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金熊賞全部みる

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ベルリン国際映画祭の最高賞・金熊賞の論評です。
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アディナ・ピンティリエ監督『タッチ・ミー・ノット ローラと秘密のカウンセリング』…

<作品情報> <作品評価> 45点(100点満点) オススメ度 ★☆☆☆☆ <短評> おいしい水 こ…

ファティ・アキン監督『愛より強く』激しい愛をめぐるラブストーリー

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> おいしい水 ド…

ディアオ・イーナン監督『薄氷の殺人』ビビッドな中国ノワール

<作品情報> <作品評価> 85点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 好…

カリン・ペーター・ネッツアー監督『私の、息子』風変わりなルーマニア映画

<作品情報> <作品評価> 85点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 原…

ヤスミラ・ジュバニッチ監督『サラエボの花』ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が残した傷…

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 大…

ピエル・パオロ・パゾリーニ監督『カンタベリー物語』ブラックユーモア満載の奇想天外…

<作品情報> <作品評価> 60点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> おいしい水 『…

ナダヴ・ラピド監督『シノニムズ』彷徨う移民男性

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 吉原 隣の芝は青く見えるとはよく言ったもので、フレンチドリームを夢見てフランスにやってきたが、そこで目にするもの全てが彼の望み通りの姿のわけもなく、当然失望するものも多い。それでも彼はフランス人になろうと奮闘する。 元のアイデンティティを捨てるために、家族とも縁を切ろうとしたり、頑なにヘブライ語を用いずにフランス語を使ったりと(英語を話しているところもあった)、彼の努力と気合はかな

アルネ・マットソン監督『春の悶え』スウェーデンの隠れた名作

<作品情報> <作品評価> 60点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 北林 都会っ子…

チャン・イーモウ監督『紅いコーリャン』情熱的な紅が印象的な中国映画

<作品情報> <作品評価> 65点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 とにかく…

アン・リー監督『ウェデング・バンケット』ゲイとしての生き方、そして父親

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 ゲイカッ…

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督『ベロニカ・フォスのあこがれ』忘れ去られ…

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> 上村 ファスビ…

ポール・グリーングラス監督『ブラディ・サンデー』実際の事件をドキュメンタリックに…

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 素晴らし…

ミロス・フォアマン監督『ラリー・フリント』ポルノ業界の王者を描いた実録ドラマ

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> 上村 生涯ベス…

ジョゼ・パジーリャ監督『エリート・スクワッド』ブラジルの社会派アクション

<作品情報> <作品評価> 50点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 「これが金熊賞?」という鑑賞前の違和感が全く解消されませんが、悪い映画だったからではありません。ベルリン映画祭は社会性のある、または実験的な映画を最高賞にするイメージだったので、本作のド直球なエンタメ映画を選ぶというのが意外だったからです。 普通に面白い。警察のエリート部隊BOPEの司令官を語り手とし、白人で体力のあるネト、アフリカ系で賢いマチアスを描いていきます。 時系列操