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Kritikに関する覚え書き 一院制論題を例に

①紹介する議論について  今回紹介する議論は、一院制論題で提出されたKritikの反駁ブリーフです。具体的には、論題との関係も説明しながら、コミュニティにおけるマイノリティの排斥を問題にしたKritikに対するものです。以下は作成の意図を説明するという形でKritikに関して少し考えてみようという趣旨になります。 ②問題意識 A.パラダイムの論争について  ディベートの目的や意義に関して大まかに分けて、①民主主義に資する市民教育、②多様な考えに触れることによる他者への想像力

    • Kritik関連原稿④ 諸々

      0.はじめに  最後はKritik関連の諸々の原稿を投稿します。JDA2021一院制論題で提出されたKritikでも使用しました。Kaffに対して否定側でKritikを作ったので、完成しなかったですがそれも挙げておこうと思います。[ ]は注釈です。末尾の参考文献リストおよび記事の構成を一部変更しました(2022年2月23日追記)。 一院制の時のパートナーが戦略をまとめてくれたので、こちらも参照ください。https://ameblo.jp/rassy119/entry-127

      • Kritik関連原稿③ クォータ論題(後編)

        0.はじめに  JDA2020クォータ論題のKritikに対する対策原稿後編です。[ ]内は注釈です。いくつかのチームが回していた肯定側の議論がジェンダー本質主義的な前提に訴えていることを問題にするクリティークでした。実際のところ、批判が正鵠を射ている肯定側の議論は結構あったと思います。 1.原稿 ・1ACプラン差し替え はじめに肯定側の原則的立場を示します。 肯定側はあらゆるジェンダーの人々が政治的に等しく扱われるような社会を目指します。この中にはLGBTQ+のたちも含ま

        • Kritik関連原稿② クォータ論題(前編)

          0.はじめに JDA2020のKritikに対する対策原稿の前編です。[ ]内は注釈です。ディベートコミュニティへの女性の排除を問題にしたクリティークでした。 https://canalundayo.hatenablog.com/entry/2021/06/28/210934  こちらに原稿が上がっているようです。直前の練習試合の内容を踏まえた原稿なので、直接当たってないところ、議論を誤解しているところもあると思いますが、基本的にそのままあげます。なお以下の原稿は私の意見では

        Kritikに関する覚え書き 一院制論題を例に

          Kritik関連原稿① 最低賃金論題

          0.はじめに  CoDA2019最低賃金論題(一回立論制)の否定側クリティークへの1AR原稿です。NCではKritik、1NRではフレームワーク+メリットへのターンアラウンドという構成でした。Kritikの議論に関してはサインポスティングの内容から再構成していただければと思います。原典については再確認はしていないのですが、全部オンラインのエビデンスです。クォータの時の対策原稿2つと一院制の時にも使ったクリティーク関連資料も別のページで続けて投稿します。  個人的にはKriti

          Kritik関連原稿① 最低賃金論題