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『L.A.コンフィデンシャル』 サイモン・ベイカーも出演していた。カーティス・ハンソン監督の代表作。

評価 ☆☆



あらすじ
1950年代、ロサンゼルスではマフィアのボスが逮捕されて権力抗争が激化していた。クリスマス・イブの夜、バドは酒屋で女優にそっくりなリンと鼻に絆創膏をした女性を見かけた。バドが署に戻ると警官襲撃事件の犯人達が連行されてきた。



カーティス・ハンソン監督の『ゆりかごを揺らす手』(1992年)というサスペンスが好きだった。才能ある監督だと思っていた。『L.A.コンフィデンシャル』は1997年の公開の作品。



1950年代に起こった「ナイトアウルの虐殺」という6人が殺された事件を、ロス市警が捜査していたが、捜査を進めるうちに警察腐敗へと向かっていく。原作はジェイムズ・エルロイ。彼の『L.A.四部作』の第3部を映画化したものだ。



『ゆりかごを揺らす手』ほどではないが、少しずつ真相が明らかになるくだりは唸ってしまうくらい素晴らしい。もうちょいインパクトが欲しいし、脚本に「うぁー!」という部分がないのが残念ではある。



ところで『L.A.コンフィデンシャル』の中に登場する売春婦組織「白ユリの館」が興味深かった。売春婦たちを有名女優に整形して客を集めちゃうというもの。実際になさそうでありそうな、いや、ありそうでなさそうな話。実際にあったら笑うだろうな。



そりゃ、マリリン・モンローとセックスしたいと思うかもしれないけれど、そっくりさんとセックスしても吹き出しちゃうだけのような気がする。顔だけそっくりで体が違うかもしれない。なんかアイコラ実写版って感じである。



登場している役者たちが面白い。ケビン・スペイシー、ラッセル・クロウ(僕はあんまり好きじゃない)、ガイ・ピアース、キム・ベイシンガーなど。こうやって並べただけでも凄いですね。適役だったのはデイヴィッド・ストラザーンの売春組織のボスだろう。神経質そうで狡猾な顔が良い。



それにしてもキム・ベイシンガーっていったい何歳なんだ? 『ナインハーフ』が1986年公開で、その時の彼女とほぼ10年後の1997年『L.A.コンフィデンシャル』でもほぼ変わらない美貌である。彼女はこの映画でアカデミー助演女優賞を受賞している。



この映画は比較的ストーリーが楽しめて、オチがしっかりできている。『ショーシャンクの空に』とか『ユージュアル・サスペクツ』が好きなひとは楽しめるのでは?



追記



今大人気のサイモン・ベイカーが出演していることでも知られるようになった。この映画が彼のアメリカ進出第一作目だという。



初出 「西参道シネマブログ」 2005-06-18



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