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安飯を求めてinマレーシア

前回https://note.com/zeikin3/n/ne981403d74d8

気がつけば2023年になってしまった。


画像フォルダ漁るのがダルくて旅行記の更新をサボッてしまった。

過去の記事を見返してみると投げ銭を求めていたりして当時かなり切羽詰まっていたことがうかがえる。

何故そんなに困窮していたのか、たぶん次の次の記事くらいで明らかになる。


マレーシアの飯は意外と高価で、できるだけ安く抑えたいわたあめは、毎日食事に困っていた。安くて電子マネーが使える飯屋はないものか。

安飯の代表選手、屋台飯は現金か現地人専用電子マネーしか対応していない。
別にそこまで安い印象はないので、たとえ現金があってもあえて屋台飯を選ぶことはなかったかもしれない。 

次にフードコート。場所にもよるがだいたい一品300~800円ほど。大阪でかけうどん食った方が安上がりではないか。

探せば一品150円程度のフードコートもあるが、電子マネーは対応してなかった。

レストランは一件も訪れてないので相場はわからない。東南アジアでの貧乏旅行においてレストランという言葉はかなり格式高くなる。
あとはスーパーやコンビニ飯になるのだが…お惣菜系はほぼ見かけなかったので半額惣菜で腹を満たす戦略は取れない。

クアラルンプール、食に関してはなかなか貧乏に辛い都市だ。

もっと、こう、庶民の味方的な飯屋はないものか。日本でいう牛丼屋や立ち食いそば屋的な。

ネットで調べてみると、『ホーカー』なるものを発見。

ホーカー。漢字で経済飯と書く。
好きなおかずを皿に盛って会計するスタイル。選んだおかずによって値段が変動する。経済飯というだけあり安価らしい。

どのおかずがいくらするのか不明なため、街中で見かけて気になっていたものの、なかなか手を出せずにいた。

それにホーカーのおかずはどれもクセが強そう。真っ赤だったり黄色だったり、スパイシーさが見てとれる。

しかし安飯を追い求めるなら避けて通れないだろうと、勇気を出してみた。

目玉焼き、魚、チキン。勇気を出したといつつかなり無難なおかずをセレクトしてしまった。

チキンはくそ辛そうだし魚は味の予想がつかない。これでも冒険したつもりだ。

合計11RM(352円)。値段の割にボリュームがあり、これで味がよければ100点あげたいところだ。

まずごはんをいただく。……超パサパサで歯ごたえがある。食えなくはない。

目玉焼き。……大量の油で調理するエスニックスタイル。見た目通りの味。

チキン。……よく覚えてないが、あまり辛くなかった気がする。真っ赤なのはトマト系のソース。パサパサした肉だがこれはこれで。

魚。…イワシの味噌煮の缶詰めを想像してほしい。まんまアレである。

結論。日本人の舌にとってホーカー飯は超親しみやすい味だった。

ついでに他の日に食べたホーカー飯。

麻婆豆腐的なもの(豆腐は東南アジアでもTOFUという)が特に気に入った。日本の麻婆豆腐より更にクセを抜いた世界一食べやすい味。

どうやら魚と肉系おかずは高くなる傾向にあるようだ。卵や野菜系のおかずを狙えば一食300円以下で収まるだろう。

ホーカー飯のクオリティは日本のスーパーのお惣菜みたいなのを想像するとわかりやすい。旅行で食うものではない。

とはいいつつ、この日以降マレーシア滞在中は毎日1食はホーカー飯を食っていた。1食で9分目くらいまでお腹が満たされるのでマジでコスパ最高。

ホーカーを駆使すれば、宿代含めて1日1500円以下で滞在できる。
これだよこれ。これが東南アジアに求めてたものや。

1日1500円で収まるならちょい無駄遣いしてもええな、とベルジャヤにある駄菓子屋さんを訪れてみた。

店のおっちゃんに試食をすすめられてスパイシーなカレーせんべいをいただく。
これが癖になる味で永遠につまみたくなる味。

今思い出してもよだれが出てくる。



おっちゃんは電子マネーいけるよと言ってたが実際に購入する段階でキャッシュオンリーと言われてしまった。
あとやたら500グラムの大パッケージをすすめてくる。そんな量だと食べきる前にせんべいが湿気てしまうだろう。

せんべいをつまみながら宿に帰還すると、共有スペースに十数人が集まって、なにやら盛り上がっていた。

日本人らしき男を中心にワイワイガヤガヤしている。
わたあめはコミュ障のうえ英語がまったく話せないので、この輪には入れそうにない。しかも日本人がいるとなるとコミュ障がさらに加速する。
わたあめは海外では日本人と絶対遭遇したくないタイプ。プライベートでそんなに仲良くないレベルの同僚と遭遇した時のような気持ちになるからだ。

男から「お、日本人か?」と言いたげな視線を向けられる。それが台詞として発せられる前に、わたあめは部屋へ逃走した。

ベッドで横になり、惨めな気分を味わった。
あの日本人は海外でたくさん友達を作ってる。
それに対してわたあめは誰とも交流せず安飯を食ってるだけ。

この差は何なんだろう。
わたあめも何か出会いが欲しい。

そう思って、ネットで『マレーシア 出会い』と検索してみた。
言語の壁を越えて人と交流できるような、そんなスポットはないものか。

するとマッチングアプリを紹介するページが出てきた。

違う!
そっちの出会いは求めてない!

いや、セッ●クスできたらそりゃ嬉しいけども!

よく考えると、マッチングアプリはなかなか良い手かもしれない。
直接会って話すのは勇気がいるけど、チャットなら翻訳アプリを使えばなんとかなる気がする。

海外に来てチャットでしか交流しないのもなんかズレてるが、英語が話せないんだからここらが関の山だろう。

さっそく、外人が多いというTinderとTANTAN、他いくつかのアプリをダウンロードしてみた。

マッチングアプリを利用したことがないので、どんなシステムなのかまったく知らなかったが、
どうやらお互いの顔面を気に入ればマッチング成立してチャットができるという仕組みらしい。

無理ゲーやん。

わたあめは日本では基本的人権ですら踏みにじられるレベルのグロメン。おまけに貧乏ときた。
モテる要素ゼロ。

日本でモテないなら海外では…?と期待してしまうが、海外のアイドルや俳優は日本人から見ても総じて美形なので、美的感性に大きな差はないと思われる。
よってわたあめのグロメンは海外でも勝負にならない。

それでも、と頑張って自撮りをして掲載し、手当たり次第女ユーザーに『いいね!』しまくった。明らかにオカマだろうという人にも『いいね!』

すると一時間後………

なんと、30人とマッチングしたのだった。

次回
https://note.com/zeikin3/n/n188653b43071

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