皆どうやって生きているんだ?(※未解決)

社畜の亜種的な公僕として、3年めを迎えている是界房である。
常々言ってることだが、是界房はとにかく虚弱であり、他の人よりも精神面や肉体面において、過酷な労働環境を生き抜くのに向いてないように思う。
(他の人が夜の11時まで頑張るとしたら)他の人より最低でも1時間は早く帰らねば、体調を崩して1日休む羽目になる。

そして、そもそも運が悪い傾向にあり、もっと楽な部署に配属されている人も大勢いるはずだが、連続で忙しい仕事を任されている。
部署内ではもちろん、ネットで調べれば他の役所においても、心身を病んで休職する職員が出てくる激務部署なのだ。
激務部署の中の激務係なのだ。

まぁ、楽な部署で働く人々を羨んでも仕方あるまい。彼らに運で勝ることはできない。

しかし、もっと外部に目を向ければ、さらなる過酷な仕事を身を置いている人々は大勢いる。
・医者(特に外科医 ※皮膚科は楽らしい)
・看護師
・配達員
・警察官
・自衛官
・消防/救急隊員

このあたりは、休みも少なく、勤務時間も長いと聞く。
夜勤などもあるだろう。

これらほどでなくても、中学校教師も残業が多くて休みが少ないと聞くし、
どの業界でも営業職だとノルマに追われ、こなせなければ大きな精神的負担がつきまとう仕事だろう…。
介護職は悪臭の中での糞尿の始末だけでなく、時に被介護者からの暴力も受けるだろう。
仕事柄よく見聞きするが、保育士は薄給(フルタイムで手取り16〜18万くらいの人が多い)毎日8時までは残業しているような状態だときく。

こういうことを考えると、自分の仕事はまだマシな部分があるので、弱音を吐くべきでないのかもしれない。

しかし、それはそうだとしても、是界房よりもっと過酷な職業の人は、どうやって心身を病まずに定年まで働いているんだ??
そこがものすごく疑問なのである。

是界房より、精神力が強くて体力もあるのか?そんな気はする。
だけど人間、いつもそんなにマイティには生きられるもんかね?疲労で弱る時だってあるんじゃないか?そんな隙に病魔はつけ込むもんだろ?

「え!そんな予兆を感じなかった」というような印象の人が休職したりするので、皆さん上手く病みを隠しているだけかもしれないけれど。

教えてください…皆さん、職業選択の際にはどのように決めたのですか?
高校か大学、人によっては大学院を卒業するタイミングで、その過酷な労働を覚悟して採用面接を受けたのですか?
これまでの社会も、これからの社会もそれらの仕事があるから回っているのであって、ということは古今東西の皆様は頑張ってきたに違いないでしょうね…。

私は違いましたよ!ええ!
まず、特にやりたいことはなく、なんとなく古代エジプトの勉強をしたいからと思って大学に行きました。
そんなくだらない理由で進学したものですから、やる気もなく課題はサボり気味でした。
いざ就活という時、先延ばしにしていた社会への入口に戸惑いましたとも。

営業は向いてないと思いつつ(そして事実向いてないが)、文系大卒の求人の大半は総合職の営業職ばかりなので、それらの面接を受けるしかなかった。
一般職(事務職はこれが多い)はというと、短大卒の女の子を主に採用してるんだろうなという求人ばかりでしたし(つまり、受けたってたぶん受かんない)、やりたい仕事がわからずまごついている間に応募期間も過ぎてしまっていたし、そこを受けたとしても初任給は19万円という薄給だったのです。

いわゆる「大企業病」というものがあり、高望みばかりして結局どこも内定が得られず、中流の会社を応募する機会を失う学生がそれなりにいたと思いますが、是界房の場合は違います。
大企業に受かる器ではないと理解しつつも、知らない世界の中流の会社とは、一体どこを受けたらよいのかわからなかったのです。
何の業種が向いているのかもわからなかったし、そんな状態で熱意を面接官に伝えられる自信もなかった。
そういうわけで、大企業の面接をいくつか受けました。

そして、「大阪から出るのが怖い(というより家族と離れるのが怖い)」という理由で、せっかく面接を進んでいっても、次の面接が東京だと面接を受けずに逃げました。

いま、もし意識だけタイムスリップできたとするなら、キユーピーの総合職はあのまま東京で面接を受けただろうなと思います。
受かったとして、営業職がやはり向いていないのなら、辞めたらよかったのですから…。
あの時、ちゃんと面接を受けることと、もし受かったら営業を頑張ることを逃げずにおこなっていれば、人生で得るものは大きかっただろうと、少し悔やんでいます。

民間の就活についてはそんな感じで、「地域としては配属させられる範囲が狭く、いろんな部署に異動ありきで受験する」という公務員は、比較的目指しやすかったのでした。

市役所のどこかの部署2、3個について、志望動機を考えればよかったからです。
志望動機がわからず民間を逃げている者として、公務員試験だけはずっと受け続けました。

そんなこんなで、就職先が見つからぬまま大学を卒業し、公務員試験だけは受けながら、バイトをしたりしなかったりと、2年くらいプー太郎してました。
詳細は割愛しますが、コールセンターの契約社員、病院の正規職員を経て、奇跡的に今の市役所の正規職員として3年目を迎えたところです。

さて、最初のテーマに戻りますが、世の中の皆さんはどうやって、定年まで働き続けることができるのでしょうか?
(しかも、定年後も非正規として再雇用で働く人もたくさんいる!)
働いて、家に着くのが早くて夜の7時ごろというのは共通しているように思いますが、その短い時間でどうやって遊び、心折れずに労働を何年も続けることができるのですか?

是界房の両親は参考にならないので、本当にわからない。
母はコネ入社で上場企業に結婚前まで働いていたし、父はかなり社会不適合者であるが、祖父の会社でなんとか細々と今まで生きている。
(といっても、専業主婦の妻と難病の子と+αを養う程度には祖父の会社は強かったのだ。)

「残業が週に3、4時間程度で休日出勤はほぼなし。土日祝固定休みで、年間休日120日以上。30歳社員の総支給がボーナス含めて700万円以上。」
こういう会社に入るには、どうすればよかったのか…。
(一流の国立大学を出たとしても、コミュ力の低さから受からなかっただろう。)
そして、そんな会社ばかりではなく、過酷な仕事がそこらにあるのに、どうやって皆さんは生きながらえているのか…。

最近疲れているからか、こんなことばかり考えてしまう。
漠然とやりたいことがあるので、それの目処が経ったならば、その上でまだ過酷な部署に配属されたままなのであれば、起業する可能性もゼロではないなと思うこの頃。

でも、世の中は本当に甘くないよ。
真にストレスフリーな成功者は、宝くじで10億円当たった人くらいだろうね。

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