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想像以上に悲劇的な運命だった...ゼルダの伝説時のオカリナの主人公リンクについての6つの悲劇の考察

(※まだ準備中のため、あとから記事を修正するつもりです)


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販売から20年以上経っても、
絶対的な人気を誇るゼルダの伝説時のオカリナですが

情景描写にはおどろおどろしいものも多く、
その世界感についての考察をしている方はたくさんいらっしゃいますが

それをすべてをつなげると
このシリーズの主人公のリンクは、とてつもなく悲劇的な運命をたどって生涯を終えるということに気が付きました。

その悲劇の多さに関して、
順を追って書き記していきたいと思います。


※なおネタバレを含むので
まだプレイをクリアされていない方は、この記事を見ないことをおすすめします。


1つめの悲劇: リンクに課された指令は余計なことだった。

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己が運命...ほんとうに理解しましたか?

選ばれし者が
トライフォースを手に入れるために必要なものは
知恵と勇気と力と、
3つの精霊石、
そして「時の勇者がマスターソードを引き抜くこと」のようでした。

しかし、そういうことであれば、大変な過ちを犯しました。

精霊石集めに関して言えば、
ガノンドロフは「余計な手間がはぶけた」と言っているので
リンクがもし集めたりしなかった時には
ガノンドロフはコキリの森とゴロンの住処とゾーラの里を滅ぼし、
最悪な形で強奪していった可能性が高いかもしれないし
なのでそれを未然に防げたと思えば悪い結果ではなかったかもしれませんが

時の勇者であるリンクさえマスターソードを引き抜かなければ、
ガノンドロフは、永遠にトライフォースの力を手に入れることがなかったということです。

しかしリンクがマスターソードを引き抜いた時、
力不足であった、という理由でしかも7年間封印されてしまいました。

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...なん...だと?


...力不足だっていうならそれまでの7年間、余計なことをせずに放っておけばよかっただけだったっていうこと?

しかし封印をされるという形になってしまったということは、
結果としてガノンドロフが好き放題にする7年間の謎の期間が作られただけということだ。
なんてこった。これは納得がいかない。



2つめの悲劇: 事がすべて終わった最後にリンクが子供時代に戻されると、コキリの森が滅びる

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先の述べたことに関して、
ゼルダ姫は、はっきりと「私の過ち」だったと語っていますが
この後にさらなる過ちをしでかします。

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リンクを元の時代に戻すというのです。
そうしたらその後は、もう未来にも過去にも戻れないと言います。

これはさらなる悲劇へと繋がっていきます。

エンディングで、ゼルダが最後に力を使って、リンクを元の時代に戻した場所は
『ゼルダとリンクが出会う直前』でした。
ということは、デクの樹様が死に、リンクがコキリの森を出発した後ということになります。

リンクとゼルダがもう一度であった時、一体リンクは何を告げたのか―
そこに関しては描かれていませんが、おそらくは、一通り未来で起きたことを告げて、
それを未然にするための未来が無事に待っていることでしょう。

しかしそこで問題なのは、そうして平和のまま時が過ぎ去り、賢者たちが目覚めなくなった未来では
サリアが森の賢者として目覚めていないため、森の力が供給されることはそのままなくなり
デクの樹様の子供も生まれないということになってしまいます。

森の守り神がなくなってしまったコキリの森は妖精が生まれなくなり、
やがて滅びゆく運命が待っているといえるということです。

ということは、7年の時を奪ってしまって申し訳ないと言い
7年前の世界にリンクを帰還させたゼルダですが
リンクが戻された世界は、コキリの森が、自分の故郷が滅びゆく未来にある子供時代です。

皮肉なことに、ガノンドロフが攻めてこないということは
ハイラルの城下町の人やカカリコ村の人たちはそのまま平穏無事の未来が待っていたとしても
本当の親もいないのに、リンクの自分の故郷だけが滅びる運命にある中に帰されたということです。

城下町の人たちにとっては平和が待っていても、
リンク自身にとってはつらい未来の待ち受けている世界線に戻されたということではないでしょうか。


その証拠というべくか、時のオカリナは3つの世界線に分岐が生まれると言われていますが
ガノンを倒した7年後の世界線の風のタクトではコキリ族が確認されていて、
7年前の世界線のムジュラの仮面、そしてトワイライトプリンセスに繋がっていく世界線ではコキリ族がいないと言います。

※参考動画:https://youtu.be/A4RtaabZcso

そして続編である風のタクトでは、ゼルダ姫がリンクを7年前に戻し、勇者がいなくなってしまったせいで、世界が大変なことになる、というストーリーで始まっています。これはゼルダ姫のさらなる過ちへの始まりでした。



3つめの悲劇:ナビィの死亡説


2つめに続いての補足的なものですが

最後、エンディングの時に元の時代に戻ってきた時、
ナビィはどこかへと旅立ってしまいます。

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※参考動画:https://youtu.be/A4RtaabZcso

未来には戻れず、
時を旅したこと、自分の生きた唯一の証人になるはずである存在のはずの
まさかのナビィまでいなくなってしまうわけです。

ナビィはどこにいってしまったのか?
そこからナビィを探しに行くことが
続編のムジュラの仮面へと続いていくということですが

時のオカリナのエンディングの時、
コキリの森からでてきたコキリ族たちをよく見ていると
なんと、そこにはコキリ族の相棒であるはずの、妖精の姿がないというのです。

※エンディングのスクロールから切り取ったので画像が見づらくてすみません、

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しかしたしかによく見てみると、そこに妖精の姿はありませんでした。

ここにデクの樹様が死んだときに
まっさきに影響を受けたのは妖精たちだという説があります。

ナビィはリンクに悟られないように、ひっそりと離れるという決意をとったということではないでしょうか。

続編にて、ムジュラの仮面の世界でも、クロックタウンの未来を救い、
ナビィ探しの旅に戻っても、もうナビィと再会することはありません。

攻略本ではエンディングのあと「ナビィはデクの樹様のところに帰っていった」との言及があります。

「ただデクの樹様のところに帰っただけならリンクが探す必要はないからおかしい」と書いている人がいました。

しかしよく考えてみると、デクの樹様はすでに死亡していることは変えられないのです。
にも関わらず、「デクの樹様のところに帰っていった」とはどういう意味でしょうか?

...それは、そういう意味ということなのではないでしょうか。


4つめの悲劇: 誰にも認めてもらえない。


見事世界を救った主人公のリンクですが、過去に戻されるということは
自分がしてきたことを誰にも認めてもらえないということです。

先に記述しましたが、おまけに自分が生まれ育った故郷は滅んでしまいます。
ナビィも消滅してしまい、自分の出生も人生も、もう誰にも証明してもらえません。

その後、続編のムジュラの仮面へと続いていきますが
リンクが旅立つことを決意したのはナビィを探すことと
自分の居場所が世界のどこにもなくなってしまったからではないでしょうか

ムジュラの仮面でも、クロックタウンの未来を救いますが、
こちらも同じく、過去に戻り、リンクがおこなったことの証拠はもうどこにもありません。

リンクは世界を2度も救っていますが、その証拠はどこにもないのです。


5つめの悲劇: リンクにとってゼルダ姫は本当は憎しみの関係


こちらに関しては本当にただの考察にすぎませんが、
森の神殿は、リンクの母親の別荘だったという説があるそうです。

リンクの母親はなぜ戦火を逃れて森にきたのか?
森の神殿がリンクの母親にとっての別荘だったからというものです。

しかし自分が思うのは、森の神殿は『老朽化した昔のお城』という存在に見えるというところです。

「ハイラル王家は血塗られた歴史がある」ということがゲーム中にもでてきます。

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ハイラルの欲望と怨念が集まる血塗られた歴史――それは闇の神殿に葬られたらしいのです。

ガノンドロフに狙われる前からも何度も戦が絶えなかったということが伏線としてあります。

何故、外部の人間が入ることのできない森の中に
デクの樹はリンクとその母親を受けいれたのか、
それは何か他とは違う高貴的な存在であったからではないかという風に考察が行きつきます。

『リンクの母親とゼルダの母親は、正室・側室の関係だったのでは』という話をよく目にしたりするのですが
リンクの親は「ハイラル統一戦争の戦火から森に逃げてきた」とあるので、
正室・側室の因縁関係に関しては関係がなさそうだと思っています。

どちらかというとハイラル統一戦争ということは王朝の変化であったりとか、
統一される前に残っていた王朝の王家の人間だった、と考える方が自然な気がしています。

ゼルダの世界はずっとハイラル王家が収めているようなので
どちらにしても、ゼルダとリンクはなんらかの血縁者ではないかという考察が自然な気がします。

例えばリンクの父親がゼルダの父親の兄だったりとか、
王家の兄弟同士の政策の不一致で殺し合い、
殺されたリンクの父親、元・王の妻である前王妃は逃げるしかなかった、などの状況です。

そして老朽化したお城のようなあの森の神殿というものはやはり何かが関係ありそうです。
まるでサリアの象徴のようになっていますが、どう考えても木の家に住んでいるコキリ族ではなく
他のところの存在、(所謂ふつうの人間、ハイラル人)が建てた建築物に感じます。

そこで思うのは、一説としては、
リンクの母親は、本当は旧・ハイラル王朝の王妃だったということ。
もしそうであれば
もし戦争に負けなければ、その息子であるリンクが王子になるはずだったところ
今のハイラル王家が収め、ゼルダ姫が王女として君臨したということになります

作品中では、森で育った質素な少年が、高貴的な王女様に会いに行く、という形でありますが
本当は、ゼルダの立ち位置は、リンクのものだったのかもしれません

戦争に勝った今のハイラル王が、実はゼルダがリンクの立場を奪い取ったというのが真実だったのかもしれません。

今のハイラルを救うために、
余計な情報になってしまうため、
デクの樹も、賢者も、リンクに対して、母親の出生について告げることはなかったのかもしれない。

そして余談ですが
コキリ族が踏み込んでも大丈夫なところに人間のお城のようなものがあるのは不自然です。
もしかすると前の王朝とコキリ族は何か関係があったのかもしれませんね
そしてそれがリンクの親だったのではないでしょうか。

なんにせよ、リンクがコキリの森で育つことになった理由は、
ハイラルの統一戦争で巻き込まれて、親が死亡したからだということです。

つまりどうであれ、リンクの親が死んだ原因は
今のハイラル王家が統一して収めていることと関係していることは確定です。

ということはゼルダは親の仇の子供、という対象であり
実はリンクは「自分の立場が森の中に追われたことや親の死の上に築かれた今のハイラルの世界」を守るための

運命を背負わされたということです。

そしてその世界を救ったことは、誰にも認めてもらえませんでした。


6つめの悲劇: リンク、スタルフォスになる。

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時のオカリナ、そしてムジュラの仮面の世界線は、そしてその世界から数百年経った
トワイライトプリンセスへと繋がっていきます。

そこでは「骸の騎士」という名の、所謂ところスタルフォスであるといえる姿形をした
「古の勇者」という存在から
この世界のリンクは武術を習います。
そしてこの古の勇者というのは、時の勇者であるらしく、
それは時のオカリナのリンクの成れの果ての姿である、ということが伏線として示されています。

時のオカリナでは、
大人が森でさまよった場合、それはスタルフォスになってしまうということが言及されています。

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それはまさしく、トワイライトプリンセスで時のオカリナのリンクは、最終的にはスタルフォスになってしまうということが伏線として示されているのです。

世界を2度救っても、
誰からも認めてもらえず、
故郷は滅び
大切な故郷の幼馴染は死に行き、
大切な出会いであったという思い出の王家の姫は、実は親の仇の憎き存在であり、
そんな中で、故郷が滅びることと共に、もう消滅してしまっているにも関わらず
一緒に旅した相棒を探すことは、リンクにとって、大人になってもすがりよる大切な目的となってしまい
やがては、森に探しにさまよい、スタルフォスになってしまった...そんなようなところだということではないか。

孤高の勇者は、最後までも、悲劇的な孤独の最後を遂げたのです。

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コキリの森から旅立った時、ケポラ・ゲボラは初めにこう語ります。しかしここまでの苦難が待ち受けているとは、いったい誰が想像できたでしょうか。


細かく考察するともっといろいろあるのですが、
とりあえずは大きなところのこの6つを書かせていただきました。

そして『ハイラルには血塗られた歴史がある』ということに関して、思った以上に伏線があり、ハイラルの闇が深いことに気が付いてしまったので次回はそのことについて記事にして書けたらいいなと思っています。

読んでいただきありがとうございました。よかったら反応を頂けると幸いです。


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