見出し画像

八甲田、往復夜行バス現地テント一泊で格安温泉巡り

酸ヶ湯温泉 猿倉温泉 谷地温泉 蔦温泉

紅葉の八甲田山に登る、そして翌日は八甲田の温泉巡りをしようと計画。
東京駅八重洲南口バスターミナルにて車中の人となる。
翌朝いい時間に青森駅に到着、八甲田山の登山だけなら路線バスも出ているが、翌日の温泉巡りのためレンタカーを借りる。

八甲田山登山口には10:30で登山者駐車場はすでに満車だが酸ヶ湯キャンプ場に宿泊予定なのでそちらに駐車、これはとてもありがたかった。
薬師神社登山口から地獄湯ノ沢という硫化水素が一杯の所を歩いて山頂に。
これは温泉の元だよね、なんて考えてる暇はなく早く立ち去らないと危険。振り返れば岩木山が山頂だけ姿を現す。

画像1

南八甲田の山並みを見下ろしながら八甲田大岳山頂です。
八甲田山はいくつかの複数火山からなり、18の成層火山や溶岩円頂丘で構成されるとある。火山の周りは温泉の宝庫で、実際に八甲田秘湯回廊とも呼ばれているそうだ。

山頂から酸ヶ湯温泉登山口目指して下って行く。
眼下には草紅葉の草原が広がって秋の八甲田山はそれは美しい。
(トップ写真)

そして入浴1番目は酸ヶ湯温泉です。
ヒバ千人風呂は”熱の湯””四分六分の湯””湯滝””冷の湯”に分かれている。
あまりにも有名ですがここは混浴。
私の行った当時はまだ湯あみ着はなく、まっぱで行く勇気なし。。。
調べてみたら、宿泊すると朝と夜に女性専用時間もあるそうな。
機会があれば宿泊してやっぱりヒバ千人風呂は入ってみたいところ。
酸性硫黄泉で各種含有成分も量も半端なく多くとてもパワフルみたいだ。

画像8

この時は小浴場「玉の湯」の女風呂で、狭いながらも泉質は千人風呂とは違うようです。すべすべで酸っぱいお湯で、シャンプー、ボディソープ、シャワー完備。
源泉掛流しはもちろんで、ヒバの木の香も芳しく、白濁したお風呂は登山後の疲れた体に染み込んでこの上なく幸せです。

画像2

左が女湯右が男湯で、女湯は広くて千人風呂に入れない残念感も少しは和らぎますね。

画像9

キャンプ場で一夜を過ごした後、なぜか私が単独登山や旅行の時は台風がらみで今回も台風接近の空模様だが、幸い進路は関東から太平洋へと抜けるので大事には至らないようだ。

雨の中をまずは奥入瀬渓谷へ向かう。
R103沿いは雨に打たれ風に翻弄される紅葉の1枚1枚が、それでも鮮やかに輝いている。
途中一面のブナ林が現れる。
元々あったブナの森が放牧の為に伐り倒され、残ったブナの種から芽生えたブナたちが60年の歳月をかけて今のように樹齢の揃った林になったそうで、八甲田のブナ二次林として大切に管理されている。
霧の中に密として佇むブナたちが車のヘッドライトに照らされて、ぼおっと浮かび上がる様子はもう幽玄と言うしかなく、その美しさは写真で到底表せるはずもなく、ああ天気が悪くてよかった。一期一会の風景に出会えたと大きな感動だった。

画像3

奥入瀬渓流も台風の余波で激流だったw

画像4

十和田湖までドライブしたところで、また戻って温泉巡りです。来た道を戻ってまずは千年の秘湯、蔦温泉から。大町桂月終焉の地として有名で、多くの文人墨客にも愛されたひなびた一軒宿。
正面の本館は当時は改修中で、日帰り温泉は右手の温泉棟にある男女別の「泉響の湯」へ

温泉は梁までの高さが12mとのびやかな空間で、当時洗い場は掛け湯でカランなしボディソープのみ。今はシャワーも使えるように改装されたようだ。
泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩-塩化物泉で透明で柔らかいお湯がとても心地よく、底板の足元よりこんこんとお湯が湧いていて、湯量もたっぷりだがとても熱い。もったいないですが水でうめてもいいようです。

画像6

無料の休憩所は庭に向かって椅子が並べられてとてもくつろげる空間。
居心地のいい椅子はなんと贅沢なのでしょう。

画像5

いつかぜひ泊って、紅葉の蔦七沼を散策してみたいですね。

画像10

R103を再び登って次は谷地温泉です。
開湯400年日本三大秘湯だそうで、ひなびた感じがますます秘境感をUPさせている。
くねくねと通路を辿っていかにも湯治場という風情の温泉で、

上の湯-単純温泉(低張性弱酸性低温泉)
下の湯-単純硫黄温泉「硫化水素型」(低張性弱酸性温泉)
あがり湯はさっぱりの3本の異なる泉質で、

はじめに38℃の下の湯にじっくり浸かる。うっすらと白濁していますが、女湯は足元自噴ではなく引き湯のようだ。
このぬる湯加減がとろりとしていて、とても気持ちよくもう出られません。ほんとにいいお湯。
上の湯は42℃、こちら更に硫黄っぽい感じでよく温まりますが、私は下の湯の方が好みでした。
洗い場はカランありシャンプー、リンズ、ボディソープの3点セットです。
ただ、カランのお湯はとても熱いのが出てくるので要注意。
ここでシャンプーしましたが、空いていたのであがり湯でじゃんじゃん流した。

画像7

ちょっと残念なのは、男湯の方は足元自噴の新鮮なお湯のようです。
女湯が白濁しているのは、それだけ空気に触れてきているからで、
男湯の方は下の湯はきれいなブルー、上の湯はうっすらと濁るようです。

画像11

最後は猿倉温泉です。
大きな猿倉温泉の看板より左手の1本道を下っていく。
外観はロッジ風の木造の建屋で垢抜けた感じ。日帰り温泉は右手本館の建物になる。
受付には大女将と若女将さんでしょうか、当時仲良く座っていて暖かなお人柄がしのばれます。
本館と新館の2箇所に温泉があるようで、初めてなら新館の温泉にどうぞと勧められてそちらへ。
ちなみに本館の温泉は屋根付きの露天風呂が2つだそうだ。

温度の違う浴槽が2つと外には南八甲田を眺められる紅葉も染まる露天風呂がある。
今日はざんざん雨降りなので内湯のみで。もちろん、内湯の大きな窓からもすばらしい紅葉の眺めです。
お湯はやや白濁した石膏硫化水素泉というそうで、うっすらと硫黄というか硫化水素の香り。
こちらもなめらかなお湯で、八甲田山界隈の温泉はどこも期待を裏切らず一級の温泉です。
元湯とうたっているのは、奥入瀬温泉界隈に引湯をしているそうで、湧出量も多いのでしょうか。
洗い場はあがり湯でカランなし、シャンプーリンスとボディソープありで、
このあがり湯からお湯を汲んで流すというのは、シャワーよりすごく好きで昔の温泉のようでいいですね。

台風の影響もありどちらの温泉も空いていて、ゆっくりと浸かることができました。近ければ何度でも通いたくなる温泉で、今年も訪れる予定です。
以前と変わっているのか、そんなことも確かめながらお湯三昧したいです。

さて、帰路も夜行バスにゆられてです。眠っているうちに首都圏に着きますし、最近はデラックスバスも多くでているので、夜行バス往復というのもそんなにハードルは高くないのではないでしょうか。

*酸ヶ湯温泉:★★★★ 
*蔦温泉:  ★★★★★
*谷地温泉: ★★★★
*猿倉温泉: ★★★★★

*温泉画像のみ旅館の公式サイト、観光サイトよりお借りしました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?