見出し画像

マントラのラストに付く事が多いスヴァーハー(薩婆訶)の謎

6867文字

思うところがあり、「大祓詞」と「般若心経」の完全現代語訳を作ろうと思っている。今までの「大祓詞」と「般若心経」のnoteは、漢文をちゃんと翻訳していますよと、証明するために、漢文の列び、言葉を残しているので意味は分かるが、まだ読みづらい。

般若心経のラストの意味不明の部分。
「羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶」

空海が、ここさえ唱えれば良いと言ったのを何処かで読んだのだが、翻訳してみたら確かにそうなんだ。以下は、その呪いですと述べてから呪文、マントラが始まるわけなので、なるほどと思った・・・・( ̄▽ ̄;)

その呪いを日本の坊主はこう発音する。
「ぎゃていぎゃてい、はらぎゃてい、はらそうぎゃてい、ぼじそわか」

元のサンスクリット語の発音は、
「ガテー ガテー パーラガテー パーラサンガテー ボーディ スヴァーハー」

般若心経の内容は大体わかったが、このスヴァーハー/薩婆訶/ぼじそわか/
も世間の解説が誤魔化している気がして、調べたのだ。

「幸いあれ」「成就あれ」などと訳される・・などとwikiにあったが、

供物に、神道の写真が出てギクリとした!( ̄▽ ̄;)
(たまたま選んだだけだろうが)

ヒンドゥー教の儀式の際、供物を祭火に投じる時の掛け声としてこの言葉が唱えられる。「スヴァーハー」は、願いが神々に届くことを祈る聖句とされる。邪悪な密教では真言(マントラ)の末尾に多く使われる言葉。一般には漢訳の薩婆訶(ソワカ)として知られる。願望の成就を祈る聖句です。

日本のwikiは世界で最も情報が薄く最も嘘が書かれているので、英語のwikiを見た。(;´Д`)

スヴァーハーとは女神の名前なのだ。


ズヴァーハー

スヴァーハ(サンスクリット語: स्वाहा, IAST: Svāhā)は、マニヤンティとも呼ばれ、ヴェーダに登場するヒンドゥー教の生贄(sacrifices)の女神である。 アグニの妃であり、ダクシャまたはブリハスパティの娘である。ブラフマヴァイヴァルタ・プラーナによれば、彼女はプラクリティ(自然)の一側面であり、アグニが維持することができない要素である。

sacrifice=生贄・犠牲・人身御供・殺処分(色々あるけど)奉納でも良いかも。

Yajnaヤジュニャ)動物ではないけどね。

ヒンドゥー教でのズヴァーハーはマントラの最後に使われる結末の大団円で、ヤジュニャの火の犠牲や礼拝の際に唱えられます。スヴァーハーは神々に捧げるために唱えられます。 女性名詞として、リグヴェーダのスヴァーハーは奉納(アグニまたはインドラに)を意味することもあります。 スヴァハーは縁起の良い終わりを意味すると考えられている。

生贄の女神
アグニとスヴァハー

アグニインドラも調べたいのだが・・・一度には無理。

語源

語源的には、サンスクリット語のसू sū-「良い」とआहा -āhā「呼ぶ」の語源に由来する。

伝説

スヴァハーは女神として、またアグニの妃として擬人化されている。ブラフマヴィディヤ・ウパニシャッドによれば、スヴァハーはアグニによって燃やされることのないシャクティや力を表している。

ウパニシャッドでは、スヴァハーはアグニに魅了されていると告白し、彼と一緒に住むことを望んでいる。それゆえ、神々は、賛美歌の間に彼女の名前を呼び出すときにアグニに供物を捧げ、スヴァハーがアグニと永遠に一緒に住むことが出来るようにすると述べている。

あるバージョンでは、彼女はカルティケーヤ(スカンダ)の多くの神の母の一人である。また、アグニの娘アグネーヤの母でもある。ダクシャとその妃プラスティの娘と考えられている。彼女は燔祭(burnt offering)を司ると考えられている。彼女の体は4つのヴェーダで構成されていると言われ、彼女の6つの手足はヴェーダの6つのアンガ(Angas)であると考えられている。


⭕️注:burnt offering=燔祭/ホロコースト/全焼の生贄。(^_^;)

燔祭(はんさい、英語: Holocaust、ヘブライ語: קורבן עולה‎)とは、ユダヤ教とキリスト教において生贄の動物を祭壇で焼いて神に捧げる儀式のことである。ヘブライ語では「オラー」と呼ばれる。『レビ記』においてモーセが定めたこの供犠は、後にヨーロッパに輸入され、ギリシャ語経由でホロコーストと訳されることとなった。

burnt offering=燔祭/ホロコースト/全焼のいけにえ

物語

マハーバーラタ』ヴァナ・パルヴァでは、マルカンデーヤがパンダヴァ家に彼女の物語を語っている。ズヴァーハーはダクシャの娘だった。彼女は火の神アグニと恋に落ち、彼を追いかけていた。アグニは彼女に気づかなかった。彼はサプタリシ族の生贄儀式を司っていた。アグニは、サプタリシたちの妻たちのあまりの美しさに心を奪われ、彼女たちを見つめ続けた。

ついにアグニは、他人の妻を慕う罪悪感に耐えられず、そして懺悔のために森に向かった。 スヴァーハーは彼の後を追い、彼の望みを理解した。彼女はサプタリシたちの妻の姿をとり(ただし、ヴァシシュタの妻アルンダティの姿にはなれなかった)、アグニに6回近づき、彼を誘惑し、それぞれの結びつきの種を黄金の壺に投げ入れ、そこからスカンダが生まれた。

文学

ブラーマンダ・プラーナ
ブラーマンダ・プラーナは、スヴァーハーの子供たちの名前を挙げている。パヴァマーナ、パーヴァカ、シュチである。

デヴィ・バガヴァタ・プラーナ

Devi Bhagavata Purana(デヴィ バーガヴァタ プラーナ)』では、ナーラーヤナがナーラーダにスヴァハを瞑想するための手順を提示しています[14]。⬇️(詳しい)

資料として翻訳したが、ラストの【まとめ】だけでも読めば判るよ。


[14]「スヴァーハーの歴史について (第 43 章)」

ここから先は

4,477字 / 4画像

¥ 350

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?