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美人になったでしょ!と家族にだけは言い放つことができる、そんな美人の湯

白山温泉 永井旅館

”美人の湯”というフレーズに弱い。
弱いというより、やはり”美人の湯”は、お湯のあたりがよく肌にまとわりついた時の感触が、とろとろ、すべすべとして、美容液の中に入っているようで、ああ温泉に入ったという満ち足りた気分になれる。

というのは後付けで、白山の登山基地、市ノ瀬野営場にキャンプをしたおり
すぐ目の前にある旅館が永井旅館で日帰り入浴もやっている、というしごく現実的な理由でこの温泉に入った。

温泉に特化したブログ、とか偉そうに看板上げてる割には、特別に温泉に詳しい訳ではなく、今までに通った温泉で印象に残った場所を、思い出しながらつらつらと書き連ねているわけで、

逆になんの事前情報も得ずに、ここはよかったと思うところを書いているので、私としてはいろんなフィルターが掛かっていない素直な気持ちでのぞんでいる。

そして、ここは当たりだった。

浴室は旅館の割にはこじんまりとしていて、かごのみの脱衣所と、やはりこじんまりとした2つの浴槽からなっています。
これって、登山帰りの人がどっと押しかけたら、絶対入りきらないスペースなんですが、登山者はふもとの温泉まで降りるのかな?

浴室は総ヒノキ造りというのか、浴槽、壁、床とすべてが檜です。
入るとまずその木の香に癒されます。
浴槽は、ややぬるめの源泉掛け流しと循環加温している2種類で、源泉掛け流しの湯口には温泉の堆積物がびっしりと付着していて、

効きそう!

ボディソープがなんかいい感じのでした。

さて、浴室には若い女性の先客が1人いました。
源泉掛け流しの方に浸かっていますので、私は加温してある方に入ります。
どちらも広い浴槽ではないですが、源泉掛け流しの方は1人でちょどいいサイズです。1人1つの浴槽で、ほら、若い人って温泉でよくあるタイプのおばちゃんと違って、べらべら話しかけてこないでしょう?
2人きりなので沈黙のなんとなく重い空気が漂います。
いえ、私がそう思っているだけで、あちらはなんにも思ってないとは思うのですが、なんかきまずい。。。

そして、私は熱いお湯苦手ですから、そろそろ限界点が近づいてきますw
「源泉、源泉。。。」心の中で呪文のように唱えていると、件の女性が立ち上がります。
私も「あら、丁度いいタイミングだわ」的なそぶりで、隣の源泉へ。。。

いえ、心の中では「もう少しでゆだっちゃうとこだった、ふう」と安心のため息だったのですが。。。

ほどよい温さで、季節は9月だったのですが、ちょうどよかった。

先客が出たところで、もう一度加温に入って終了。

泉質は、ナトリウム-炭酸水素塩泉で旧泉質名で言うと重曹泉で、この泉質は概ねとろとろで美人の湯とうたっている所が多いみたい。
日帰り料金は¥600で、山菜が豊富なときに、川魚料理に舌鼓をうちながら、のんびり泊りたいなあと思わせる旅館でした。

温泉:★★★★★

写真は日本秘湯を守る会サイトよりお借りしました




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