0.はじめに
最後はKritik関連の諸々の原稿を投稿します。JDA2021一院制論題で提出されたKritikでも使用しました。一院制の時のパートナーが戦略をまとめてくれたので、こちらも参照ください。K-Affに対して否定側でKritikを作ったので、完成しなかったですがそれも挙げておこうと思います。
1.原稿
①General
1.共感や社会的属性に基づいてマイノリティの問題を議論するのは危険です。マイノリティは社会の中で共感を得にくい人だからです。
2.マイノリティを代弁することの危険
3.単にマイノリティが統合されるだけではダメで、ルールを変える必要がある。
②一院制のパラダイムの議論
我々の有権者としての政治的能力を高め、また意思決定能力を高めていくうえで、政策ディベートは特に重要です。
特に一院制の議論は政策という形で議論すべきです。一院制は実際にホットな政治トピックになっているからです。
例えば一院制の導入を目指す議員は改憲原案を国会に提出しています。
③未完のKritik
論点1 肯定側の議論の問題点 リンクとインパクト
1990年代の政治改革以降、統治機構のあり方について多くが論じられています。しかし、それらは統治機構のあり方だけを論じるもので、再分配をどうするかなど望ましい具体的な政策のあり方と関連づけて論じませんでした。なお資料中の臨調型政治学とは、政治改革に関わった政治学者のグループのことです。
政策の中身を問わない間に「決められる政治」が進めた新自由主義改革は、貧富の格差を拡大し、民主主義を空洞化しました。
その結果、非民主的な政治運営が行われています。
論点2 オルタナティブ
私たちは、ディベートという文化的実践を通じ、こうした新自由主義的な統治のあり方にNoを突きつけ変革するための連帯を生み出し、民主主義を実現するべきです。
とりわけ現代の日本のディベートコミュニティにおいてこのような投票をすることには意義があります。例えばCoDAHPでは、ディベートを学ぶ利点として「キャリアパスに有利に働く」「個人の意思決定の訓練」といった部分が強調され、ディベートが新自由主義的統治に組み込まれかけているからです。