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『海潮音』 オフビートな映画ながら、素晴らしい余韻を残す秀作。

割引あり

評価 ☆☆



あらすじ
石川県にある日本海に面する小さな海辺の街。かつては栄えた漁港もすでに落日の兆しが強い。そんな中でもひときわ立派な屋敷があった。そこには街の有力者である宇島理一郎、思春期を迎えようとしている娘の伊代、彼女の祖母と3人で暮らしていた。





このところ、昔のことを良く思い出す。高校時代の頃、映画が好になった頃の記憶だ。17歳から18歳くらいに観た映画はその後の人生を大きく変えるのかもしれない。僕が観たのは、というよりも、当時の日本映画界で力を誇っていたために観させられたのは、ATG(アート・シアター・ギルド)映画群。映画監督たちの独特の表現と試みは素晴らしく、いまもその感覚が残っている。


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