象徴とする風習が一般にあったが、大和朝廷では鏡と剣を天皇の身辺に置いて護身の”呪物”とし、皇位継承の際には伝世の鏡と剣を新天皇にささげる儀式が成立した。

平安初期まで神器はこの2つであったとする説があるが、記紀神話では玉を加えて「三種の神宝」と書いてあったため、9世紀ごろに「三種の神器」説が定着したと考えられる。明治以来の国定教科書ではこれが”潤色”されて、「三種の神器」の物語が普及した。

【まとめ】

◉平安初期まで神器は八咫鏡・草薙剣の2つであった。
◉八尺瓊勾玉は後付臭い。(立場が軽いんだよね・・・
護身の呪物である。
◉記紀神話では玉を加えて「三種の神宝」と書いてあった。ので、
9世紀ごろに「三種の神器」説が定着した。
◉明治から学校の教科書で「三種の神器」物語を広め普及させた。

呪物(じゅぶつ)とは?

特別な霊力が宿ると信じられている物。それをもっていると災厄が近づかず、幸運がもたらされると信じられている。

呪とは?

のろう。のろい。憎んでいる人に災いが起こるように祈る。また、その言葉。 まじない。まじなう。(悪党が)病気や邪気を払うために祈る。また、その言葉。 いのる。神仏に祈る。


潤色(じゅんしょく)とは?

◉話をそのままでなく、事実を誇張したりある意図に従って作り変えたりすること。潤飾。
◉色をつけ光沢を加えること。
◉表面をつくろい飾ったり事実を誇張したりして面白くすること。「潤色を加える」「事件を潤色して伝える」→それに民は騙され・・
(天皇・皇室にとって)天の恵み。また、幸運。
◉「あはれ―やと、悦び勇まぬ者はなし」〈太平記・一〇〉
翻訳「哀れ潤色に(騙され)て、悦び勇まぬ者はなし」〈太平記・一〇〉

三種の神器の「草薙剣」は「天叢雲剣」とも言い、2つ名前がある。どっちなんだよ?コトバンクでは草薙剣、wikiでは天叢雲剣押し。

コトバンクの中の人、なんか知ってんじゃないかって・・・(^_^;)


曲玉(勾玉)は三種の神器の中で軽すぎる謎・・・

  • 鏡剣と玉との間に落差や経緯の違いを想定する諸説

    • 玉は神器としての重要性が劣り、宝としては鏡剣より軽いと考えられていた

    • 本来もともと3種であり天智朝に定められた即位儀礼までは3種であったがなぜか『飛鳥浄御原令』で鏡剣の2種に改められその後またすぐ3種に戻った

  • 三種の神器と称するのは後世の創作された物語の上でのことにすぎず、神器の真実は鏡剣の「二種の神器」だったとする説

一番判らないのは勾玉なのだ。情報が無いなぁと思ってたら、世間も胡散臭そうに見ているようだ。

今回の情報の自信としては、草薙剣70%、八咫鏡100%、曲玉(勾玉)は0%・・・・。

ーーー本題ーーー


1.天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)

天は判るとして、

叢=[音]ソウ[訓]くさむら むら むらがる
叢、一文字で草むらを表す言葉だ。
草が群がり生える。くさむら。
群がり集まる。多くの者の集まり。=民

民草(たみくさ)
人民を草にたとえて言った語。あおひとぐさ。民の草葉

「無智盲昧の民草の疑い怪しむ」現代に翻訳すれば、
「無智盲昧の国民の疑いを怪しむ」

これはアメリカの言葉だと思うけど、日本でも同じだよな、
草の根民衆、ひとりひとり。一般大衆。「草の根運動」→草の根民主主義

【まとめる】
=「群がり集まる多くの者の集まり、下々の民」のこと。

雲はなんだろ?

雲と言えば大祓詞の、
天の磐座を放ち、天の幾重にも重なる雲を、ご威光で千切って千切って、神の降臨への依存を信奉させ〜〜」

天の群がる民、雲のように千切る剣・・・やや苦しい。

叢雲「むらくも」という言葉がある。

叢雲(むらくも)

叢雲とは、群がって動く雲のこと。空を幾重にも群がって悠々と動いている雲の様子のこと。

いよいよ苦しいんだけど、天叢雲剣は草薙剣とも言われる、
コチラの名から考えると楽なのだけど・・・・。

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