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トレカ御三家以外を振り返る
さて、最初のトレカに関するエッセイがnoteで好評をいただいてしばらくカードゲーム親父になっていたが、マジック・ザ・ギャザリング(以下、MTG)、遊戯王OCG(以下、YCG)、ポケモンカード(以下、ポケカ)ときて、さすがにもうネタが無い。そして仕事が忙しくて書く時間も無くなってきた。
私のトレカ沼時代の90パーセンがMTGであり、その他のトレカはMTGの休憩だった。しかしその他のトレカの面白味、個性はどれも魅力的で、YCG、ポケカ以外にも面白いと思ったトレカはいくつかあった。
かなり浅い記憶になるが、本シリーズの最後として、当記事ではトレカ御三家(MTG、YCG、ポケカ)以外にも個人的に面白いと感じたトレカを振り返る。おそらくこれが私にとって最後のトレカ記事になるだろう。また文句ばっかり言ってる親父に戻ろうと思う。
MOSTER COLLECTION(モンコレ)
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トレカ御三家以外で最も多く触れ、人口が多かったのがモンスター・コレクション(以下、モンコレ)だと思われる。
個人的にもとても面白かった印象があり、一時のハマリ度は「MTGの休憩」という枠を飛び出していたと思う。
何度もこのシリーズで書いてあるが、私はMTGの古文書の様な旧デザインが大好きだった。おそらくこのモンコレも来国したMTGを模倣として作られたと思うが、その模倣が実に上品だった。
多くのTCGがMTGの持つ良い意味での「禍々しさ」を真似をしたと思うが、モンコレのデザインはその中でも一級のクオリティで、ブースターやスターターの外装、カード裏面のデザイン、イラスト、テキストのフォントなど、個人的にはめちゃくちゃ好みだった。
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サイコロの使用、領土を獲るといった対戦ルールもとても個性的で、国産のカードゲームとして世界に誇れるレベルだと個人的には思った。
とても面白くデザインも魅力的なのにイマイチ流行りきれなかった理由の一つとして、プロモーションが下手だったというのがあると思う。
モンコレが発売された後、モンコレの正解を舞台としたテレビアニメ『六門天外モンコレナイト』が放映されたが、大きくコメディに偏った内容で、プレイヤー候補となる対象に上手にリーチされなかったのだと思う。
角川の『モンコレ・キッズ』をアニメ化して放送すれば良かったのにと思ってならない。
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ゾイドバトルカードゲーム
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私個人的に、トレカ御三家以外で最も魅力を感じ、復活すら願うのがこのゾイドバトルカードゲーム(以下、ZBCG)だ。
ちなみに私個人はゾイドで全然遊んだことが無い。弟が購入してもらった玩具にカードが付いてきたかなんかでカードゲーム化されていることを知った。
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TCG仲間であった友人とその一枚を分析し、どうやらまともに戦えるルールが存在していることを確認。調べてみるとスターターが発売されていたのでその友人とイオンモールまで走りそれぞれ1セットずつ購入した。
そしてルールを解析しながらプレイしてみたが、それが実に面白い!
もううろ覚えだが、領土が書かれたマップ上でミニゾイド(フィギア)を動かして対戦し、対戦相手のゾイドを全機破壊するか、敵陣の基地を破壊するかで勝敗を決めるゲームだったと思う。
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ゾイドにはS機、M機、L機とランク付けがあり、互いにそれぞれ1機ずつを用意して戦略を組む。
機体によって移動力や防御力、攻撃力があり、進行する地形によって得意・不得意があり、それを補う為にゾイドをサポートするイベントカードでデッキを組む。そのゲームシステムが実に斬新だった。
斬新で複雑だった故に、色々なバランスやルールがかなり曖昧だった印象はあったが、息抜きとしては最高に白熱し楽しかった記憶がある。
ゾイド自体は昔も今もずっとファンがいるので、何処かでしっかり復活すればいいのに。
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デュエルマスターズ
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今では「デュエマ」で多くのプレイヤーを要するデュエルマスターズ(以下、DM)だが、ローンチされた当時、「MTGの正統後継TCG」として話題になり初弾の予約をした。
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私は沢山のTCGに触れそれぞれの個性に魅力を感じたが、「ルール」という点においてDMは見事だと感じたし、今も思っている。
MTGの開発元であるウィザーズ・オブ・ザ・コースト社がMTGを簡略させた公式の派生商品として開発したDMだが、「簡略」「派生」というより「進化」というワードすら浮かんだくらいだ。
早いゲーム展開と子供を引き付けるデザイン、そして何よりシンプルなゲームシステムながらに長年プレイヤーを白熱させるのが「シールド」だろう。私はこの「シールド」というシステムを本当に画期的なアイディアだと思う。
例えばポケカではポケモンを倒したプレイヤー側がサイドカードから手札を補充できるが、「リード側が手札を補充する」というケースは珍しくない。それが故「事故って圧倒的に負ける」という残念な展開も多い気がする。
しかしDMではそのシールド5枚に逆転の可能性がある。その上「S・トリガー」が起動すればその即効性に例え劣勢であっても希望を見いだせる。このポジティブ性がDMの最大の魅力であると私は思う。
販売・展開初期の頃はMTGのプレイヤーとして最も忙しい時期だったので、本当に初弾に軽く触れたくらいしかプレイ出来なかったが、沼落ちする可能性は十分にあったゲームだと思う。
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あれから20年以上経つというのに、子供達が愛読するコロコロコミックでシリーズが連載されていることも感慨深い。それに伴い、なんとか買わないように意識している。ポケカの様に家族ごと沼落ちしない為のリスク回避だ。
その他のトレカ
トレカ御三家、モンコレ、ZBCG、DMの他にも当時は色んなTCGがあった。
今も色んなアニメやなんやらがTCG化しているが、その流れは20年以上前からずっとあったのだ。
ということで頑張って思い出せるだけでも書いてみたいと思う。
ヴァンガード
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子供達のコロコロコミックを読んでみると、関連の漫画が今また連載されていることに驚いた。購入まではいかなかったが友人から借りて対戦していた記憶がある。
チョコボ
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購入したことは無いが何故かデッキは持っていたし、結構対戦していた記憶もあるがルールをまったく覚えていない。チョコボが可愛くて癒された
バトルスピリッツ
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通っていたカードショップで知り合ったお兄さんに進められてプレイしたことがある。が、それ以外の記憶が何も無い。
アクエリアンエイジ
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忘れられない。
通っていたカードショップで、ある日突然MTGからアクエリアンエイジに覇権が移行した事件が起きた。
もちろんカードショップなので元々扱ってはいたが、MTGに比べると全然規模は小さく、店長も嗜んでるレベルだと思っていた。
しかしある日、店がアクエリアンエイジに染まっていた。デュエルスペースにもガラスケースにも萌え系の女の子しかいない。別の世界に来たかと思った。それ以降そのショップには行かなくなった。
余談だが、数年前に軽貨物ドライバーとして個人事業を経験した。2台指定の複数口(一つの案件に複数のドライバーを募集する発注)を請けた際に、もう一人のドライバーがそのショップの店長だった。
むちゃくちゃお世話になり、そのショップ開催の公式リーグでも成績を残していたにも関わらず私のことは全く覚えておらず、「いま、出前館がめっちゃ儲かりますよ!」と陽気に教えてくれた。おかげで私は伝説の出前館ブームに乗っかりむちゃくちゃ儲けた。あの時アクエリアンエイジに移行しなければ今ものんびり働いていられたのに。
最後に
本シリーズにおける初稿『カードゲームを振り返る』から本記事まで読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。
初稿を書いた時は「いきなり書くことがねぇ!」という調子でただの回想を行っただけだったのだが、思いもよらない評価をいただき、それからカードゲーム関連の記事を書くたび自己肯定に酔いしれることが出来た。
いざ書いてみるとその回想をトリガーに別の記憶まで蘇ってきて、軽い後退催眠を経験したようだった。なんだかただ好きなことだけやって歳をとった人生に納得が出来たような感覚で良い経験だった。
冒頭でも書いた通り、カードゲーム系の記事の発信はこれで最後だ。明日からまた悪口と文句ばっかり書いてゆこうと思う。
読んでくれた皆さま、本当にありがとう。さらば。
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