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金獅子賞全部みる

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ヴェネツィア国際映画祭の最高賞・金獅子賞の論評です。
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#ヴェネツィア国際映画祭

トム・ストッパード監督『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』ハムレットの…

<作品情報> <作品評価> 65点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> おいしい水 『…

サミュエル・マオス監督『レバノン』イスラエルの戦争ドラマ

<作品情報> <作品評価> 70点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 イ…

マイク・リー監督『ヴェラ・ドレイク』ある主婦の秘密と嘘

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★★★☆ <短評> おいしい水 マ…

ミーラー・ナーイル監督『モンスーン・ウェディング』インド発!ウェディングストーリ…

<作品情報> <作品評価> 65点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> おいしい水 『…

ジッロ・ポンテコルボ監督『アルジェの戦い』リアリティあふれる闘争物語

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 ア…

ロバート・アルトマン監督『ショート・カッツ』全てが繋がっていく群像劇

<作品情報> <作品評価> 65点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> おいしい水 長…

ラヴ・ディアス監督『立ち去った女』4時間弱の復讐劇

<作品情報> <作品評価> 90点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 あっという間の四時間でした。苦しみも優しさも全て含めて人生であり、安定を求めるほどに崩れ、死にたいと思うときほど生きる理由が見つかってしまうのです。 ほとんど固定カメラの長回しからなり、効果音もありません。白黒で刑務所や貧困層の風景を写しているのになんでしょうか、この美しさは。そして画面から滲み出してくるこの哀しさはなんでしょう。 画面に映る全ての人やものは美しく、哀し

オードレイ・ディヴァン監督『あのこと』臨まぬ妊娠をした学生の12週間

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 徹…

ローラ・ポイトラス監督『美と殺戮のすべて』闘い続ける写真家

<作品情報> <作品評価> 75点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 非…

ニール・ジョーダン監督『マイケル・コリンズ』アイルランドの英雄

<作品情報> <作品評価> 65点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> おいしい水 よ…

アン・リー監督『ラスト、コーション』上海を舞台としたラブサスペンス

<作品情報> <作品評価> 60点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> 上村 アン・リ…

アレクサンドル・ソクーロフ監督『ファウスト』ゲーテの古典を映像化

<作品情報> <作品評価> 65点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> 上村 うーん、…

ジャ・ジャンクー監督『長江哀歌』圧倒的な映像美で紡がれる叙事詩

<作品情報> <作品評価> 55点(100点満点) オススメ度 ★★☆☆☆ <短評> 上村 少し退屈…

クロエ・ジャオ監督『ノマドランド』広大なサウスダコタとノマドたち

<作品情報> <作品評価> 80点(100点満点) オススメ度 ★★★☆☆ <短評> 上村 フランシス・マクドーマンドを惜しみなく活かした作品で、しみじみと心に染み入ります。ロケーションの選び方、風景や人物の映し方が完璧で、この上なく叙情的で美しいのです。特に素晴らしいと思ったのは、普通のセリフで進めるドラマ部分と音楽と映像を駆使した詩的な部分の切り替えとテンポでした。皆哀しみを抱えたノマドの人々とフランシス・マクドーマンドの何か屹立しているような、でもどこかに亡き