見出し画像

共通テスト英語対策(直前版)

お世話になります。ドリームラーナーズの石原です。鳥取県倉吉市で進路指導と学習法指導の塾を運営しています。学習指導は中学生・高校生・大人、英語の指導は小学生から対応しています。LINE,ZOOMなどを活用して、遠隔地でも進路指導・学習指導・添削指導に対応しています。

いや12月にこういう記事探すんじゃねえ

この記事を書いたのは12月です。私はドリームラーナーズのWEBサイトの方に、総花的な対策は載せています。

ではなぜわざわざ共通テスト対策と銘打って記事を出すのですか?というと…

目標点数に合わせて取り組む練習を変えろ

ということが言いたいからです。

特にその対策の仕方によって結果が顕著に違ってくるのが、リーディングの方です。何も考えずに前から解いていってるのではないですか? それは全部解いても間に合う者だけがやればいいのです。

6割取れれば御の字、という人と、満点近くとるのが当たり前、という人では取り組み方も必要な練習も違います。相談にくる内容を聞いているとこれを全く想定しないまま演習をしていて、必死になればなんとかなるという神頼みばかりで、特典の向上に真剣になれないんだなあと感心します。

本シリーズ(英語以外もやります)では主に6ー7割を目標としているが、勉強不足練習不足ゆえにそこまでまだ到達していない人に対する処方箋(比喩です)を書きます。私立大学の共通テスト利用ならともかく、国公立大学の大半であれば、他に点数を取れる科目があれば英語はこれぐらいで問題ないでしょう。

何、今4割だけど、英語で8割取らないとダメ? 12月にそれならば、過去の間抜けな自分を呪ってください。

さて、目標点別にお話をしていく前に、大事なこと。

大学によって配点が違う

共通テストの前のセンター試験では英語筆記200点/リスニング50点で計算することがほとんどでしたが、今年からリーディング100点/リスニング100点となり、大学によって配点/比率を変えています。

面倒なのが、実際の配点である100:100から比率を変えてあるのが一部なら良いのですが、それなりに多く、どの大学がどうなのかを傾向で覚えておくわけにもいきません。

例:同じ鳥取の国公立大学でも、鳥取大学は4:1、鳥取環境大学は1:1と同じ地域でもバラバラです。

大雑把に分けると、以下のパターンに分けられます。どのパターンなのかを、志望大学は全て把握しておいてください。

①R:L=1:1の大学
②R:L=4:1の大学
③それ以外の比率

私大の共通テスト利用は1:1がほとんどの印象です。

目標点別練習法:概要

共通テスト英語リスニングについては、解く時間のマネージメントは特に必要ありません。問題ごとに、どこに注意して聞き取るのかを練習していく必要があるでしょう。この時期からだと発音練習をして聞き取る音を増やすところから始めるのは大変なので、もし8割必要なのにその為体であれば、諦めるか他の科目で点数をとってください。

こちらでは、適当なリスニングの対策本を使って練習するのが最も適当でしょう。予想問題を30分かけてただ解いていくだけでは、苦手なタイプの問題が改善されませんので、必ず大問別に取り組んで、少しずつコツをつかんでください。満点狙いならともかく、合計で7割を目指すならリスニングでは7割を目指し、特に短く集中力の必要な前半・中盤を練習した方が良いでしょう。

おすすめの参考書はこれですが、時間がないならこちらがいいと思います。

共通テスト英語リーディングについては、目標点数が7割程度の場合、それぞれの得手不得手を踏まえて、解く手順の戦略を立てる必要があります。なぜなら、大問前半と後半では要求されている読み方が変わっているからです。前半はスキミング・スキャニングを多用する「情報取得」が中心ですが後半は学校で散々やってきたような内容の把握が必要になってきます。

レシピとかチラシとか、試験後まで内容を覚えていてもどうしようもないでしょう…

そのため本記事ではリーディングについて7割程度の得点率を目指した直前期の練習方をお伝えします。

目標点別練習法:7割以内

自分の今までの点数や、取り組み方次第で作戦を変えます。

①前半の「情報取得」問題を中心に練習、浮かせた時間でできる限り後半を解く(全部解けなくてもいい)
②中盤から後半の「文章内容把握」問題を中心に練習、前半の問題は時間が余れば解く

まず、大事なことは、前半と後半で推奨される取り組み方が全く異なる、ということです。前半と後半を同じように解いていては、前半で時間がかかりすぎたり、後半で全く内容を取れずに終わったりします。

具体的には、前半は「情報取得」中心で、問われている内容に応じた箇所だけを探して答えていく。スキャニング(必要な情報だけを探す)・スキミング(素早く読んで概要だけ把握)を実践することが要求されています。

一方で後半は「文章内容把握」中心で、問われている内容が「結局何についてどんな話をしているのか」を読み取れないと話にならないのです。精読がある程度できる人は、中盤から後半にかけた部分に時間をかけるようにしたほうがよいのが一般的傾向です。

この2つの傾向を踏まえた上で、自分がどちらを優先的に練習するほうがよいのか、判断して、残る時間なるべく多くの時間を該当の問題形式群で練習してください。もちろん時間を計ってください。

精読は必要

ところで、両方のタイプに共通して言えることがですね…精読のやり方を練習しておくことは必要です。12月になってこういう記事をみているようではもう遅いかもしれませんが、適当にやってできるものではないので忠告しておきます。

そもそも精読できない人が、スキャニングとかスキミングとか練習してもあまり役に立たないのですよね。もしこれまで、「英単語を適当に日本語に直して意味が通りそうな日本語を勝手に捏造する」ことしかやってないのであれば、相当真剣に英語に向き合わなくてはいけないです。こういうレベルなのであれば、他の科目で点数を取るのを狙ったほうがよいと思います。

結局、1科目ごとに勉強法を吟味すればなんとかなる話ではなく、残り時間が限られている中で、科目ごとの優先度を決めて、合計点数を高めていくしかありません。

質問があればこちらへどうぞ


サポートをいただいたら、大学受験用の参考書・問題集の購入に使います。解説してほしい問題などありましたらリクエストしてください。