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《商君书》01章 更法

2543文字
商君書を全部読みたいが、そんなことが出来るわけないので、少しずつ翻訳。とは言っても、これは原文からの解読文だ。古代の漢文は中国人もスラスラ意味が分かるわけではないようだ。ワシも解説文で、原文の意味が分かり翻訳できたところもあるんだ。

原文から翻訳だと、聖徳太子や勅語の翻訳クラスの苦労になるの。現代語の中国語だと英文の2倍位の手間で済む。意味が変わってたら原文も翻訳するが、内容から大丈夫そうだ、内容は深い。

【解読】

秦の孝公とその大臣たちは、国を強くするための大計を話し合っていた。公孙鞅 、甘露、杜子という三人の大官は、公の前で、社会情勢の変化を分析し、法制度を正す根本原則を議論し、民を統治する道を模索していた。

秦の孝公は、「先代から引き継いだ後、を忘れてはいけないというのが王の原則です。法改正を実施することは必ず国君の権威を示すことであり、これは臣下としての行動原則である。今、我は法律を変え、礼制(礼儀)を変えて庶民を教化しようと思っているが、天下の人が私を非難するのを恐れている。」

「社稷」の翻訳は「国」となるのだが。社稷は後々最重要だと思うので短く解説。①原版:君曰:“代立不忘社稷,君之道也;
原版の翻訳:君の曰わく:「代わり立ちしても社稷を忘れず、これ君の道なり。
社稷古代の天子・諸侯が土地の神である「社」や五穀の神である「稷」を祭ったことから、後には「社稷」が「国家」を表わすようになった。

礼制=礼儀だ。礼儀の制度。
礼儀、道徳とは大衆と家来の統治の為にあるんだ。これが陰謀中の陰謀。
詳しくは仏教を広めたとされる邪悪王、
アショーカ王へ。

公孙鞅(商鞅)は「我はこんな言葉を聞いたことがあります。行動が遅ければ必ず何も達成できず、物事を躊躇すれば効果がない。国君は天下の人たちがあなたをどのように論じるかに関係なく、一日も早く法改正の決心をしなければならない。ましてや、普通の人より優れた人は、世俗社会から非難を浴びて、唯一無二の見識を持って考える人も、普通の人から嘲笑を受けるしかない。

諺にもある「愚かな者は、物事が行われた後も理解できないが、賢い者は、まだ芽を出していない物事を予測できる。庶民、彼らと議論して革新を始めてはいけないが、彼らと一緒に事業の成功を祝うことができる。

郭偃の法書には「崇高な道徳を重んじる人は、世俗的な偏見に同調しない。大事業を成し遂げた人は民衆と相談しない。法律は民を愛護するためのものだ。礼制は仕事を処理しやすいようにするための方便だ。したがって、聡明な人が国を治め、その国を富み、強くすることができれば、古い法律に従う必要はない。庶民が利益を得ることができれば、それに従う必要はありません。

孝公は「よし!」

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