38-40 どこに寄付する? お金の授業
人のためにお金を使いたい
⇒ふるさと納税に寄付したい
⇒寄付するお金がない
⇒ぞうきんを売って(ダンスパフォーマンスをして)お金を集めよう
⇒そのイベントの名前は「きふフェス」だ!
となり、約8500円を売り上げた子どもたち。
第2回に向けて話し合いを進めています。
38時間目 「裁縫では何を作るか」
以前の話し合いでぞうきんだけでなく、他のものも作って売ろうとなりました。この日は何を作るのか話し合い。
前回は、お金がない中でお金をかけずにモノを売れないかと使い古したタオルをぞうきんにして販売しました。
今回は、売り上げた8500円を使って材料を購入してその分高く売れないかとの意見が出ました。
その意見に
「この8500円はふるさと納税に寄付すると約束してもらったお金だから勝手に使うのはちがうのではないかな」
との反対意見が。
しかし、それにも
「材料は100円均一などで購入すれば安く購入できるし、少し借りて後で返せばいいと思う。そしたらその金額は寄付できる。でも、しっかり返せるようにがんばらないといけないとも思う」
との意見が出て材料を購入することにしました。また次回の寄付活動の際には「かかった経費をのぞいて売り上げはすべてふるさと納税に寄付します。」とお知らせすることにしました。
そして何を作るのか話し合い。
賛成・反対意見を出しながらクラスでぞうきん以外にペンケースとティッシュケースを作るということで意見がまとまりました。
39時間目 「どこに寄付する?」
きふフェスの際、反省でもあがったどこに寄付するのか決まっていないという問題。
ここは教員目線で考えるとデリケートな問題。
例えば自分たちの知り合いがなにかの災難にあってしまったのでその支援をしたいという思いから募金活動が始まったとします。すると、困っている人を助けたいという思いが共有できていて、なぜ募金したいのか、どこに募金したいのかが明確になります。
しかし、今回は
お金の勉強をしたい⇒人のためにお金を使ってみたい⇒投資というものがある⇒ふるさと納税も投資
と学習を進めてきました。お金の勉強から始まった寄付活動であるがゆえに、どこに寄付するのかという目的意識をはっきりと共有することが難しいという課題があります。
この点に大人、特に教員は違和感を覚える人が少なくないでしょう。
しかし、今回は寄付活動が目的ではなく、お金の学習を通して人生をよりよくしていこうという目的で学習を進めています。
人のためにお金を集めて、人のためにお金を寄付して、その対価としていただける返礼品はけして悪いことをして手に入れるモノではありません。胸を張ってもらうことにします。
むしろ、子どもたちはその点純粋で
「返礼品はいらないから寄付するだけでもOKだよ。自分の町に寄付すると返礼品はもらえないけれどそれもありだよ。」
と言っても
「せっかくだから、もらいましょう。」
と純粋な目をして言います。むしろそれでいい。
ふるさと納税は自分の町に還元されにくいという課題がありますが、寄付する人からすると、返礼品を考えながら寄付する場所を決めることは楽しみの一つとなっています。
この楽しみを子どもたちが味わえるのは社会で起きていることを知るという点で良い活動であると考えます。
それぞれ、調べたことをムーブノートに写真を入れてほしいものを共有しました。
ムーブノートとは?って方はこちらを↓
何年生でも楽しい!Chromebook ② 初めての ~ムーブノート編~|たかてぃー|note
40時間目「どこに寄付する?②」
前回共有したものから何がほしいかピラミッドチャートで話し合い。
結局どれをもらってもうれしい人もいれば、うれしくない人もいる。
ということになり、最後は投票で青森県つがる市に寄付して缶のリンゴジュースをもらう。もし、お金が余れば熊本県和水町のさつまいもをもらうということで決まりました。細かく残ったお金については地元に寄付することになりました。
最後には、焼き芋パーティーをしてリンゴジュースで乾杯となれば、楽しい思い出になるのかなと思います。そんな未来を想像して、それぞれがさらにやる気を高めてよりよい活動にしていってほしいです。
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