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30-31、きふフェス! お金の授業

人のためにお金を使いたい
⇒ふるさと納税に寄付したい
⇒寄付するお金がない
⇒ぞうきんを売って(ダンスパフォーマンスをして)お金を集めよう
⇒そのイベントの名前は「きふフェス」だ!

となった子どもたち。

ついについに9月21日が「きふフェス」当日でした。


※27~29時間目の授業は、ぞうきんづくり・ダンス練習・当日の役割分担・掃除などでしたので割愛させていただきます。


「きふフェス」当日の様子

校内の先生方には門の近くに車を停めないようにお願いし、門の近くに椅子を用意したりコーンを用意し車が入れないようにしたりして、1時間目に準備を済ませていざ本番。たまたま通りがかった方にも購入していただけたらと門の近くでイベントを開催することにしました。数日前から門に貼っていたポスターの効果はどうなのか・・・?

今日の目標金額は2000円!

開門の10:45の前にちらほらとお客さんの姿が。

10:35 最終確認をして円陣。

「絶対成功させるぞー!」と男の子が言うと元気に「おー!」と返すみんな。

たかてぃー的にもかなり前から温めてきた企画であり、小学生が労働をしてその対価としてお金をもらうという活動に、金額という数字が出ることに対するワクワクが止まりません。

45分で用意していた約80枚のぞうきんは完売し、2回公演のダンスもたくさんの方に来ていただき70人の来場者を数えていました。おつりはいいよと言っていただいたきながら1000円くださる方も。

「ぞうきん販売のリーダーの人いる?残りのぞうきん全部買いたいけどいい?」と聞かれて子どもたちが困惑するシーンも^^


そして最終的な売り上げは・・・






8472円! ドンッ!!!


目標を大幅に上回る結果となりました。

なぜ2円?って支援級のおもしろ先生がいれてくれたそう^^

朝の準備ではイスを運んだり、コーンを運んだり、音楽やアンケートの準備をしたりと様々な場面で子どもたちが積極的に自分にできることを考えて行動している姿がありました。

とっても素敵な姿だなと感心しました。中でも、銀杏の掃き掃除をしている子は休み時間もずっと掃いていて素晴らしかったです。


「きふフェス」をふりかえって


そんな活動を終えた子どもたちは大満足の様子。
子どもたちはいつになくどんどん筆を走らせながらふりかえりを書いていました。

「声を出せていたのがよかった!」

「ぞうきんが完売してしまい、ほしい人に売ることができなかったのでもっと作ればよかった」

「ぞうきんもダンスもさらに質を上げてもう一回やりたい!」

「次は駅に行けばもっとお金が集まるはずだ!」

など様々なことが書かれていました。


お金がたくさん集まったことだけに目がいきがちだったので、だいたいの子が書き終わったかなという頃に

「みんなは約30人で45分働きました。そして、8500円くらいもらいました。とてもすごいなと思います。でもアルバイトしている人は1時間でいくらもらえるか知っている?」


「1000円くらいでしょ?ってことは、おれらは1時間で一人200円ちょっと集めたってことか。」

「いや、でもさダンスもいっぱい練習したし、ぞうきんも相当時間かけて作ったよね。」

「たしかに。ってことはアルバイトってすごいね。」

なんて言葉が聞こえてきました。

そして、書いたふりかえりから次の授業を考えていきたいと思いますが、

ここではお客さんのアンケートを。

お客さんは約70人ほど来てくださいました。

うち15人がクラスの保護者
50人ほどがクラス以外の保護者
数名が保護者ではない方。

といった内訳でした。その中で11人ほどにアンケートにご協力いただきました。

子どもたちともこのデータを共有してどんなことが書いてあったのかを見ていきました。

ほとんど肯定的な意見でありがたい限りです。

特に子どもたちに注目してほしかったのが、ぞうきんやダンスにお金を出してくれた人の意見。

・みんなが一生懸命にぬったぞうきんを購入したかったので
・少しでも寄付できたらと思いました。
・手作り感がよかった
・イベントのコンセプトに賛同するので
・寄付になるというのがいいと思ったから
・みんなが元気よく販売していて好感がもてたから。

などの意見がありました。

「みんなこの意見を見てどう思う?近くの人と話してごらん。」

というと勢いよく話し始めます。

その中で一人の男の子が言いました。

頑張っていることを認めてもらったり、元気に売っている姿を見て買ってくれたりしている。ぞうきんを買ってくれたというより僕たちとのつながりでお金を出してもらった感じがする。」

この発言はお金の価値をモノの対価だけでとらえていない考えだなと思いました。

スーパーで買う方が安いし、品質が良いものが手に入ります。でも、そこにはない価値を生み出すことができたのかなと思います。

ただ、少なからず課題が出ました。

今後の課題

校長先生からはお褒めの言葉をたくさんいただきましたが
「ふるさと納税ってどこに寄付するの?」と聞かれてはっきりと答えられないところがありました。

また、質を高めた方がよいという意見もいただいたので、クラスでどのような方向に進んでいくのか考えていきます。

ということで、次回以降考えていった方がよい課題として今日挙がったのが

・ふるさと納税といってもどこに寄付をするのか

・当日の細かい反省点の整理
 (役割分担は適切だったか、売り切れした時の対応、アンケートに協力してもらうには,、どうしてぞうきんを買ってくれたのか理由の整理…等)

・品質を上げるためにどのようなことに取り組むのか(専門家に話を聞くなど)

・第2回きふフェスはいつどこで行うのか

・お金を集めるための活動としてぞうきんとダンスでよいのか

・今回は保護者を中心にターゲットとしたが、次回はだれをターゲットにするのか、どのようによびかけるのか

・お知らせの時期、広告の方法

でした。

新たな課題が見つかるのは、探究的な学びにしていくうえでいいことだなと感じています。このような点をどのような順番で話し合うのか決めて次回以降活動していくことにします。


お金を学校で扱うことに反対の声も少なからず聞こえてきますが、今回多くの方に賛同していただいて、この授業にきっと価値があると自信をもつことができました。もう少し規模を大きくしていくことができそうだななど考えながら、さらにおもしろい活動にしていきますので、ぜひ応援してください。そして、よければ後期からでもお金の授業やりましょう(^^)/

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